投稿日:2023.10.14
出っ歯ですきっ歯が目立つときはどうしたらいいの?
皆様、こんにちは🐐
新宿歯科・矯正歯科です!
いつも当院のブログを読んでいただきありがとうございます。
出っ歯ですきっ歯が目立つと、笑顔を見せるのをためらう方もいるでしょう。
本記事では「出っ歯ですきっ歯が目立つときはどうしたらいいの?」をテーマに、
原因や治療方法、放置するリスクなどについてお話させて頂きます。
目次
出っ歯とすきっ歯の原因
出っ歯とは、上の前歯が前方に突出した状態のことです。
専門用語では「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」と呼ばれており、
悪い歯並びのことを指す「不正咬合(ふせいこうごう)」の一種です。
一方、すきっ歯とは、歯と歯の間にすき間ができる歯並びのことです。
専門用語では「空隙歯列(くうげきしれつ)」と呼ばれており、
前歯だけに限定されている状態を「正中離開(せいちゅうりかい)」と呼びます。
出っ歯やすきっ歯が生じる原因は、以下の通りです。
歯やあごの大きさ
歯に対してあごが小さい場合は、歯がきちんと並ぶスペースが足りず、
前歯が前方に出てしまうことがあります。
逆に、あごが大きいと歯と歯の間に隙間が生じ、
すきっ歯が生じることがあります。
また、あごのサイズは正常でも、生まれつき歯が小さい場合、
すきっ歯になるリスクがあります。
歯やあごの大きさは、遺伝的な要因で決まることが多いため、
両親のどちらかに出っ歯やすきっ歯がみられる場合は、
子どもに引き継がれる可能性があります。
日常の癖
出っ歯やすきっ歯の主な原因は、日常の癖によるものです。
特に以下の癖は前歯を押し出す力が加わり、出っ歯やすきっ歯が生じやすくなります。
・幼少期の長期間にわたる指しゃぶり
・爪や唇を噛む癖
・舌で前歯を押す癖
・舌を出す癖
3歳頃までの指しゃぶりは本能的な行動のため、
過度に心配する必要はありません。
しかし、4歳を過ぎても続いている場合、お口周りの筋肉が発達して吸引力が増すため、
歯並びに影響を及ぼす可能性があります。
また、爪を噛むと上の前歯が外に向かって動き、
下唇を噛むと下の前歯が内側に動くことで、出っ歯が進行することがあります。
舌で前歯を押す・出す癖の癖も、同様に前歯に力が加わるため、
出っ歯やすきっ歯の原因につながってしまうのです。
歯周病
歯周病とは、歯に付着した歯垢の中に存在する歯周病菌によって
歯ぐきに炎症を引き起こす病気のことです。
進行すると歯槽骨(しそうこつ)と呼ばれる歯を支えている骨にまで炎症が広がり、
骨が溶けて歯がグラグラするようになります。
この状態が前歯に起きた場合、舌の力や歯ぎしり・食いしばりによって歯が動き、
出っ歯やすきっ歯になることもあります。
出っ歯とすきっ歯を放置するリスク
出っ歯とすきっ歯は見た目だけでなく、歯の体の健康に悪影響を及ぼします。
虫歯・歯周病のリスクの増加
出っ歯は唇が完全に閉じられないことがあります。
それにより、お口の中の乾燥を引き起こす可能性があります。
乾燥したお口の中は、虫歯や歯周病菌の繁殖に適した環境になるため、
虫歯や歯周病のリスクが増加します。
体の歪み
出っ歯やすきっ歯は、上下の歯でうまく噛み合わない状態です。
噛み合わせが悪くなると、噛む際に使う「咬筋(こうきん)」と呼ばれる
筋肉のバランスが乱れることがあります。
体の筋肉は、バランスを取り合って機能しています。
そのため、一部の筋肉にバランスの乱れが生じると全身に伝わり、
頭部が傾いたり、左右の骨格に違いが生じてしまうのです。
また、体の歪みが生じると血行が悪くなり、肩こりや頭痛を引き起こすこともあります。
奥歯の早期喪失
出っ歯は上下の前歯で噛み合わないため、
奥歯に過度な負担がかかります。
このような状態が続くと、奥歯が割れて早期に失うリスクがあります。
奥歯が失われた場合、インプラントやブリッジ、
入れ歯などで補う必要があります。
放置すると噛み合わせが崩れてしまい、正しい噛み合わせの位置がわからなくなってしまうことも。
それにより、顎関節にも過度な負担がかかり、顎関節症を引き起こしてしまう可能性があります。
前歯の破折
出っ歯ですきっ歯の場合は、転倒や事故などで前歯が破折(はせつ)するリスクが高まります。
小さく欠けた場合は修復が可能ですが、
歯の根っこまで割れてしまうと歯を残すのが難しいケースもあります。
不定愁訴
不定愁訴(ふていしゅうそ)とは、身体に異常がみられないのにもかかわらず、
めまいやのぼせ、動悸、気分の落ち込みなどの症状が現れることです。
出っ歯やすきっ歯による噛み合わせの悪化が筋肉の緊張をもたらして
首の神経や血管を圧迫し、不定愁訴を引き起こすことがあります。
出っ歯ですきっ歯が目立つときはどうしたらいい?
