投稿日:2024.9.27
過蓋咬合って、噛めてるのに何が問題あるの
皆様、こんにちは。新宿駅より約3分の大安ビル8階にある「新宿歯科・矯正歯科」です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
「しっかり噛めているのに、この歯並びはなぜ問題なの?」と過蓋咬合の問題点がよくわからない方へ。
過蓋咬合はパッと見た目では悪い歯並びに思いませんが、じつは悪い歯並びのひとつで歯や顎の骨、
身体にも悪影響を及ぼすことがあります。
今回は、過蓋咬合の特長や原因、放置するデメリット、過蓋咬合の治療などを解説します。
目次
過蓋咬合とは?
過蓋咬合とは、下の歯を上の歯がほとんど覆ってしまった噛み合わせの状態を指します。
厳密には、下の歯は3分の2から4分の3以上見えている状態で噛み合っているのが
よい噛み合わせといわれています。
しかし、何らかの理由で上の歯が下の歯を3分の2以上覆いかぶさってしまうと噛み合わせが深いと判断され、
過蓋咬合という悪い歯並び(不正咬合)に分類されます。
遺伝的な問題もありますが、年齢を重ねるうちに徐々に歯並びが乱れることもありますので、
一度鏡を見てチェックしてみましょう。
過蓋咬合はパッと見て歯1本1本がガタガタして乱れているわけではありませんので、
過蓋咬合かどうか判断するのが難しいかもしれません。
歯並びの見た目が気にならなくても、噛み合わせたときに下の歯があまり見えない場合は
過蓋咬合の可能性がありますので矯正歯科にご相談にお越しください。
過蓋咬合の原因
ここからは、過蓋咬合の原因をみてみましょう。
上顎の成長
上顎が大きく成長しすぎると、上下の顎のバランスが崩れるため噛み合わせが深くなる可能性が高まります。
遺伝により顎の大きさが決まることもありますので、両親が過蓋咬合や出っ歯などの上顎に問題がある場合は、
お子様も似るリスクがあります。
また、上下の顎の位置がずれてしまうと前歯がしっかり噛み合っていない状態が続くため、
徐々に上の歯が伸びてくることもあります。その結果、下の歯に平均よりも上の歯が覆いかぶさってしまうことがあるのです。
上の顎は12歳くらいまで頭蓋骨と一緒に成長を続けて、下の顎は18歳くらいまで身体と一緒に成長を続けます。
顎の成長がある小学校から中学校くらいの間に矯正治療を開始することで、
上下の顎のバランスを整えて骨格的な問題を解決することができますよ。
下顎の成長が不十分
下顎が上顎に比べて成長しきれていないと、上下の顎のバランスが乱れるため過蓋咬合を引き起こします。
下の顎が小さすぎると、上の歯が下の歯に覆いかぶさるリスクが高まります。
骨格的な問題ですが、こちらも年齢が早いうちから矯正治療を開始することで過蓋咬合を骨格的に改善することが可能です。
歯ぎしり、食いしばり
奥歯の歯ぎしりや食いしばりの習慣化は、奥歯がすり減る原因です。奥歯の噛み合わせが低くなり、過蓋咬合につながります。
乳歯を早期に失う
乳歯はいつか生え変わるから、将来の歯並びに悪影響はないのでは?と思われる方も少なくありません。
しかし、乳歯のむし歯や外傷を放置しておくと乳歯の健康状態はもちろん、その下に待機する永久歯の歯並びにも影響を与えます。
じつは、永久歯は乳歯を道しるべにして生える性質があるため、乳歯を早期に失うと永久歯の歯並びが悪くなることがあるのです。
また、乳歯の中でも奥歯を早期に失うことで、奥歯でしっかり噛み合うことができなくなるため、
前歯が必然的に深い噛み合わせになり過蓋咬合になることがあります。
乳歯のうちから過蓋咬合になることもあるためよくチェックしてみましょう。
過蓋咬合を放置するデメリット
ここからは、過蓋咬合を放置するデメリットをみてみましょう。
顎関節症になりやすい
噛み合わせが深い状態のため、通常よりも歯や顎の骨に噛み合う力が強くかかる可能性があります。
