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投稿日:2024.2.7

抜歯と人中の関係

みなさん、こんにちは。
新宿歯科・矯正歯科です。

「鏡をみると、鼻の下が長く見える気がする」と、顔の見た目が気になっている方へ。
じつは、悪い歯並びが原因かもしれません。

今回は、人中とは何か、人中が変化する原因、抜歯と人中の関係、矯正治療の方法を解説します。

人中とは?

抜歯 人中

まずは、人中とは何か、理想的な人中を解説します。

人中って何?

人中とは、鼻の下から上の唇の間にあるくぼみのことです。
人間の中心にあることから、「じんちゅう」「にんちゅう」と呼ばれています。

鼻の下から上の唇までまっすぐに伸びており、ほとんどの哺乳類にみられます。
人中は、お母さんのお腹にいるとき、妊娠5週目くらいからできはじめるとわかっています。
そのため、生まれてくるころにはしっかり人中が出来上がっています。
しかし、人中は成長すると共に変化したり、歯並びにより変わったりすることがあります。

理想的な人中

理想的な人中は、約1.5cmといわれています。
そして、人中と下唇から顎の先端までの長さを比較した時に、1対2になっているのが理想とされています。
人中は、長いと大人っぽく見えて、短いと若くみられる傾向にあるようです。
赤ちゃんのうちは顔が丸い子が多いですが、成長するにつれて骨格が変わり面長になることから、人中で年齢を判断してしまうのです。

そのため、メイクで人中を短くみえるように工夫する方法も少なくありませんが、メイクでは限界があります。

また、人中の短さや深さで占いをすることもあるようです。
人中はお顔の中心を決める大切な部分で、その人の印象や運も左右するといわれています。
このことから、人中を自分で変えることができるならしてみたい!と考える人もいるのではないでしょうか。

人中が変わる原因

人中は、生まれたときと成長してからでは変わることがあります。
理由は、「悪い歯並び」「加齢」の変化などが挙げられます。
それぞれ詳しくみてみましょう。

悪い歯並び

叢生 悪い歯並び悪い歯並びとは、歯の並ぶ位置や噛み合わせが乱れている状態のことです。
その中でも、「出っ歯」や「上下顎前突」の方は人中に影響を与えることがあります。

【出っ歯】
出っ歯とは、上の歯が唇側に大きく傾斜していたり、唇側から歯が生えたりすることで前歯が前方に出ている状態のことです。
矯正歯科では、出っ歯のことを「上顎前突」と分類します。
・上の前歯が唇側に生えている
・上の前歯が唇側に傾斜している
・上の顎が大きすぎる
などが原因です。
歯並びだけではなく、顎の大きさにも関係します。

出っ歯になると、前歯が前方に大きく出るため唇がしっかり閉じられないことがあります。
頑張って唇を閉じようとすると、唇の上の皮膚が引っ張られてしまい人中が伸びて見えるのです。
出っ歯であることを隠したくても、人中が長く目立ってしまうリスクがあります。
顔は小さくても、面長に見えることもあるようです。
人中を理想的な長さにするためには、出っ歯を改善するのがおすすめです。

【上下顎前突】
上下顎前突とは、
・上下の歯が唇側に傾斜している
・上下の歯が唇側から生えている
・上下の顎が大きすぎる
状態をいいます。

上下ともに前方に出ている状態のため、「口ゴボ」と一般的に言われることもあります。
口元だけが前方に出た状態なので、横顔でも判断されやすいです。
人中や下顎の皮膚が引っ張られるため、歯並びが悪いことで顔の印象が変化しますね。

また、唇の先端だけが前方に出ると、人中の溝が深くなり目立つようになります。
すると、実際よりも老けて見えたり、責任感がなさそうに見えたりしてマイナスなイメージを持たれてしまうのです。
人中は、お顔の印象やその人の性格を判断する材料になることがわかります。

特に、これから大学受験や就職するための面接などがある方は、お口元を整えておく方がメリットはあるでしょう。
どうしても、人は見た目で判断するため第一印象をよくするためにも歯並びを整えて、人中を理想的な長さにしてみませんか?