出っ歯やすきっ歯は歯列矯正で改善が期待できます。ここでは、代表的な歯列矯正の種類について紹介します。
ワイヤー矯正
ブラケットと呼ばれる装置を歯につけて、
そこにワイヤーを通して歯を動かす矯正方法です。
歯列矯正の中でも一般的に行われており、豊富な実績があります。
出っ歯やすきっ歯はもちろんのこと、ガタガタの歯並びや受け口など
幅広い症例に対応できます。
ワイヤー矯正には、表側矯正と裏側矯正があり、
裏側矯正は歯の裏に装置をつけるため、
目立つことなく歯並びを治すことが可能です。
マウスピース矯正
透明なマウスピースを歯みがきと食事以外の時間つけて、
定期的に交換することで歯を動かす矯正方法です。
自分で取り外しができるため、歯磨きと食事の際に煩わしさを感じることはありません。
ただし、適用症例が限られており、重度の出っ歯には対応できないこともあります。
出っ歯やすきっ歯が目立つときによくある質問
ここでは、出っ歯やすきっ歯が目立つときによくある質問について紹介します。
出っ歯とすきっ歯は自力で治せますか?
インターネットやSNSなどで、出っ歯やすきっ歯を自力で治す方法が紹介されていますが、
自力で治すことはできません。逆に無理な力が加わることで、
歯の根っこが短くなったり、歯ぐきが下がったり、
歯並びが余計に悪化したりとさまざまなリスクが生じます。
部分矯正で治すことはできますか?
歯列矯正には、奥歯を含んだ歯並び全体を治す全体矯正と、
前から3~5番目までの歯並びを治す部分矯正があります。
全体矯正と比べ、部分矯正は短期間でなおかつ費用を抑えられることから、
気になる方もいるでしょう。
しかし、治したい部分が前歯だけだからといって希望すれば
部分矯正で治せるというものではありません。
噛み合わせに問題があるケースは、奥歯も動かす必要があり、
全体矯正が適用になります。
あなたの出っ歯やすきっ歯が部分矯正で治せるかどうかは精密検査が必要です。
出っ歯ですきっ歯はセラミック治療で治せますか?
セラミック治療とは、健康な前歯を削り、セラミックの被せ物をする治療方法です。
「セラミック矯正」とも呼ばれていますが、
歯を一本ずつ動かして歯並びと噛み合わせを整える歯列矯正とは全く異なります。
出っ歯ですきっ歯が生じている場合は、セラミック治療はおすすめしません。
なぜなら、歯を削る量が多くなると神経を抜く治療や抜歯が必要になる可能性があるからです。
神経を抜いた歯は、枯れ木のように脆くなるため、歯の寿命が短くなります。
また、歯の軸を無理矢理変えるため、歯に過度な負担がかかり、折れるリスクもあります。
とは言え、セラミック治療は短期間で見た目を整えたいという方には適した治療方法です。
セラミック治療を検討している方は、矯正治療の選択も視野に入れて、
メリットとデメリットをよく理解した上で選択しましょう。
まとめ
出っ歯やすきっ歯が目立つときは、歯列矯正で改善可能です。
放置することでさまざまな健康リスクが考えられるため、
まずは歯科医師に相談して自分に合った治療方法を選択しましょう。
当院では、歯科用CTやセファログラムなどの機器を使って正確な診査・診断を行い、
患者さん一人ひとりに合った治療方法を提案しています。
初回カウンセリングは無料で行っていますので、
出っ歯やすきっ歯が気になる方はお気軽にご相談ください。
ご一読して頂きありがとうございます。