投稿日:2024.7.26
部分矯正と全体矯正は何がちがうの?
矯正の種類はそれぞれ特徴があり、メリット・デメリットも異なります。
患者さまの歯並びによってどちらが適用になるか変わりますが、
矯正治療を検討している方は部分矯正と全体矯正の違いを知った上で治療を検討することをおすすめします。
そこで今回は、2つの矯正の種類の違いをご紹介します。
目次
噛み合わせも含めて治療できる全体矯正とは?
全体矯正は、噛み合わせも含めた全ての歯並びを矯正する方法です。
全体的なバランスを整えながら歯を動かすため、奥歯の噛み合わせのバランスも整えることができます。
全体矯正の3つのメリット
抜歯を伴う矯正にも対応している
全体矯正で、歯を整えるためのスペースがない場合には、スペースを作る必要があります。
スペースが足りない部分に無理に歯を並べてしまうと、口元が出てしまうなど横顔のラインに影響が出てしまう可能性があります。
そのため、抜歯をしてスペースを確保することが検討されるのですが、その場合も全体矯正は対応が可能です。
対応できる歯並びが多い
全体矯正は軽度の歯並びの不正だけでなく、重度の歯並びの不正にも対応しています。
大幅に歯を動かす症例も治療ができるため、歯並びの不正が強い場合も治療が可能です。
噛み合わせを整えられる
奥歯の歯並びも整えることができるため、噛み合わせを整えることができる方法です。
正しい位置で噛んでいないと、口周りの緊張からさまざまな不調につながってしまうことがあります。
筋肉はつながっているため、首こり、肩こり、腰痛などの原因になることも。
噛み合わせのバランスによる不調の場合、矯正で噛み合わせを整えることで、これらの症状が緩和することがあります。
全体矯正の2つのデメリット
治療費用が高い
歯を動かす範囲が多いため、治療費用が高くなります。
ただし、矯正治療は自由診療のため、治療するクリニックによっても異なります。
費用だけで決めるのはおすすめしませんが、治療がスタートする前に治療費用の目安などを確認しておくと安心でしょう。
治療する期間が長い
全体矯正は歯並びの不正の状態によっても異なりますが、治療する期間が長い傾向になります。
矯正期間中は装置がついているため、食事や歯磨きなどに配慮が必要になります。
気になる一部分を矯正する部分矯正とは?
部分矯正は、前歯などの気になる部分を改善するための矯正で、噛み合わせの改善は行われません。
そのため、前歯など見た目が気になる部分の改善を目的とした矯正方法です。
「前歯のすき間が気になる……。」
「以前矯正して後戻りをしてしまった。」
などの軽度の歯並びの不正に対応しています。
部分矯正の4つのメリット
審美治療とは異なり、歯を削らずに治療ができる
前歯の見た目を改善したい場合には、セラミックの被せ物で治療する方法もありますが、
歯を削って被せ物をする必要があります。
その分、形や色などは自由に選択できるメリットはありますが、
健康な歯を削ってしまうと歯の寿命を縮めてしまう可能性もあります。
一方、部分矯正の場合には歯を大きく削らずに歯並びを改善することが出来ます。
全体矯正と比べると治療期間が少ない
歯を動かす範囲が少ない分、治療期間が少ない傾向になります。
元の歯並びによって、治療期間は異なります。
費用を抑えることができる
歯を動かす部分が限定的のため、全体矯正と比べると費用を軽減することができます。
使用する装置が少なかったり、治療期間が短くなったりするためです。
痛みを軽減しやすい
矯正治療に痛みは個人差が大きいですが矯正装置が少ないため、全体矯正と比較すると痛みを軽減できる方法です。
部分矯正の2つデメリット
噛み合わせを改善することができない
部分矯正のデメリットの1つに噛み合わせの改善ができないことがあります。
噛み合わせのバランスは、奥歯も含めて決められるため、部分矯正では対応ができません。
歯並びによっては適用にならない場合がある
部分矯正は見た目が気になる一部分を矯正します。
そのため、歯を大きく動かさなければいけない症例には対応していません。
全体矯正と部分矯正の比較
対応している歯並びの違い
噛み合わせのバランスも含めて治療が必要な場合は全体矯正が適用になります。
また、全体矯正は多くの症例に対応していますが、骨格性の歯並びの不正の場合、外科矯正が必要なケースも考えられます。
治療効果
部分矯正は、気になる一部分だけで噛み合わせのバランスを整えることはできません。
また、大幅に歯を動かす必要がある場合には、部分矯正が適用にならず全体矯正をご提案する場合もあります。
全体矯正は噛み合わせのバランスも整えることができます。
治療費用
部分矯正は、一部分の矯正にしか対応していない分治療費用を抑えて治療ができます。
一方、全体矯正は全体的な歯並びを改善することができますが、その分費用が高くなります。
痛みについて
矯正の痛みや違和感は個人差があります。
歯並びの不正の状態にもよりますし、敏感な方は痛みを感じやすい傾向になります。
ただし、部分矯正の方が歯を動かす範囲が少ないため、力がかかる部分が少なくなり、痛みが少ない傾向になります。
全体矯正、部分矯正とも歯を動かす時に痛みや違和感を覚えるケースがあります。
しかし、2~3日で落ち着いてくることが多くなります。
口内炎ができた時の痛みは、矯正装置にワックスをつけて粘膜に当たらないようにカバーするなどして対処します。
また、一時的な痛みには、痛み止めで対応することもできます。
医療費控除の対象になるの?
部分矯正、全体矯正ともに10万円を超えた分に関しては医療費控除の対象になります。(年収200万円以下の方は5%)
ただし、医療費控除は自動的に適用になるわけではなく、確定申告をすることで税金の一部が控除される仕組みです。
医療費控除は、決められた期間(2月15日~3月14日)に申告する必要がありますので、対象になった場合には手続きをしましょう。
もしこの期間に遅れてしまっても、申告は5年間さかのぼって行うことができますので、対象の場合は医療費控除をしてくださいね。
自分に合った治療法を選ぶためには?
初診と診断の重要性
部分矯正か全体矯正が適用になるかは歯科医師の診断によって決定します。
そのため、部分矯正を希望している場合には、ご自分の歯が部分矯正の適用になるか確認すると良いですね。
精密検査をすることで、治療期間の目安や治療費用の目安も知ることができます。
どんな矯正が対応しているの?
どちらの矯正もワイヤー矯正の表側矯正、裏側矯正(舌側矯正)、マウスピース型矯正が対応しています。
ワイヤー矯正の場合、部分矯正は装置がつく分が少ないため、装置をつける時や装置を調整する時の時間が軽減されます。
マウスピース型矯正の場合には、マウスピースの枚数が少ないため、装置の違いはありません。
まとめ
部分矯正は、費用を抑えることができたり、治療期間を短縮することができたりするため希望の多い矯正方法ですが、
歯並びによっては適用にならない場合があります。
全体矯正は、噛み合わせのバランスも含めて全体的な歯並びを改善することができるため、多くの症例が適用になります。
どちらの矯正もメリット・デメリットがあります。
また、部分矯正は歯並びによっては治療ができない場合もありますので、一度矯正歯科クリニックに相談しましょう。
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