加齢

加齢 老化年齢とともに人中の見た目は変化します。
個人差はありますが、年齢とともに皮膚がたるんだり、シワができたりする傾向があるからです。
その結果、鼻下の皮膚が余り、人中が長くなることや溝が深くなることも。

皮膚のたるみやシワの原因のひとつは、お口周りの筋肉の衰えです。
唇や頬、舌の筋肉を使わなくなると、皮膚にシワやたるみができます。
会話や食事をしっかりして、お口を動かすことを意識しましょう。

また、年齢が若い方であってもお口周りの筋力を使わなければシワやたるみにつながります。
さらには、歯並びが悪くなる原因でもあるので、舌や唇の筋力を整えておくことは大切です。

矯正したら人中は変化するの?

それでは、矯正治療をしたら人中は変化するのでしょうか。
ここまでお話ししたように、歯並びが原因で人中が変化することがあることがわかりましたね。
反対に、悪い歯並びを矯正治療で改善すると、人中も理想的な形になる可能性は十分にあります。

「出っ歯」や「上下顎前突」の方は、矯正治療で歯並びだけではなく人中を整えてお顔の印象をよりよくすることも望めますよ。
そのためには、ご自分で人中が気になっていることをカウンセリング時にお話しすること、精密検査をしっかり行ってくれる矯正歯科を探すことが大切です。

当院は、歯並びのご相談はもちろん、人中を含めてお顔の印象を改善するためにカウンセリングや精密検査を行っています。
矯正治療では、歯並びを整えることはもちろん、美しい横顔をめざします。
この美しい横顔の指標となるのは「Eライン」と呼ばれるものです。
鼻の頭と顎の先端を結んだ線である「Eライン」上に上下の唇が触れているくらいが美しい横顔とされています。
矯正治療では、Eラインを整えることも大切にしており、そのために抜歯をご提案することがあります。

抜歯と人中の関係

ここからは、抜歯と人中の関係を解説します。
人中を整えたい方は、Eラインに注目して抜歯が必要かどうかをしっかり相談しましょう。

抜歯するケース

抜歯窩 歯抜け 人中矯正治療では、抜歯をするケースがあります。
抜歯をする歯は、中心の前歯から数えて4番目、もしくは5番目の歯が一般的です。
前歯は見た目や噛み切る役割があり、奥歯は食べものをすりつぶす役割があるため、抜歯するのを避けます。

抜歯する理由は、すべての歯を決められた顎のスペースに並べるためです。
大人になると顎の骨の成長は終わり、歯の生えるスペースは決められます。
そのため、歯をきれいに並べるには歯を抜いてスペースを作り出すしかありません。
抜歯を行えば、前方に出ている歯を後方に移動させることができます。
出っ歯や上下顎前突の方のお口元の出っ張りはなくなり、人中周辺の皮膚が引っ張られなくなり、人中が整います。

抜歯しないケース

抜歯をしなくても矯正治療は行えます。
しかし、横顔のEラインは変化するばかりか、より口元が前方に出る可能性があります。
抜歯をせずにすべての歯を並べるには、歯が並ぶ顎の土台のアーチを大きく広げるしかありません。
そのため、ガタガタと歯が重なっていたところもU字型にきれいに並べることで、口元がゴボっとしてしまうのです。
せっかく歯並びが整っても、Eラインが崩れてしまうと、人中もより目立つでしょう。

このようなリスクを避けるためにも、治療計画のときから美しいEラインを意識して抜歯の有無を判断します。
抜歯しなければ矯正治療ができないわけではありませんが、より整った歯並びや噛み合わせにするためにも抜歯をご提案させていただくことがあります。

 

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