投稿日：2025.1.13

ガミースマイルになる人の割合はどのくらい？

「歯ぐきが気になるけれど、これってガミースマイルなのかな？」
「ガミースマイルって何が原因で起きるの？」

上記のように悩んでいませんか？

笑顔はコミュニケーションを円滑にするために欠かせないものですが、
歯ぐきが大幅に見えてしまうと、コンプレックスになり思いっきり笑えなくなりがちです。

この記事では、ガミースマイルになる原因を解説し、放置することで起こりうるリスクを解説します。
また、ガミースマイルの治療方法についても詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ガミースマイルとは？

ガミースマイルとは、笑ったときに歯ぐきが普通よりたくさん見えてしまう状態のことです。

通常、歯ぐきが1〜2ミリ見える程度なら自然で美しいですが、それ以上見えるとガミースマイルに分類されます。
たとえ歯並びが整っていても、歯ぐきが多く見えると外見に自信が持てず、
思いきり笑えなかったり、気にして悩む方も少なくありません。

歯ぐきが少し見える程度なら自然な印象ですが、ガミースマイルになると見た目の印象が損なわれることもあります。

ガミースマイルになる割合は？

ガミースマイルの人は、20代から30代の年齢層で約10％、つまり10人に1人の割合でいると言われています。
ガミースマイルの原因は、大きく分けて先天的なものと後天的なものがあります。

先天的な原因は遺伝によるものですが、普段の生活習慣や癖などが原因で、後天的にガミースマイルになる場合もあります。

私たちの生活習慣次第で、ガミースマイルになる可能性が高くなることもあるのです。
ガミースマイルになる原因
ガミースマイルは、主に以下が原因で引き起こされます。

● 歯の長さが短い・歯が生えている位置が低い
● 上唇を上げる力が強い
● 過蓋咬合になっている

それぞれ詳しく解説していきます。

歯の長さが短い・歯が生えている位置が低い

歯が短かったり生えている位置が低かったりすると、
上顎の歯ぐきが大きく見えてガミースマイルと判断されることがあります。
また、歯が通常より小さい「矮小歯（わいしょうし）」の場合も、
歯ぐきが目立ちやすく、ガミースマイルとみなされることが多いです。
矮小歯の本数は人によって異なり、1本だけの場合もあれば、
ほとんどの歯が矮小歯というケースもあります。

矮小歯の原因としては、遺伝やビタミンDの不足などが挙げられます。

上唇を上げる力が強い

上唇を上げる力が強いことで、ガミースマイルになることもあります。
口の周りにはたくさんの筋肉がありますが、特に上唇を持ち上げる動きに関係するのが
「上唇挙筋（じょうしんきょきん）」です。
この筋肉が発達していて、上唇を上げる力が強いと、骨格や歯に問題がなくても上唇が上がりすぎてしまい、
歯ぐきが目立ってガミースマイルになることがあります。

過蓋咬合になっている

下顎の前歯に上顎の前歯が大きく覆いかぶさり、噛み合わせが深くなっている状態を、
「過蓋咬合（ディープバイト）」といいます。
過蓋咬合の原因には、遺伝や歯ぎしりなどがあります。

この状態では、上顎の前歯が下顎の前歯を覆っているため、
笑ったときに歯ぐきが目立ちやすく、ガミースマイルになる傾向があるのです。

ガミースマイルを放置すると起こりうるリスク

ガミースマイルをそのまま放置することで、以下のようなリスクを引き起こす恐れがあります。

● 見た目にコンプレックスを持ってしまう
● 歯周病や虫歯のリスクが上がる
● 口臭の原因になる

見た目にコンプレックスを持ってしまう

ガミースマイルの特徴は、笑ったときに歯ぐきが大きく見えることです。

口元は人の印象を左右する重要なポイントとされているため、
歯ぐきが目立つことでコンプレックスを感じる方も少なくありません。
特に若い世代で悩む方が多いですが、年齢を重ねるにつれてその割合は減少していきます。

その理由の一つとして、加齢により口周りの筋肉が衰え、唇の位置が下がることで、
歯ぐきが目立ちにくくなると考えられているのです。
また、ガミースマイルは男性より女性に多い傾向があります。
これは女性の方が美容への関心が高く、口元にコンプレックスを抱きやすいためだとされています。

