投稿日:2023.9.23
マウスピース矯正で痛みを生じやすいケース
皆様こんにちは🎇
新宿歯科・矯正歯科です!
いつも当院のブログをご覧頂きありがとうございます。
矯正を始める時に、痛みが出ないか不安な方も多いのではないでしょうか。
痛みの感じ方には個人差があり、痛みをほとんど感じない方もいます。
ただし、矯正中で痛みを感じやすいタイミングがありますので、
その時期を把握して対処すると痛みを軽減しやすくなります。
そこで今回は、矯正の中でもマウスピース矯正で
痛みを生じやすいケースについてお話させて頂きます。
目次
マウスピース矯正とは
マウスピース矯正は、患者さまのお口にぴったり合った透明のマウスピースを製作し、
段階的に形の違うマウスピースに交換して
少しずつ歯を動かす矯正方法です。
患者さまのお口の状態にもよりますが、
1~2週間に1度程度交換していただき、
1日22時間以上装着する必要があります。
そのため、食事や歯磨きの時は取り外しができるので、
今まで通り食事や歯磨きができますが、
就寝中も含めてほかの時間は装着します。
透明のマウスピースを装着するため、
矯正中の見た目もほとんど目立ちにくい方法です。
また、金属を一切使用しないため、
金属アレルギーの心配もありません。
マウスピース矯正は痛みを感じにくい矯正?
1度にかける力が弱いため
マウスピース矯正はほかの矯正方法に比べて痛みを
感じにくいといわれています。
その理由は、マウスピースは1~2週間程度で交換するため、
1度にかける力が弱く、徐々に歯を動かしていくためです。
一般的なワイヤー矯正は1ヶ月に1度程度の調整ですが、
1週間に1度交換する方であれば、4回に分けて少しずつ力をかけていきます。
そのため、1度にかかる負担を軽減できるため、
痛みを感じにくいと考えられています。
患者さまのお口に合わせたマウスピースを製作するため
マウスピースを製作する際には、デジタルの機械でスキャンをして、
患者さまのお口に合わせて、理想的な歯並びになるようにシュミュレーションして、
マウスピースを製作します。
経験や勘に頼る治療ではなく、
段階的にマウスピースを交換していくため、
無理に歯を移動させることがなく、負担がかかりにくくなります。
マウスピースがやわらかい素材で製作しているため
マウスウピース矯正のマウスピースは、
やわらかく、弾力のある素材で製作しているため、
口の中を切ったり、装置との摩擦で傷ついたりすることが少ない矯正装置です。
ご自分のお口に合わせてマウスピースを製作しているので、
口の中で当たりにくく、ワイヤー矯正に比べて口内炎ができにくいといわれています。
マウスピース矯正で痛みを生じやすいケース
マウスピース矯正の中でもいくつかのステップで
痛みが生じやすいタイミングがありますので、
ご紹介します。
歯が動いているタイミング
マウスピース矯正もワイヤー矯正も適切な力を歯にかけて、
少しずつ歯を動かします。
歯を動かそうとすると、歯を支えている「歯根膜」が
伸びたり縮んだりします。
そうすると、縮んだ方は少しずつ骨を形成する細胞が活発化して、
引っ張られた方は破壊される細胞が活発になります。
この働きを繰り返して、歯は徐々に移動するのですが、
歯が動くタイミングで痛みや違和感が出ることがあります。
ただし、歯が動いている時に痛みは、
むし歯のように継続する痛みではなく、数日程度で落ち着いていきます。
そのため、一時的な痛みの場合には、痛み止めを服用して対応します。
マウスピースをつけ始めた時
始めてマウスピースを装着した時は、
マウスピースを装着した違和感や歯を動かす力に慣れていないため、
痛みを感じやすくなります。
歯を支えている組織も、今まで加わったことが無い力に
対応するまで少し時間がかかることが多いです。
一般的には2~3日程度で落ち着くことが多いですが、
この期間は歯に負担がかかりにくいやわらかい食べ物を食べるとよいでしょう。
