投稿日：2024.10.9

白いワイヤー矯正のメリットは

近年では矯正中の口元が目立ちにくく、見た目に配慮した白いワイヤー矯正が注目を集めています。
とはいえ「白いワイヤー矯正は本当に目立ちにくいの？」「歯並びはキレイになるの？」
といった不安や疑問がある方も少なくありません。

そこでこの記事では、白いワイヤー矯正のメリットについて解説します。
また白いワイヤー矯正の注意点や、よくある質問などもあわせて紹介。
白いワイヤー矯正を検討中の方は、是非この記事を参考にして下さい。

ワイヤー矯正とは？

白いワイヤー矯正について知る前に、ワイヤー矯正について理解しておきましょう。
そもそもワイヤー矯正とは、歯の表面にブラケットを付けた上にワイヤーを通して、
引っ張る力で歯並びを整える治療法のことです。

歯に装置を固定することで患者自身での取り外しといった管理が必要なく
、安定した治療結果が期待できます。
また歯のひとつひとつに力をかけられるため、複雑な動きや大きく歯を移動するケースなど、
さまざまな症例に柔軟に対応可能。

ワイヤー矯正は大きく分けて、歯の表側に装置を付ける表側矯正と
歯の内側に装置を付ける裏側矯正（舌側矯正）の2種類があります。

白いワイヤー矯正の種類

白い矯正装置を使用するのは、表側矯正で治療をするケースです。
白いワイヤー矯正では、主に次の4つを組み合わせて治療を進めます。
なお下記の表は、それぞれの装置の特徴を簡単にまとめたもの。
白いワイヤー矯正をする際の参考にしてください。

塗料で白くしたワイヤー

白いワイヤー矯正では、メタル（金属）ワイヤーに白い塗料をつけたホワイトワイヤーがあります。
メタルワイヤーに白い塗料で色つけしているため、食事や歯磨きで塗料が取れやすい点がデメリット。

場合によっては数日〜1週間ほどで白い塗料が剥げてくるケースもあり、
白と銀色のまだら模様になり見た目が悪くなったり、口元が目立ったりする可能性があります。
見た目は白色ですがメタルワイヤーを使用しているため、金属アレルギーの方は使えないケースがほとんどです。

特殊コーティングワイヤー

白いワイヤーにはロジウムという白色の金属を、コーティングしたものがあります。
たとえばロジウムコーティングは、指輪やアクセサリーといったジュエリーの加工にも使用されるほど、
丈夫で摩耗しにくい金属です。

ワイヤーが白すぎると歯の色とのギャップが大きくなり矯正装置が目立ちやすいですが、
ロジウムのワイヤーは光の反射で、口元が自然に白く見える仕組みになっています。

プラスチックブラケット

プラスチックブラケットとは、透明な樹脂で作成されたブラケットのこと。
ブラケットが半透明で、目立ちにくいのが特徴です。
金属を使用していないため、金属アレルギーの方でも安心して装着可能。
一方で、プラスチックは使っていくうちに劣化や着色する性質があります。

コーヒーや濃い色の食べ物を好む方は、ブラケットの色が変色しやすく装置が目立つ傾向です。
またワイヤー矯正ではブラケットにかかる力を調整しながら、歯を動かします。

プラスチックは力をかけると破損することもあり、
耐久性を保つためにブラケットを厚みのあるもので使用するケースも少なくありません。
その結果、口元が前に出ているように感じやすい傾向です。

セラミックブラケット

セラミックブラケットとは、陶器の材質で作られたブラケットのことです。
セラミックは天然歯に近い色や艶があり、パッと見ただけでは矯正しているのがわかりづらく
自然な見た目を作りやすい点が魅力。

また強度と耐久性に優れていて、装置が壊れにくく治療がスムーズに進みやすい傾向です。
ただし、セラミックブラケットはプラスチックブラケットに比べて費用が高くなりやすいです。

白いワイヤー矯正のメリット

白いワイヤー矯正では、次のようなメリットがあります。

・口元が目立ちにくい
・適応症が広い

それぞれについて詳しく解説します。

口元が目立ちにくい

一般的なワイヤー矯正はメタルブラケットとワイヤーを使うため、
ギラギラとした装置が目立ちやすく周りから矯正していることがわかりやすい点がデメリット。
一方、白いブラケットやワイヤーを使うことで口元が目立ちにくく、周りからの視線が集まりにくいでしょう。

