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投稿日:2024.2.14

前歯だけの矯正の場合、矯正器具は前歯だけにつけるのですか?

みなさん、こんにちは。
新宿歯科・矯正歯科です。

「前歯だけの矯正治療をしたい」
「矯正装置は前歯だけつけて歯並びを治すの?」
と部分矯正の方法が気になっている方へ。

今回は、前歯だけの矯正治療とは何か、部分矯正が向いている歯並びや向いている人、部分矯正の特徴を解説します。

前歯だけの矯正とは?

そもそも前歯だけの矯正治療は、部分矯正といいます。
前歯だけの矯正の場合は、部分的に歯並びを整えることができる部分矯正を行います。

部分矯正はその名の通り、部分的に矯正治療を行うことです。
そのため、前歯だけではなく、上の歯並びだけ、下の歯並びだけと矯正治療をしたい箇所を選択できます。

前歯の歯並びが気になる方は、奥歯の矯正治療をしなくても前歯だけの治療で改善することが可能です。
そして、上の前歯だけ、下の前歯だけと上下どちらかだけでももちろん構いません。

しかし、自分では前歯の歯並びだけが気になっていたとしても精密検査の結果、
全体の矯正治療の方がよいとご提案されることもあります。
部分矯正のメリットとデメリットの説明をしっかり受けてから、治療を進めましょう。

部分矯正が向いている歯並び

前歯の部分矯正が向いている歯並びは、「乱杭歯」「出っ歯」「すきっ歯」です。

乱杭歯

矯正 叢生 歯並び乱杭歯(らんぐいば)は、歯と歯が重なったり、ねじれたりしている状態のことです。
ガチャ歯や叢生(そうせい)と呼ばれることもあります。

日本人では、悪い歯並びのひとつとされており1番多いといわれています。
乱杭歯は、顎が小さすぎたり、歯が大きすぎたりすることとで引き起ります。

放置しておいても自然によくなることはありません。
そして、見た目がガタガタしているため、コンプレックスを抱える方もいらっしゃいます。

前歯だけが乱杭歯になっているのであれば、部分矯正をすることは可能です。

出っ歯

矯正 出っ歯 前歯出っ歯とは、上の前歯が唇側に傾斜したり、上の顎が大きすぎたりすることで、お口元が前方に出た状態のことです。
出っ歯は、上顎前突(じょうがくぜんとつ)と専門的には呼びます。

上の歯が前方に出ているため、見た目が気になる方もいらっしゃると思います。
そのため、前歯だけの矯正を希望する方も多いでしょう。
軽度であれば部分矯正を行えますよ。

しかし、重度の出っ歯の方は全体的に歯並びを整えた方が仕上がりはきれいになることがあります。
まずは、出っ歯の状態をしっかり矯正歯科で見極めてもらいましょう。

すきっ歯

すきっ歯 矯正 歯間空隙すきっ歯とは、歯と歯の間に隙間ができている歯並びのことです。
すべての歯の間に隙間ができてしまう方もいれば、上の前歯の中心だけに隙間ができる方もいらっしゃいます。

上の前歯の間に隙間ができる状態を正中離開(せいちゅうりかい)と呼びます。

すきっ歯の中でも多い歯並びで、部分矯正が向いています。

正中離開になると、見た目はもちろん食べ物が前歯の隙間に詰まることがあるので気になる方も少なくありません。

部分矯正がおすすめの人

部分矯正は、以下のような人に向いています。

早く矯正治療を終えたい人

部分矯正は、矯正治療をする期間が短く済むことが多いです。
すべての歯を矯正治療で改善するためには、治療期間が2年くらい必要です。
しかし、部分矯正であれば早くて3ヶ月や6ヶ月など治療期間は半分以下で済むことがあります。

もちろん、歯並びの状態にもよりますので矯正治療の期間はみなさん異なります。

また、部分矯正は基本的には歯を抜かずに行う矯正治療を行います。
歯を抜く必要のある矯正治療は、重度の悪い歯並びのときです。
そのため、重度の悪い歯並びには部分矯正は向いていません。