特に深い噛み合わせになっている部分には他の部分よりも力が強くかかるため、
歯を支えている顎の筋肉や関節にも悪影響を及ぼします。
その結果、「お口が大きく開けられない」「お口を開けると顎から音が鳴る」
「お口を開けると顎が痛い」といった顎関節症の症状が現れます。
顎関節症になると噛み合わせを適切な位置にすることが治療の近道とわかっているため、
歯列矯正により歯並びを整えることは顎の健康を守るためにも大切なことなのです。
歯がすり減る
深い噛み合わせのため、奥歯や前歯に負担がかかり続けると、歯がすり減って短くなったり、
歯に亀裂が入って破折したりするリスクが高まります。
歯の寿命が短くなる可能性がありますので、過蓋咬合を放置しておくのはよくありません。
歯ぐきが傷つく
過蓋咬合になると下の歯を上の歯が覆いかぶさるだけに留まらず、上の歯で下の歯ぐきを噛んでしまうこともあります。
過蓋咬合を放置しておくと、さらに進行することもあり歯ぐきが傷ついて気付く方も。
食事の不便さ
噛み合わせが悪い状態のため、しっかり食べ物を噛めているようでそうではないことが多いです。
前歯では噛み切る力があったとしても、奥歯では食べものをすりつぶせないことで
食べものを大きい塊のまま丸呑みする癖が付いている方もいらっしゃいます。
このような食べ方が続くと、胃や腸に負担がかかったり、栄養が偏ったりすることも。
滑舌が悪くなる
骨格の問題により過蓋咬合が引き起こされている場合は、
上下の顎の動きに問題がでやすく発音する際に影響をきたす場合があります。
会話中に何度も聞き返される方やしゃべりにくいと感じている方はもしかすると悪い歯並びが原因かもしれません。
お口のトラブル
歯に負担がかかり続けると、歯を支えている顎の骨が溶かされるリスクがあります。
その結果、歯周病にかかっている方は進行が早まることも。
歯周病は歯ぐきの腫れや出血だけではなく、
歯を支えている顎の骨を溶かすことで歯が動揺し歯が抜け落ちるリスクもあるため、過蓋咬合を早めに治すのがおすすめです。
他にも、歯が削れることで表面のエナメル質が薄くなり、むし歯の細菌に感染しやすく進行も早くなることがあります。
被せ物や詰め物の破損
噛み合わせが深いため、奥歯の一部分に力がかかり続けることがあります。
噛み合う力は体重と同じくらいといわれていますので、それくらいの力が被せ物や詰め物にかかり続けると、
ある日突然修復物が破折することも、
また、上の前歯を圧迫することがあるため差し歯が外れてしまうトラブルも考えられます。
せっかく自費の白い修復物をいれても、悪い噛み合わせにより破損してしまったら費用も時間も水の泡になってしまいます。
このような場合は噛み合わせを整えてから、修復物の治療に移るのが望ましいでしょう。
過蓋咬合の治療
過蓋咬合は放置しておいても自然によくなることはありません。
そのため、矯正歯科で適切な治療を受けられることをおすすめします。
ここからは当院で行える治療法を紹介します。
歯列矯正
当院の歯列矯正は、
・表側矯正
・裏側矯正(舌側矯正)
・マウスピース型矯正
の中からご選択いただけます。
歯の表面に矯正装置が付く表側矯正だけではなく、目立ちにくい歯の裏側に装置を付ける裏側矯正(舌側矯正)も
得意としておりますのでお気軽にご相談ください。
過蓋咬合の程度によって適用できる装置に限りがあることがございますので、まずはカウンセリングから行います。
外科手術
骨格的な問題がある場合で、顎の成長も終わっている年齢であれば顎の骨を削る外科手術をご提案させていただきます。
提携している医療機関で手術を受けられますのでまずは矯正歯科にご相談にお越しください。
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