白いワイヤー矯正は、人前で話す仕事や装置が目立ちにくい方法で治療したい方におすすめです。

適応症が広い

ワイヤー矯正は昔からある矯正方法で、幅広い歯並びに対応できる治療法です。
白いワイヤー装置に変えたからといって、適応できる歯並びが変わるわけではありません。
ただし、プラスチックブラケットは強度や耐久性が低いため、
大きく歯を動かすケースでは使用できないことがあります。

白いワイヤー矯正の注意点

白いワイヤー矯正では、次のことに注意が必要です。

・見た目が悪くなる可能性
・矯正期間の炎症
・費用が追加でかかる
・実施している歯科医院の限定

それぞれについて解説します。

見た目が悪くなる可能性

使用する矯正装置の種類によっては、口元が目立つ可能性があります。
たとえば塗料で白くしたワイヤーは、歯が動く時の摩擦で白い塗料が剥がれて
金属の部分が見えてしまうため、見た目が悪くなる傾向です。

他にもプラスチックブラケットは飲食物の色がつきやすく、使っていくうちに装置が目立つ可能性があります。

矯正期間の延長

ワイヤー矯正では歯を動かす際に、装置と歯の間で摩擦力が発生します。
この摩擦力が強いほど歯の動きが遅くなり、治療がスムーズにいきません。

たとえば白い塗料でコーティングしたワイヤーの場合、剥がれた塗料がブラケットに詰まることや、
白い部分と露出した金属の部分で段差ができることで歯の動きが悪くなります。
その結果、計画していた治療期間より長引く可能性も否定できません。

費用が追加でかかる

ワイヤー矯正では金属のワイヤーとブラケットが通常になるため、
白い装置に変更する場合にはワイヤー矯正費にプラスした料金が発生するケースがほとんどです。

実施している歯科医院の限定

白いワイヤー矯正は、全ての歯科医院で行っている治療法ではありません。
歯科医院によってワイヤー矯正は、メタルのみの取り扱いになっていることがあります。
そのため白いワイヤー矯正を希望している方は事前に、ワイヤー矯正の種類について歯科医院に確認しておきましょう。

白いワイヤー矯正についてよくある質問

ここでは、白いワイヤー矯正のよくある質問について紹介します。

銀のワイヤー矯正と白いワイヤー矯正の違いは何ですか？

銀のワイヤー矯正と白いワイヤー矯正の違いは、下記の表の通りです。

銀のワイヤー矯正

・見た目　メタルブラケットとワイヤーを使用するため、口元が目立ちやすい
・治療期間　2～3年ほど
・治療費の相場　600,000円〜1,300,000円

白いワイヤー矯正

・見た目　白いブラケットやワイヤーの使用で、口元が目立ちにくい
・治療期間　2～3年ほど（装置の種類によっては長引く）
・治療費の相場　700,000円〜1,500,000円

なお、当院の表側矯正は1,177,000円（税込）になります。

白いワイヤーは金属アレルギーでも使えますか？

白いワイヤーは金属を使用しているため、金属アレルギーの方は使用できないケースがほとんどです。
ロジウムでコーティングされたワイヤーはアレルギーが起きにくいといわれていて、
金属アレルギーの方でも使用できる可能性はあります。

しかし金属アレルギーがある方でワイヤー矯正をする場合には、
事前にパッチテストの検査をお願いすることがあります。

白いワイヤー矯正は部分矯正もできますか？

部分矯正もできます。
ワイヤー装置を白いものに変えて口元を目立ちにくくした状態で、気になる部分の歯列矯正が可能です。

まとめ

白いワイヤー矯正は口元を目立ちにくくでき、周りからの視線を気にせず治療ができます。
ただし白い装置の種類によっては口元が強調され、目立ってしまうケースも少なくありません。
矯正中の口元を目立たないようにするには、自身のライフスタイルにあった装置を選ぶのがおすすめです。
なお、当院では矯正治療のご相談を受け付けています。
気になることや不安なことなどがあれば、いつでもご相談ください。

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