投稿日:2023.9.27
受け口のトレーニングは自分でもすることができるの?
皆様、こんにちは🐎🐎🐎
新宿歯科・矯正歯科です!
いつも当院のブログをご覧頂きありがとうございます。
受け口が気になる方は、歯並びを治したいと思う方も多いのではないでしょうか。
受け口は特徴的な見た目なので、審美的にコンプレックスになる方も多く、
機能的にもデメリットが多い歯並びです。
早めに改善して、整った歯並びにすることが望ましいのですが、
どのような方法があるのでしょうか?
そこで今回は受け口のトレーニングは、
自分でもすることができるかについて詳しくご紹介します。
目次
受け口はどんな症状?
受け口は下の前歯が上の前歯より出ている状態で、
歯並びによる場合と骨格にも問題がある場合があります。
機能的なデメリットとしては、前歯がきちんとかみ合わせていないため、
食べ物を噛みきりにくくなったり、
滑舌が悪くなって話が聞き取りにくかったりする場合などがあります。
また、かみ合わせだけでなく、歯並びも悪いため、
歯ブラシが当たりにくく、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
見た目を気にする方も多く、笑う時に口元を覆ったり、
はっきり話しにくかったりするため、
コミュニュケーションを取ることに消極的になってしまうことも。
口元は顔の中で印象を大きく左右する部分なので、
きれいな歯並びになって笑顔に自信を取り戻しましょう。
受け口のトレーニングは自分でもできるの?
ひと口に受け口といっても、さまざまな症状があります。
患者さま一人一人お口の状況は違いますし、
無理に歯並びを動かそうとすると、歯の負担がかかってしまうことも考えられます。
それでは、自分でトレーニングした時のデメリットについてご紹介します。
歯並びが悪くなる可能性がある
自分で歯をトレーニングしようと押すと無理な力が加わったり、
歯並びやかみ合わせがずれてしまったりする可能性があります。
お口の中は繊細な部分で、被せ物などが入った時に少しかみ合わせが変わると、
違和感が出る場所です。
そのため、自己判断でトレーニングをして歯並びを改善しようとすると、
歯並びがさらに悪くなってしまう可能性があります。
効果が出るかわからない
トレーニングにかかる力や歯にどの程度力をかけるかを判断するのは、
非常に難しいと思います。
そのため、効果がいつごろ出るか判断できません。
受け口を治す方法は?
骨格的な不具合もある受け口を治す場合には、
外科矯正と歯列矯正が検討されます。
また、歯並びに由来している受け口の場合には歯列矯正のみで
受け口の改善が見込める場合もあります。
外科矯正と歯列矯正
骨格性に受け口の場合には、顎の骨のバランスも整える外科矯正が
検討される場合もあります。
その前後に歯列矯正も行います。
手術が必要な場合には、入院が必要なことも多く、
専門的な病院で外科矯正が行われます。
術前矯正、術後矯正も行うため、数年単位で矯正期間が必要です。
歯列矯正
ワイヤー矯正
歯の表面に「ブラケット」という装置をつけて、
ワイヤーを通して適切な力をかけて少しずつ歯を動かく方法です。
近年、矯正中の審美性も考慮して、白や透明のブラケット装置や
ワイヤーも選べるようになり、矯正装置も目立ちにくくなりました。
また、裏側に装置をつける裏側矯正もあり、
患者さまのご希望と歯並びに応じて矯正方法をご提案いたします。
マウスピース矯正
患者さまのお口に合った透明のマウスピースを作製して、
段階的に形の違うマウスピースに交換して歯を動かす方法です。
透明のマウスピースなので、矯正中の見た目もほとんど分からず、
取り外しができるため食事や歯磨きが今まで通り行うことができます。
受け口でなりやすい口呼吸のトレーニングは可能
受け口の方は、かみ合わせがきちんとできないことが多く、
口が閉じにくい方も少なくありません。
受け口をトレーニングで治すことはできませんが、
「口呼吸」はトレーニングで改善が見込めます。
口呼吸はさまざまなデメリットがありますので、
早めに鼻呼吸に変更した方がよい悪習癖です。
まずは、口呼吸のデメリットをご紹介します。
