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ブログ

投稿日:2023.3.18

変わっていく歯並び?!

皆様、こんにちは🎒🌸
新宿歯科・矯正歯科です。
年を重ねるごとに「歯並びが変わってきたなぁ」
「前歯が重なってきたかも」と思った経験はありませんか?
実は機械的な力をかけなくても歯は少しずつ動いているのです。
数年単位で動いているので、気付かない方が多いと思いますが、
今より数十年後には歯並びが変わっているでしょう。
なぜ歯は少しずつ動いてくるのか?
予防はできるのか?
気になる点をお話していきます。

年齢と共に歯が動く原因

年齢の異なる女性たちのイラスト

なんと!生活習慣に多きな原因があります。

1.歯周病

今や20歳以降で歯周病にかかっている患者さんは80%を越えています。
そしてその中でも1番多いのは55歳~65歳!
加齢に伴い歯周病になりやすくなってくるのです。
成人になるとタバコや食生活の乱れ、寝不足、ストレスなどで身体の免疫力・抵抗力が
低下することで歯周病菌など悪玉菌の増加に繋がり、
歯周病の感染リスクが高くなります。
歯周病に罹患する歯を支えてる骨が溶けてくるので歯が動きやすくなります。
歯周病が進行すると歯を支えてる骨が弱くなり
歯自体が動きやすくなるので、
前歯が前に傾斜していき隙間があいてくる
「フレアーアウト」という歯並びになります。
また、1本でも歯を失うと重力によって前後の歯が倒れてきたり、
上下の歯が飛び出てきたりします。
虫歯になったり抜けたりすると放置せず、
歯医者での早期診断・治療をしてもらってください。
手遅れになるまえに丁寧な歯磨きを行い、
歯垢をしっかり取り除く事が大切です。
しかし歯ブラシだけでは60%程度の歯垢しか除去できなく、フロス(糸ようじ)を併用すると80%、
さらに加えて歯間ブラシを併用する85%程まで向上すると言われています。
日常的に補助的清掃用具を用いて、その日の汚れをその日に
除去して睡眠するように心がけて下さい。
そして定期的に歯医者に行ってクリーニングしてもらうことで、
歯周病の進行を抑制でき、いつまでもご自身の歯で美味しくお食事でき、
健康な体作りに繋がります。

2.歯ぎしり・くいしばり

仕事中や睡眠時など、無意識に歯ぎしり・くいしばりを
日常的に行っている方は決して少なくないと思います。
日中のストレス発散の行為と言われていますが、
本来は食事・会話時以外は上下の歯の隙間(安静空隙)を2mmほど
保っておかなければなりません。
この安静空隙を保てなければ、常に歯に力が加わるので
歯が動く原因になります。
ストレスを発散することは大事ですが、歯ぎしり・くいしばりにかかる力は自分の体重の2~5倍!!
100kg以上の力が毎日加わると歯が動く以外に、
歯が欠けたり知覚過敏になりやすくなったり、
頭痛・肩こり・顎関節症・顔の変形など起こりやすくなります。
殆どの方が無意識な行為なので、治すということは難しいですが、
一般的に「マウスピース」や「ナイトガード」を装着して負担を軽減します。
家族から注意を受けた方や、朝起きた時に顎のだるさがある方、
上記の症状がある方は是非ご検討ください。

マウスピース

3.親知らず

親知らずが歯茎の中に埋まっていたり横向きに生えていたりすると、
押す力がかかり奥歯から前歯にかけて少しずつ動いていきます。
その為、前歯が押し出されて出っ歯になったり前歯が重なるような歯並びになってしまいます。
きちんと生えていれば大事な歯になりますが、
横向きや斜めに生えている場合は食べ物が詰まりやすく歯磨きがしにくいので、
虫歯や歯茎の炎症のリスクが高くなります。
そのような場合は早めに抜いた方がいいですが個人差があるので歯医者で相談し、
レントゲン写真やCTなどでしっかり確認をした上で決めましょう。

4.癖

頬杖や横向き・うつ伏せ寝が癖で日常的にしている方は、
負担がかかっている歯が内側に入り込んできます。
綺麗なアーチの歯並びではなくなってしまいます。
また、食事や会話時以外は「安静空隙」が必要と上記でお話しましたが、
この時の正しい舌の位置は上あごなのです。
しかし、無意識に下の歯の裏側にあったり前歯を押す癖があると
徐々に出っ歯になってくる場合があります。
正しい位置に舌を持っていくように意識しましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?
お口の中の状態は年々変わってきて、
歯並びが悪い方は年を取るにつれて悪化します。
動いてしまった歯を治療せず元に戻すことはできません。
なので、年を取る前に正しい位置に治しておくことが大事です。
そしていつもまでもご自身の歯を健康に保つには、生活習慣を見直すことです。
悪い癖は意識して早めに治し、定期的にメンテナンスを受けにいくのをおすすめします。
ご自身の歯を守れるのは自分だけです。
大事な歯の寿命を一緒に伸ばしていきましょう。
御一読して頂きありがとうございます。