歯を抜かずにできる軽度の悪い歯並びの方は、部分矯正を視野に入れて早めに治療を終えることが可能です。

前歯の見た目を整えたい人

前歯の見た目を整えたい人は、部分矯正が向いています。
前歯の見た目を何とか治したい、とにかく見た目をどうにかしたい!という方は部分矯正がおすすめです。

また、費用を抑えて見た目をきれいに整えることができるので、費用面でも負担が少ないです。

部分矯正の特徴

部分矯正の特徴や注意事項を詳しくみてみましょう。

歯並び 部分矯正前歯だけに装置を付ける?

部分矯正は、前歯だけに装置を付けるのが通常です。
基本的には、気になっている歯並びの部分に矯正装置を取り付けます。

しかし、「前歯の1本だけを治したい」「2本だけ気になる」という場合は、歯を動かす固定源が必要になるため、
予想していたよりも矯正装置を付ける範囲が広くなります。
もちろん、前歯だけの部分矯正は可能ですので、基本的には中心の歯から数えて3番目の歯までの矯正治療は受けられます。

前歯だけではなく奥歯にも矯正装置を付ける必要がある場合は、全体的な矯正治療をする方がおすすめです。

どちらが自分に向いているのかよく歯科医師と相談しましょう。

注意事項

前歯の部分矯正をするときは、デメリットも理解しておきましょう。
前歯の見た目を整えるのを目的としているため、奥歯の歯並びを改善することはできません。

そのため、噛み合わせをしっかり整えたい方には向いていません。
部分矯正ができるのは、奥歯の噛み合わせが整っていることが前提ですので覚えておきましょう。
もちろん部分矯正ができないわけではありませんが、せっかく歯並びを整えるのであれば噛み合わせも整えておくことが理想的です。

部分矯正の種類

部分矯正は、さまざまな矯正装置で受けることができるようになっています。
ライフスタイルに合わせて選択することが可能です。

表側矯正 裏側矯正 マウスピース矯正表側矯正

一般的に広く知られている矯正装置のひとつ「表側矯正」。
歯の表面に装置を貼り付けてワイヤーを通すことで、徐々に歯並びを整えます。
前歯のみ、上の歯だけ、下の歯だけを表側矯正で治療することも可能です。

裏側矯正

裏側矯正は、歯の裏側に矯正装置を取り付けてワイヤーを通して歯並びを改善する方法です。
歯の裏側に装置を取り付けるため、他人から矯正治療をしていることに気が付かれにくいのが特徴です。
通院は、3週間に1回くらいのペースです。

当院では、上の歯だけ下の歯だけの6本から矯正治療が行えます。
また、上下の前歯合わせて12本を治療する部分矯正も可能です。
すべての歯を裏側矯正で治療するよりも費用が抑えられますので、前歯だけを改善したい方はいつでもご相談ください。

裏側矯正は、デジタルスキャンで歯の型取りから治療計画を立てます。
そのため、より精密で患者さんの負担が少ない治療です。
オーダーメイドの装置なので、患者さんにぴったりと合う装置を製作できます。

マウスピース型矯正

マウスピース型矯正は、透明の取り外し式の装置を用いた矯正治療です。
歯の型取りはデジタルスキャンで行うため、こちらも患者さんの負担が軽減できます。
また、歯の動きや治療の流れをデジタル画像で事前に見られるのもポイント。

そのため、部分矯正では歯並びがここまで改善する、全体的に歯並びを治すとこのように歯並びが改善できる、
治療期間がどれくらいかかるなど、メリットやデメリットを想像しやすいのが嬉しいですね。

装置は2週間に1回のペースで交換していただき、最大2ヶ月に1回のペースで通院していただきます。
前歯だけの改善をしたくても、マウスピース型矯正の場合は奥歯までのトレーを製作することが多いです。
上下どちらかの歯並びを治したい方に向いているでしょう。
まずは、お気軽にご相談にお越しください。

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