投稿日:2023.12.12
出っ歯と八重歯を矯正するにはどんな治療がおすすめ?
こんにちは!新宿歯科・矯正歯科です。
本日は「出っ歯と八重歯を矯正するにはどんな治療がおすすめ?」についてお話させていただきます。
日本人の矯正理由として最も多いと言われるのが出っ歯と八重歯です。
近年では「抜歯のいらない矯正治療」や「マウスピース矯正」など、様々な矯正方法を広告として目にすることも多いでしょう。
では実際のところ、出っ歯や八重歯を治すにはどの矯正方法が良いのでしょうか?
この記事では、おすすめの矯正方法や抜歯の必要性、ブラケット矯正とマウスピース矯正の違いについて詳しく解説します。
出っ歯や八重歯でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
出っ歯と八重歯におすすめの治療法
出っ歯と八重歯の治療に適した矯正方法についてご紹介します。
最もおすすめするのは「抜歯&ブラケット矯正」
出っ歯と八重歯を治す場合に最もおすすめするのは、抜歯を伴うブラケット矯正です。
出っ歯と八重歯の大きな原因として、歯の並ぶスペースが足りていないことが考えられます。
スペースが不足したことによって、八重歯のように歯列から歯が外れてガタガタになる場合や、出っ歯のように歯列全体が前方に出る場合があります。
抜歯をすることで空いた分のスペースに歯を並べ、歯列の前後の位置も適切な状態に調整が可能になります。
そして、抜歯を伴う治療では歯の大きな移動を得意とし、細かな微調整が可能なブラケット矯正が向いています。
ブラケット矯正には大きく分けて次の2つの方法があります。
表側矯正
歯の表側に金属のボタンのような装置をつけ、そこにワイヤーを通すことで歯を移動させる方法。
従来からある矯正方法でほとんど全ての症例に対応できます。
裏側矯正
歯列の裏側に装置とワイヤーをつけて歯を移動させる方法で、周りからは矯正しているか分からないくらい目立ちにくいです。
表側矯正に比べて治療の難易度が高く、治療できる歯科医師が限られます。
出っ歯と八重歯はマウスピース矯正では治療できない?
軽度の出っ歯と八重歯の場合はマウスピース矯正でも治療できる可能性があります。
マウスピース矯正は1~2週間ずつ形の異なるマウスピースを替えて装着していくことで歯並びを変える方法です。
一般的に軽度の歯列不正を治療の対象とし、歯の移動距離が大きい症例には向かないとされています。
ブラケット矯正に比べて、歯を動かす力が弱く、治療に時間がかかるためです。
出っ歯と八重歯の矯正では抜歯を伴うケースが多く、その場合はブラケット矯正の方が向いているでしょう。
ただし、軽度の症例で抜歯の必要がない場合なら、マウスピース矯正でも治療が可能となるケースがあります。
また、マウスピース矯正の中でも「インビザライン」であれば、抜歯が必要な矯正でも治療ができる可能性があります。
自分の歯並びがマウスピース矯正で治療可能かは歯科医院で相談してみると良いでしょう。
ブラケット矯正とマウスピース矯正の比較
出っ歯や八重歯の矯正方法は大きく分けて、ブラケット矯正とマウスピース矯正の2つの方法があります。
それぞれ特徴や費用、治療にかかる期間などの違いを押さえておきましょう。
◆ブラケット矯正
費用相場: 10~130万円
治療期間の目安: 1~3年
メリット :治療期間が短い
デメリット :①痛みが出やすい②装置が目立ちやすい③歯磨き、食事がしにくい④費用が高い
◆マウスピース矯正
費用相場: 20~100万円
治療期間の目安: 1~3年
メリット :①費用が抑えられる②痛みが出にくい③歯磨き、食事の時に装置を外せる目立ちにくい
デメリット :治療期間が長い
同じ歯並びを治療する場合、ブラケット矯正の方がマウスピース矯正に比べて費用が安く、治療期間も短いです。
ただし、ブラケット矯正の方が歯の移動に伴う痛みが出やすく、患者さん自身で装置の取り外しができない煩わしさがあります。
このように、それぞれの矯正方法でメリット・デメリットがあるので、歯並びや生活スタイルに合わせて方法を検討する必要があるでしょう。
出っ歯と八重歯の治療に抜歯は必須?