うどんやおかゆなど、歯に負担がかかりにくいものがおすすめです。
歯が接触することによる痛み
マウスピース矯正の中で初めてマウスピースを着けた時や
新しいマウスピースに交換した際は、
歯を支えている「歯根膜」が敏感な状態です。
そのため、歯が接触する時やぐっと噛みこむと痛みが出やすくなります。
食事中や固い物を噛んだ時など、
痛みを感じることがあります。
ただし、マウスピースはクッション性もあるので、
食いしばってしまった時でも歯を保護する役割があるので、
上下の歯が接触した痛みを感じることは少なくなります。
マウスピースの着脱による痛み
マウスピースを取り外す時には歯の力が加わるので、
歯根膜が敏感になっている時はマウスピースを着脱した時に
痛みを感じることがあります。
マウスピース矯正は、歯の表面に「アタッチメント」
という装置をつけることが多く、その部分で力を微調整できます。
歯根膜が敏感になっていない時には、
何も感じないのですが、一時的に痛みが出ることがあります。
これは、歯が動いている時に感じやすいため、
一時的なことが多く、徐々に落ち着いていきます。
痛みが気になる場合には、痛み止めで対処しましょう。
矯正力をかけるゴム
アタッチメントと同様に、矯正用のゴムにも、
矯正力を強める働きがあります。
この場合も、一時的に違和感を覚えることがありますが、
徐々に落ち着いてきます。
矯正用のゴムには、動かしたい方向に力をかけることができるため、
大切な役割をしますので、きちんとゴムかけを行うことが大事です。
トラブルによる痛み
矯正装置が合っていない
マウスピース矯正は患者さまのお口に合わせて製作しますが、
1度のスキャンで最後のマウスピースまで製作します。
(調整が必要な場合など再スキャンすることがあります。)
また、1日22時間以上装着する想定でマウスピースを製作していますが、
取り外しができるため、外している時間が長いと歯が動かず、
新しいマウスピースに交換した際に痛みが出ることがあります。
その場合には、前の段階のマウスピースを装着して数日様子を見て
再度新しいマウスピースを装着すると矯正装置が合う場合があります。
ただし、マウスピースがきちんと入っていない場合など、
きちんと装着できていないと装着期間を延ばしても変わらず
マウスピースが合わないことがあります。
この場合は、マウスピースが合わないことを歯科医院に相談しましょう。
むし歯や歯周病などのトラブル
むし歯や歯周病は治療をしてから矯正治療を始めるため、
矯正前にはむし歯や歯周病がありませんが、
矯正期間中にセルフケアを怠ってしまうとむし歯や歯周病に
なってしまうことがあります。
マウスピース矯正は取り外しができるため、
ワイヤー矯正に比べて装置に食べ物が挟まることはないですが、
食事をした後、歯磨きやうがいをせずにマウスピースを装着するとむし歯や歯周病になりやすくなってしまいます。
また、マウスピースは密閉されるため、むし歯菌や歯周病菌が増殖しやすい環境です。
そのため、いつも食事をした後そのまま装着すると、
むし歯や歯周病のリスクが高まります。
そして、むし歯や歯周病になると、痛みを引き起こしてしまうのです。
矯正期間中は特にお口の中のセルフケアを大切にしましょう。
せっかく歯並びが整っても、むし歯や歯周病になってしまうと、
お口の健康が損なわれてしまうため、清潔な状態を保ちましょう。
まとめ
マウスピース矯正は、痛みが出にくい矯正方法ですが、
歯が動いている時や歯根膜が敏感になっている時に痛みが出やすい傾向になります。
その場合、一時的な痛みなので、
痛み止めなどで対応しましょう。
矯正中の痛みが気になる方もいると思いますが、
痛みが出やすいタイミングや対処法を知っておくと痛みを軽減できます。
当院では無料カウンセリングも行っていますので、
お気軽にお問い合わせください。
ご一読して頂きありがとうございます。