投稿日:2025.1.24
顎が小さいと歯並びは悪くなる?
顎の大きさと歯のバランスが悪いと歯並びに影響を及ぼすことがあります。
顎の成長は、永久歯が生え揃う時期にほとんど終わってしまうため、その後の成長は緩やかです。
大人になると、顎が成長することは無いため、歯が並ぶスペースも決まってしまいます。
そこで今回は、顎が小さいと歯並びが悪くなるかについて詳しくご紹介します。
目次
顎が小さいと歯並びは悪くなるの?
歯並びは、顎の大きさと歯の大きさのバランスが関係してきます。
日本人は骨格が小さい傾向になるため、歯並びが凸凹している方が多いと言われています。
これは、顎が小さいとスペースが足りずに正しい歯列に歯が並ばないため、
歯並びが悪くなってしまうためです。
顎が小さく、歯の大きさも小さい場合には、歯列に並びますが、
多くの方は顎が小さいと歯列に正しく歯が並ばず、歯並びの不正につながりやすくなります。
顎が小さくなる原因とは?
遺伝的な要因
顎の大きさは骨格の影響を受けますが、骨格は遺伝的な要因があると考えられています。
親御様の顎が小さいと、お子様の顎も小さい傾向になります。
食生活が関係している場合
お子様の顎の成長は、永久歯が生え揃う時期まで続いています。
永久歯が生え揃った段階では、ほとんど成長が終わり、18歳ころまで緩やかな成長が続きます。
そのため、乳歯の時期の顎の成長が行われている時にやわらかい物ばかり食べる習慣があると、
顎の成長が正しく促されません。
ファストフードやインスタント食品など噛む回数が少なくなりがちな物ばかり食べていると
顎が小さくなりやすいです。
対策
歯ごたえのある食品を食べるように心がけましょう。
和食や根菜類は、歯ごたえがあってしっかり噛む傾向があります。
また、ひと口30回を目安に噛むようにしましょう。
むし歯などのトラブルで噛みにくい
噛むことが顎の発達を促しますが、むし歯などのトラブルを放置していると、
噛みにくいので顎の発達も促されにくくなります。
むし歯は自覚症状が少なく、お子様は歯が大人より薄いため、進行が早い特徴があります。
いつの間にか進行してしまい、神経まで達していることも少なくありません。
対策
むし歯の症状に気づいたら、すぐに治療をするようにしましょう。
また、定期的な検診でお口の中を確認していると、むし歯予防もできますし、
自覚症状が無い段階でも早期発見・早期治療につながります。
むし歯などのトラブルで噛みにくいことが無いため、歯並びの不正が無い場合にはしっかり噛むことができます。
また、顎の成長を促すためには、奥歯でしっかり噛んで口周りの筋力も整える必要があります。
奥歯ですりつぶす様にしっかり噛むことをおすすめします。
顎が小さいと起きること
顎が小さいと起きることについてご紹介します。
歯並びが悪くなる
歯並びは、顎の大きさと歯の大きさのバランスが大切です。
顎が小さいと、歯が並ぶスペースが少なくなり、歯が凸凹したり、出っ歯になったりする可能性があります。
また、上下の顎のバランスが悪いと受け口の可能性もあります。
歯並びの不正は、自然に整うことはほとんどありません。
歯並びが悪くなった場合に、キレイにするためには、矯正治療が必要です。
口呼吸になりやすくなる
上の顎が小さい場合には、鼻腔が狭くなるため、鼻呼吸がしにくくなります。
通常、鼻で呼吸をする鼻呼吸が正しいのですが、鼻腔が狭い、
出っ歯や受け口などで口が閉じにくい場合も口呼吸になりやすいでしょう。
発音が不明瞭になる場合がある
下の顎が小さいと、舌の稼働域が狭くなります。
話す時に舌が動きにくいと、発音に影響が出る場合があります。
また、口呼吸が習慣化していると、舌が正しい位置につかないため、口周りの筋力が低下します。
そのことが原因で発音に影響が出ることもあります。
矯正治療で抜歯が必要になる場合がある
歯並びの不正が気になる場合は自然に整うことは少ないため、矯正治療が必要です。
顎の成長段階のお子様の場合、顎の成長をコントロールしながら、永久歯が歯列に沿うように誘導します。