歯周病や虫歯のリスクが上がる

上顎が前に突き出ていると、ガミースマイルになることがあります。
この場合、口が閉じにくくなり、唾液による自浄作用が十分に働かなくなります。
唾液の自浄作用が弱まると口の中が乾燥しやすくなり、虫歯や歯周病の原因菌が溜まりやすくなるのです。

その結果、虫歯や歯周病のリスクが高まってしまいます。

口臭の原因になる

一見するとガミースマイルと口臭には関係がないように思えますが、
実際には口臭が発生しやすい状況を作り出すことがあります。
ガミースマイルの影響で口の中が乾燥すると、唾液の自浄作用が弱まり、
食べカスが残りやすくなり、これが原因で口臭になることがあるのです。
さらに、ガミースマイルを気にして人目を避けたいという強い気持ちがストレスとなり、
ストレスが原因で口臭が発生する場合もあります。

ガミースマイルの治療法

ガミースマイルの治療法は、原因や症状の程度によって異なります。

主な治療法は、以下の4つです。

● 矯正治療
● 注射による治療
● 上唇粘膜切除術
● 歯冠長延長術

それぞれの治療法を詳しく解説していきます。

矯正治療

「出っ歯」や「過蓋咬合」など、歯並びが原因でガミースマイルになっている場合、
矯正治療でガミースマイルが改善することがあります。

矯正治療には主に以下のような方法があります。
● ワイヤー表側矯正
● ワイヤー裏側矯正（舌側矯正）
● マウスピース型矯正

ワイヤー表側矯正は、歯の表面にブラケットをつけ、ワイヤーで力をかけて歯を動かす方法です。
矯正治療法の中で最も歴史が深く、多くの歯並びに対応しています。
以前は金属の装置が主流でしたが、近年では目立ちにくい審美ブラケットやホワイトワイヤーを選ぶこともできます。

ワイヤー裏側矯正（舌側矯正）では、歯の裏側に装置をつけるため、矯正装置がほとんど見えないのがメリットです。

マウスピース型矯正は透明なマウスピースを使って、歯並びを整える方法です。
装置は着脱式となっているため、食事や歯磨きを今まで通り行えます。

注射による治療

注射で筋肉をリラックスさせる薬を使い、神経から筋肉への信号を遮断して筋肉の動きを抑える方法です。

ただし、この効果は長続きせず、通常は3〜6ヶ月程度しか持続しません。
そのため効果を維持するためには、定期的に注射を受ける必要があります。
この方法は比較的簡単に行えますが、いくつかの注意点もあり、
女性の場合は妊娠中や授乳中は避ける必要があります。

上唇粘膜切除術

上唇粘膜切除術は、上唇の内側と歯ぐきの一部を切り取って縫い縮める手術です。
この手術は、上唇の筋肉が強すぎてガミースマイルが起こる場合に効果的です。
手術後は、口を大きく開けて笑いすぎないように注意する必要があります。

口を大きく開けすぎると、縫った部分が開いてしまい、再度手術が必要になることがあります。

歯冠長延長術

歯冠長延長術は、もともと歯が短い場合や、歯ぐきが歯を覆っていて歯が短く見える場合に効果的な治療法です。
歯ぐきを少し取り除き、さらに歯を支える骨の形を整えることで、
歯がより多く見えるようにし、笑ったときに目立つ歯ぐきを減らします。

この治療法は歯ぐきを切り取ることで歯ぐきの位置が下がるため、歯の根元が露出しやすくなり、
知覚過敏が起こりやすくなることも考慮すておく必要があります。

まとめ

今回はガミースマイルの原因と治療法について解説しました。
ガミースマイルは、笑ったときに歯ぐきが多く見える状態です。
放置すると見た目や口内環境に影響を与えることがあるため、改善方法を検討することが重要です。

ガミースマイルの原因は、骨格や歯並び、口周りの筋肉、
歯の大きさなどの要素に分けられ、治療方法は原因に応じて異なります。
当院では患者さまのお口の状態やお悩みに合わせて、オーダーメイドの治療プランをご提供いたします。

気になることがあれば、まずはお気軽に当院へご相談ください。

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