投稿日:2024.10.7
歯列矯正でつかうエラスって何
みなさんは「エラス」という言葉をご存じでしょうか?
エラスとは、歯列矯正で使用するゴムのことです。
歯列矯正をしていると、このエラスを使用する場面が多くなりますが、
実際のところ何のために使用しているかわからないという方も多いかもしれません。
そこで今回は、歯列矯正で使用するエラスについて、役割や種類について深堀りしていくとともに、
エラスを使用することで得られる効果について紹介していきます。
現在、歯列矯正をしている方や歯列矯正をお考えの方に参考になる内容だと思いますので、
ぜひ最後までお読みいただけると幸いです。
目次
エラスとは何か
冒頭でも述べたように、エラスとは矯正装置にかける小さなゴムのことを指しており、
一般的な名称を「エラスティックゴム」または「顎間ゴム」といいます。
上下の歯に装着した矯正の金具にエラスをかけることで、矯正治療を効果的に進めることが可能です。
エラスの目的
なぜエラステックゴムを使用するかというと、本来矯正装置はブラケットやワイヤーを駆使しながら歯を動かしていきますが、
それだけでは歯を動かす範囲に限りがでてしまいます。
そこで、力を増長させるためにエラスティックゴムを使用していくのです。
ほかにも噛み合わせにズレがある症例の場合にエラステックゴムを用いることで効果を発揮しやすいという目的もあります。
エラスの特徴
エラスティックゴムでどのように歯を動かしていくかというと、ゴムの特性を利用していきます。
引っ張ると元に戻ろうとするゴムの弾性力を利用して歯を動かしていくのです。
そのため、ゴムの弾性力が弱まると効果がうすれてしまうことから1日のうちに数回交換することもあります。
ワイヤー矯正にかぎらずマウスピース型矯正でもエラスティックゴムは使用しますが、
いずれも患者さま自身でゴムを装着する必要があるため、歯科医師の指示はかならず守りましょう。
エラスの種類と使用症例
エラスティックゴムには、さまざまな種類があります。
患者さまの症例や目的に合わせてゴムの使い分けをおこないますが、
ここではエラスティックゴムの種類と症例を照らし合わせながら紹介していきます。
Ⅱ級ゴム
Ⅱ級ゴムは、主に出っ歯(上顎前突)の症例で使用するゴムです。
ワイヤー矯正の場合、上の前歯と下の大臼歯のブラケットまたはフックにゴムをかけることで、
上の歯を後方に下げたり下の歯を前方へ引っ張ったりしながら歯を動かしていきます。
マウスピース型矯正の場合はマウスピースに切り込みを入れて、直接歯にゴムをかけるボタンを装着して使用します。
Ⅲ級ゴム
Ⅲ級ゴムは、主に受け口(下顎前突)の症例で使用するゴムです。
Ⅱ級ゴムとは逆で、上の奥歯と下の前歯にゴムをかけて歯を動かしていきます。
ゴムをかけることで上の歯は前方へ、下の歯は後方へと移動するようになります。
垂直ゴム
垂直ゴムは、開咬の症例で使用するゴムです。
開咬とは、上下を噛み合わせたときに奥歯は噛んでいるにもかかわらず前歯が噛み合わずに隙間がある状態のことを指します。
上と下の歯に垂直になるようにゴムをかけることで歯を動かしていき、歯の隙間を解消することが目的です。
クロスゴム
クロスゴムは、噛み合わせが正常ではない場合に用いられることが多いゴムです。
たとえば、噛んだときに上の歯が内側・下の歯が外側で交叉するクロスバイトであったり、
上の歯が外側・下の歯が内側ですれ違うような噛み合わせのシザースバイトであったりする場合に、このクロスゴムを使用します。
使用法として、ズレが生じている上下の歯にクロスするようにゴムをかけることで噛み合わせのズレを解消していきます。
エラスの正しい使用法
エラスティックゴムの種類が理解できたところで、次は使用法を紹介します。
正しい方法を知っておくことで、より効果的に矯正治療が進んでいきますので覚えておいて損はありません!