大人になると顎の成長が終わっているため、顎の骨をコントロールする治療はできません。
そのため、歯が並ぶスペースが足りない場合には、
歯と歯の間を健康な範囲でやすりをかけるような処置か、抜歯が必要になります。
お子様が小さい顎の場合できる対策
お子様の時期から対応できる方法をご紹介します。
正しい姿勢で食事をする
顎の成長を正しく促すためには、しっかり噛むことが大切です。
そのためには、きちんと足が付く状態で猫背にならないようにして、姿勢正しく食事をしましょう。
きちんと足がついていない状態で食事をしていると、噛む力が約15%程度低下すると言われています。
正しい姿勢で正しい咀嚼力を発揮できるようにしましょう。
しっかり噛む習慣をつける(お子様の場合)
顎の成長のためには、奥歯でしっかり噛むことも大切なため、歯ごたえのある物を意識して摂取するようにしましょう。
また、噛む回数も関係してくるため、1口30回を目安に食事をするように心がけてください。
顎の成長バランスを整える治療(永久歯が生え揃うまで)
成長期のお子様の場合、急速拡大装置や拡大床を使用して、顎の成長を促すことができます。
また、永久歯が生え揃っていない段階では、顎の成長を促して、スペースができた部分に永久歯を誘導することができます。
そうすると、顎のアンバランスさのコントロールと永久歯が正しい位置に生えてくる可能性が高くなるため、
早期に矯正治療を完了できるケースが多くなります。
歯並びによっては顎のアンバランスさをコントロールした後に、大人と同じ2期矯正が必要なケースもありますが、
顎の成長を促す矯正をしていると、矯正期間を短縮できたり、抜歯する可能性が低くなったりします。
お子様の時期に歯並びの不正を改善することで、歯並びが悪いことで起きるデメリットを早期に改善することができます。
大人の場合矯正治療が必要
大人の方の場合、顎が小さい方で歯並びの不正がある場合は、矯正治療が必要です。
歯並びが悪いまま放置していると、審美的な問題はもちろん、むし歯や歯周病のリスクが高くなったり、
噛み合わせのバランスの悪さから歯や顎に負担をかけてしまったりすることもあります。
矯正治療をすると歯並びが整うため、口元に自信が持ちやすくなります。
また、機能的なメリットが多くあるため、早めに改善するとお口の健康を維持しやすくなります。
歯並びを整える矯正方法
ワイヤー矯正
歯にブラケットとワイヤーを使用して、歯並びを整える方法です。
表側矯正
歯の表側に矯正装置をつける方法で、歴史がある矯正方法です。
大幅に歯を動かす症例も対応しているため、歯並びの不正が強い場合でも適用になることが多くなります。
従来の表側矯正は、金属の装置を使用することが多かったため、矯正装置の見た目が気になってしまうことがありましたが、
白や透明の矯正装置も選択できるようになったため、矯正中の見た目が気になる方の選択肢が増えました。
裏側矯正
歯の裏側に矯正装置をつける方法です。
矯正装置がほとんど見えないため、矯正装置の見た目が気になる方におすすめの方法です。
また、出っ歯や受け口など内側に動かしたい場合、内側から矯正力をかけるため、効率的に歯を動かすことができます。
マウスピース型矯正
透明のマウスピースを使用して、段階的に形の違うマウスピースに交換しながら歯を動かう矯正方法です。
目立ちにくい矯正方法で、取り外しができるため食事や歯磨きを今まで通り行うことができます。
ただし、1日20~22時間の装着が必要で、自己管理が必要です。
マウスピースの装着時間が短いと、治療計画通りにはが動かなかったり、マウスピースを作りなおししなければいけなかったりする場合があります。
まとめ
顎が小さいと歯並びが悪くなる可能性が高くなります。
顎の成長途中のお子様の場合、顎の成長を促しながら矯正できますが、
大人になると顎の成長を利用した矯正方法はできません。
ただし、一般的な矯正方法は適用できるため、審美的な面だけでなく、
機能的な面でも歯並びを改善することをおすすめします。
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