むし歯や歯周病のリスクが高まる
唾液にはお口の中を殺菌する効果が期待でき、
汚れをある程度洗い流す効果もあります。
しかし、口呼吸をしているとお口の中が乾燥しやすく、
唾液の働きが弱くなってしまい、細菌が繁殖しやすい環境になります。
そうすると、口臭やむし歯、
歯周病のリスクが高くなってしまいます。
歯並びに悪影響を及ぼす可能性がある
お口は、唇を閉じることで歯並びのバランスを保っています。
口で呼吸をしていると、口が開いたままになってしまうため、
唇や頬からの力がきちんと
かからず、歯が前に出やすくなり、
歯並びが悪くなりやすいです。
また、舌の位置は上顎の少し出ている部分につくことが正しいのですが、
口を開けていると、舌の位置が下がりやすく、内側からの圧力がきちんとかからず、
歯並びの乱れにつながってしまいます。
出っ歯の方は口が閉じにくいため、口呼吸になりやすいですが、
口呼吸を続けていることで、さらに出っ歯が悪化しやすい悪循環になってしまいます。
風邪などの感染症のリスクが高まる
鼻呼吸をしていると、鼻毛がフィルターの役割をしているため、
細菌やウイルスを通さない働きがあります。
また、水分や吸い込む空気の温度を調整することが可能です。
しかし、口呼吸をしていると、細菌やウイルスを直接吸い込んでしまいますし、
乾いた空気で喉の痛みにつながるなど風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。
顔が老化しやすくなる
お口を閉じる口周りに筋力を使っていないと、
ほうれい線ができやすくなったり、
口角が下がってきたりして顔が老化しやすくなってしまいます。
口周りは年齢が出やすい部分ですが、加齢だけでなく、
口呼吸でぽかんと口を開けていると、老け顔になりやすいのです。
口呼吸をトレーニングする方法
口呼吸は口周りの筋力が低下してしまうため、
口を閉じるための筋力をトレーニングするためのあいうべ体操をご紹介します。
あいうべ体操
口の周りには、舌、顎、頬、唇などの筋肉があり、
食事や会話でも使用しますが、十分に使用されていないことも少なくありません。
その筋肉を動かすために、あいうべ体操で口周りに筋力をトレーニングしましょう。
・大きく口を開けて、「あー」と1秒キープする
・口を横に広げて、「いー」と1秒キープする
・口を突き出して、「うー」と1秒キープする
・下の方向に顎に向かって「べー」と1秒キープする
この「あー」「いー」「うー」「べー」を10回セットで1日3回程度行うと効果が期待できます。
※顎関節症の方は、歯科医師に相談して無理のない範囲で行いましょう。
ガムでトレーニングする方法
ガムを繰り返し噛むことで、噛む力や舌のトレーニング効果も期待できます。
ガムを左右で噛みます。
どちらか噛みにくい方がある場合には、
そちら側を少し多く噛みます。
舌の上でガムを丸くする
左右で噛んだガムを舌の上にのせて丸めます。
舌の筋力が使えるようになると、やりやすくなってきます。
上顎にガムを広げる
舌の上にガムを乗せて、上顎にガムを広げるように押し付けます。
目安としては3秒程度で行ってください。
これらの手順を10回程度繰り返してみましょう。
歯ごたえのある食事をする
ごぼうやれんこんなど、歯ごたえがある食材は「しっかり噛む」ので、
口周りの筋力を使うために効果的です。
また、食材を少し大きめにして、噛み応えがあるようにすると、
筋力アップにつながります。
比較的、和食中心の食事はしっかり噛むことが多いため、
噛むことを意識して食事をすると口周りに筋肉が鍛えられ、お口を閉じやすくなります。
受け口のご相談はお気軽にお問合せください
歯に無理な力をかけるとバランスを崩してしまったり、
歯に負担をかけてしまったりします。
受け口は自分で治したり、トレーニングしたりすることが難しいので、
矯正専門のクリニックに相談しましょう。
当院では受け口も数多い患者さまが来院されていますので、
気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
ご一読して頂きありがとうございます。