ここでは、いくつか大切なポイントを紹介していきましょう。
清潔なゴムを使用する
あらかじめ、歯科医師から使用するゴムの種類について説明があるはずです。
科医師の指示通り、正しいゴムの種類を選択しておきます。
それからゴムをかける前に、かならずゴムが清潔かどうか確認しておきましょう。
口のなかに入れるため、前もって手洗いをしてから扱うようにしてください。
エラスのかけ方
ゴムをかける際には指を使用する場合が多いですが、
初心者は専用器具(エラスティックホルダー)を使用すると簡単にかけることができるのでおすすめです。
最初は矯正装置のフックにゴムをかけていきます。
前方からかけるよりも後方からかけるほうが、かけやすいでしょう。
ポイントとしては、口を大きく開けすぎないこと。
口を開けすぎてしまうと反対側にかけるゴムの距離が遠くなるため、かけにくくなります。
それから後方にかけたゴムを、ゆっくりと伸ばしながら前方のフックにかけてください。
正しい使用頻度を守る
基本的に食事や歯磨きの時間を除けば、常にゴムをかけておく必要があります。
ただ、同じゴムを使用するのではなく食事のあとは新しいゴムに交換してください。
ゴムの装着時間は24時間ですが、そのなかで2~3回はゴムを交換しておくといいでしょう。
数回の交換が難しい場合は、最低でも1日1回が目安です。
痛みが持続する場合
ゴムをかけると最初は違和感が大きいと思います。
口がなかなか開けられなかったり歯が動くことで痛みを感じたりすることもあるでしょう。
しかし痛みがあるからといって、すぐに中止していいわけではありません。
ゴムをかけることを止めてしまえば、せっかく歯が動いたにもかかわらず元に戻ってしまいます。
本来、ゴムの違和感や痛みは数日で慣れていくものですが、
数週間経過しても持続する場合は歯科医師に相談してみてください。
エラスがもたらす効果
ここまでエラスティックゴムについて深堀りしてきましたが、
そもそもエラスティックゴムはどのような効果をもたらすのでしょうか?
これまで見てきた方のなかには「見た目も悪いし、痛みが出るなんて嫌だなぁ」と思われた方もいるかもしれません。
しかしエラスティックゴムの使用は、そのデメリットをも上回るメリットや効果があるのも事実。
では、どのような効果があるのか一つずつ見ていきましょう。
歯の移動を促し、細かい微調整できる
ゴムをかけることによって、歯の移動を促進させることが可能です。
歯の位置や噛み合わせにも細かい微調整ができるため、美しい歯並びが期待できます。
ゴムとワイヤーの連動によって、より早く理想的な歯並びを手に入れることができるでしょう。
理想的な噛み合わせを実現
均整の取れた歯並びが実現すると、おのずと噛み合わせも整うようになります。
ゴムをかけることでバランスのよい噛み合わせが期待できるため、機能面の安定に繋がります。
治療期間の短縮化
エラスティックゴムのメリットは、なんといっても矯正治療の短縮化です。
ゴムの力を利用することで歯の動きが促されると、そのぶん治療期間が短縮します。
早く歯列矯正を終わらせたい方は、歯科医師の指示を受けながら正しい方法で活用していきましょう。
美しい口元を実現
ゴムの力によって、口の閉じ方がスマートになるといわれています。
口周りの筋肉にも影響するほか、正しい咬合関係に改善されることによって自然で美しい口元が期待できるでしょう。
見た目や機能面の回復に効果的です。
あごのバランスが整う
口元だけにかぎらず、ゴムの力はあごのバランス調整にも効果的です。
ゴムをかけることで、あごの筋肉や骨にまで力が波及するおかげでバランスのとれたあごに改善が期待できます。
あごの形が整うことで美しいフェイスラインも実現可能でしょう。
エラスの効果を感じたい方や歯列矯正を効果的に進めたい方は当院までご相談ください
エラスはただのゴムではなく、歯列矯正を効果的に進める最良の道具です。
適切な使用方法で活用していけば、口元や顔立ちの改善にも期待できるでしょう。
もし、エラスに興味をお持ちの方やもっとエラスについて知りたいという方は、ぜひ当院までご相談ください。
また、これから歯列矯正をはじめたいという方にも安心して受けていただけるようにカウンセリングを用意しております。
お気軽にご予約していただけると幸いです。
ほかにも聞きたいことや知りたいことがございましたら、どんな些細なことでも結構ですので、ご相談ください。
みなさまからのご予約を心よりお待ちしております。
新宿歯科・矯正歯科ってどんなところ?
★新宿駅から徒歩3分★
・裏側矯正歴16年、症例数20,000件以上
・全国に分院を持つ裏側矯正専門医
裏側矯正の経験の豊富さは都内1です!
新宿駅からアクセスも近くてとっても便利♪
土曜・平日夜遅くまでやっているので会社員の方も多く通われています(*^^*)
SNSも毎週更新中です!ぜひチェックしてみてください☆彡
インスタグラムでは、症例写真のまとめや、矯正についてのお役立ち情報、院内の雰囲気がわかる動画など
様々な情報を発信しています(^^♪
→★Instagramはこちら★
毎日カウンセリングのご予約も承っております!
当日精密検査を受けることも可能ですので、当院の治療方針が気になる…
という方は是非一度ご来院ください♪
→★カウンセリングのご予約はこちら★