投稿日：2023.9.20

ガミースマイルと歯が小さいことに関係はあるの？

皆様、こんにちは🐺
新宿歯科・矯正歯科です！
いつも当医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
ガミースマイルは口元の印象に影響を与えてしまうため、
コンプレックスを抱えてしまう方も多いです。
ガミースマイルの原因は、上あごの骨の形、前歯の生え方などがあり、
歯が小さいことが関係していることも。
そこで本記事ではガミースマイルと歯が小さいことの関係や原因、
治療方法についてお話させて頂きます。

ガミースマイルってどんな状態？

ガミースマイルとは、笑顔になったときに上の歯ぐきの露出が強調して見える状態のことです。
歯ぐきの露出が3mm以上ある場合は、ガミースマイルと診断されることがあります。
ガミースマイルを持つ芸能人がいることから、
一部の方にはチャームポイントとして捉えられます。
しかし、歯や歯ぐきが目立ちやすくなるため、コンプレックスを抱く方も多いです。

ガミースマイルと歯が小さいことの関係

ガミースマイルは、歯が小さいと引き起こされることがあります。
なぜなら、歯に対して、歯ぐきの面積が相対的に大きく見えてしまうからです。
また、実際の歯の大きさとは無関係に、
歯が小さく見える場合もガミースマイルの原因になります。
たとえば、歯ぐきが過度に成長し、上の前歯を覆って歯が小さく見える場合は、
歯ぐきが目立ちやすくなります。
小さな歯の主な原因には、遺伝的要因や歯ぎしりによる歯のすり減りが挙げられます。
また、周囲の歯と比較して小さい歯が生えてくることを「矮小歯(わいしょうし)」と言い、
すきっ歯やガミースマイルの原因となることも。
矮小歯は、主に上の前から2番目や5番目の歯に現れやすいため、
見た目に影響を与えてしまいます。

ガミースマイルの主な原因

歯が小さいこと以外に、以下の3つの原因が考えられます。
単独でガミースマイルを引き起こすこともあれば、
複数の原因が組み合わさって引き起こされることもあります。

上唇の厚みや筋肉の発達によるもの

もともと上唇が薄いと、笑ったときに隠れるべき歯ぐき部分が露出しやすくなり、
ガミースマイルが生じることがあります。
また、「上唇挙筋(じょうしんきょきん)」と呼ばれる上唇を持ち上げる
筋肉が発達していると、上唇が通常よりも持ち上がり、
歯ぐきが露出しやすくなります。

あごの骨の大きさやバランスによるもの

上あごの骨が前に突き出している場合、
上唇が歯ぐきを十分に覆うことが難しくなり、
ガミースマイルが引き起こされやすくなります。
また、上あごの骨が縦に長いと、下唇が下方に位置するため、
口を軽く開けるだけで歯ぐきが目立つことも。
さらに、上あごと下あごのバランスが崩れることで、
上唇の筋肉の動きが制限され、歯ぐきが露出しやすくなる原因となります。

前歯の生え方の問題

前歯が通常よりも前方へ突き出している場合、
上唇で前歯を覆うことが難しくなるとガミースマイルを生じることがあります。

ガミースマイルは歯列矯正で治せる？

ガミースマイルを治すには美容整形が必要なのでは？と思われがちですが、
歯並びに原因がある場合、歯列矯正でガミースマイルが改善される可能性があります。
たとえば、前歯が前方に突出している状態や、
上下のあごの骨のバランスの乱れなどです。
前歯やあごの骨の位置が適切に整うことで、
口が閉じやすくなり歯ぐきが隠れるようになります。
歯列矯正には以下の種類があり、症状やライフスタイルに応じて適切な矯正方法を選択します。

表側矯正

表側矯正は、最もポピュラーな矯正方法です。
歯の表面にブラケットとワイヤーをつけて歯並びを整えます。
軽度な症例から重度な症例まで幅広く対応できるのがメリット。
しかし、装置が目立ちやすいデメリットがあります。

裏側矯正

裏側矯正は、見た目が気になる方に選ばれている矯正方法です。
歯の裏側にブラケットとワイヤーをつけて歯並びを整えます。
表側矯正と同様に幅広い症例に対応し、
正面から見ると装置が全く見えないのがメリット。
しかし、使用する装置がオーダーメイドになるため、
費用は高額になるデメリットがあります。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、食事や歯磨きの際に煩わしさを感じにくい矯正方法です。
マウスピースを1日20時間以上装着し、定期的に交換して歯並びを整えます。
マウスピースは薄くて透明なので、
装着しても目立ちにくいのがメリット。
しかし、適応症例が限定されているデメリットがあります。

外科矯正

外科矯正は歯列矯正と組み合わせて、あごの骨を切って整える手術を行う矯正方法です。
あごの骨に大きな問題がある場合に選択されます。
上あごの骨が縦に長い、あごのバランスの大きな乱れなど、
根本的に改善できるのがメリット。
しかし、入院が必要な手術が必要になり、費用も高額になるデメリットがあります。
ガミースマイルの改善は、部分矯正では難しく全体矯正が適応されることがほとんどです。
治療期間は症状によって異なりますが、
1年半～2年半程度かかることがあります。

そのほかガミースマイルの治療法

唇や歯ぐき、筋肉に問題がある場合は、以下の治療法が選択されることがあります。

ボツリヌストキシン注射

上唇挙筋の発達によるガミースマイルは、
ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)が有効です。
筋肉の働きを抑え、上唇を持ち上げにくくすることで、
歯ぐきの露出を減らします。
手軽に行えるのがメリットですが、
3ヶ月〜半年程度で効果が切れてしまうため
定期的に打つ必要があります。

セラミック治療

もともと歯が小さい場合はセラミック治療やラミネートベニアも有効です。
セラミック治療は、セラミックで作成した被せ物や差し歯を用いることで、
周囲の歯と同じ大きさにできます。
ラミネートベニアとは、歯の表面を薄く削り、
そのうえにネイルチップのようなセラミックを貼り付ける治療方法です。
ただし、いずれも健康な歯を削る必要があるため、
選択する際はメリットとデメリットを良く理解しておく必要があります。

歯肉切除

歯ぐきの過剰な発達によって前歯が覆われている場合、歯肉切除が行われることがあります。この治療方法は、過剰な歯肉を切除し、歯ぐきのラインを整えることができます。

上唇粘膜切除術

上唇粘膜切除術は、上唇と歯ぐきの間の粘膜を部分的に切除し、
縫合する手術方法です。
上唇の持ち上がりを抑制し、歯ぐきの露出を減少させることができます。

美容整形

美容整形にはさまざまな手術方法がありますが、
ガミースマイルの改善に特化した方法の一つとして、
耳の後ろの軟骨を採取して鼻と歯ぐきの間に移植する手術があります。
この軟骨は上唇を持ち上げる際に、ストッパーの役割を果たし、
歯ぐきの過度な露出を防ぐことができます。

まとめ

ガミースマイルは上唇の筋肉、あごの骨の形などが挙げられ、
小さい歯もその一つ。
ガミースマイルの原因が歯並びや噛み合わせにある場合、
歯列矯正によって改善される可能性があります。
ただし、症状に合わせて適切な治療法を選択する必要があり、
原因を特定するためには精密検査が必要です。
当院では、患者さま一人ひとりの症状や悩みに合わせた丁寧なカウンセリングを提供しています。
ガミースマイルが歯列矯正で改善ができるかどうかなど、
さまざまな疑問や不安にお応えしています。
初回カウンセリングは無料で行っておりますので、
ガミースマイルが気になる方は、お気軽にご相談ください。
ご一読して頂きありがとうございます。