ほとんどのケースで抜歯が必要
出っ歯と八重歯の場合、ほとんどのケースで歯を並べるスペースが不足しているため、抜歯が必要と診断されます。
抜歯と聞くと身構える方も多いですが、便宜抜歯(※1)として抜かれる小臼歯は噛む機能や歯並びに大きく影響しません。
健康な歯を抜くことに抵抗を覚えるのは無理ないですが、理想の歯並びと噛み合わせのために必要な処置であるということを理解しておきましょう。
(※1便宜抜歯:矯正治療で歯をきれいに並べるために抜歯を行うこと。)
抜歯せずに治療するとどうなる?
もし、本来抜歯が必要な歯並びなのに、抜歯せずに矯正すると顔貌が崩れる恐れがあります。
スペースが足りていないのに無理矢理歯を並べると、歯列が広くなりすぎて口元が膨らみます。
そうすると歯並びや噛み合わせは整っても、鼻下が膨らんだゴリラのような顔貌になる可能性があります。
また、歯並びに影響が出る親知らずも抜歯せずに矯正すると、せっかくきれいに並んだ歯並びを後戻りさせる原因になります。
希望とする歯並びや噛み合わせ、顔の印象に近づけるためには「抜歯をしない」治療が一概に良いとは言えません。
知識や経験の豊富な歯科医師ほど、抜歯の判断はシビアです。
大切なのは抜歯することでどれほどのメリットがもたらされるのかをしっかり患者さん自身が納得して、
治療を進めることでしょう。気になることはどんどん歯科医師に相談して、安心して治療を受けられるようにしてくださいね。
出っ歯と八重歯が日本人に多いワケ
日本人に出っ歯と八重歯が多い理由は、欧米人に比べて顎が小さいからです。
永久歯は全部で28本ありますが、その土台となる顎が小さいと入りきらず、結果として前方に出たり、歯列からはみ出したりします。
また、骨格は遺伝による影響が大きく、親が出っ歯や八重歯の場合は子どもも同じような歯並びになる可能性があります。
出っ歯や八重歯で悩んだ経験のある方はお子さんの成長に伴い、歯並びも注意して見てあげると良いでしょう。
また、昔に比べて硬いものを食べる機会が減ったため、近年の日本人はさらに顎が小さくなったと言われます。
成長が著しい幼少期から、食事内容や噛み方を工夫して顎の成長を促すようにしましょう。
出っ歯と八重歯の治療でよくある疑問
ここでは、出っ歯と八重歯の治療についてよく患者さんからいただく質問について回答し
ていきます。
ワイヤー矯正のほうが良いと言われたけど、装置が目立つのが気になる。目立ちにくい方法はないか?
表側に装置をつけるワイヤー矯正でも、金具部分やワイヤーを透明や白のものに変えることで目立ちにくくすることが可能です。
さらに目立たせたくない場合には、裏側に装置を取り付ける方法もあります。
口の中をのぞかれない限り、他人から装置はほとんど見えません。
装置が目立つことに抵抗がある方はお気軽に歯科医師にご相談ください。
子どもの歯科検診で出っ歯or八重歯を指摘された。永久歯になってからの治療でいいの?
歯並びの状態によっては子どもの内から矯正治療を始めることで、矯正による体や費用の負担を抑えられる可能性があります。
子どもの内であれば、下顎が小さい場合に顎の成長を促進する装置や、歯並びに影響を与える口周囲の悪癖を改善する装置が利用できます。
上顎が大きい場合はブラケット矯正やマウスピース矯正を行いますが、大人よりも子どもの歯の方が動きやすく、スムーズに治療が進みます。
その結果、抜歯せずに済んだり、大人になってからの矯正がいらなくなったりする効果があります。
(※場合によっては抜歯や永久歯列での矯正が必要となるケースがあります。)
まとめ
出っ歯と八重歯の矯正では、「抜歯&ブラケット矯正」がおすすめです。
出っ歯と八重歯は歯を並べるスペースが不足しているケースが多く、ほとんどの場合、抜歯が必要となります。
抜歯後の矯正では歯を大きく動かす必要があるため、ブラケット矯正が向いているでしょう。
ただし、軽度の出っ歯や八重歯であればマウスピース矯正ができる可能性があります。
自分の歯並びにとってどの治療法が一番適しているか知るには、実際に歯科医師に確認することが確実です。
渋谷矯正歯科では患者様のお悩みに寄り添い、最適な治療方法を提案させていただいています。
まずはお気軽にご相談ください。
カウンセリングはこちら→https://plus.dentamap.jp/apl/netuser/?id=5936&_gaid=298364010.1524048770