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投稿日:2024.7.24

受け口が横顔に与える影響と治療のポイント

受け口だと見た目を気にされる人が多いのではないでしょうか。
受け口は正面から見る限りエラが張っている感じなどが見受けられますが、
横顔を見ると受け口とわかるような違和感がありコンプレックスに感じる人も少なくはありません。
今回は受け口が横顔に与える影響と受け口の治療について解説していきたいと思います。

受け口によって横顔がコンプレックスだと感じる方は是非参考にしてくださいね。

受け口とは

受け口と顎ずれ 受け口矯正治療 反対咬合

受け口は下顎前突とも呼ばれ、下の歯が上の歯より前に出ている状態の歯並びをいいます。
正常な歯並びは上の歯が下の歯を覆っている噛み合わせで笑った時に下の歯全体が見えることはありません。
受け口には下の歯が外側に傾いていたり上の歯が内側に傾いていたりする歯槽性下顎前突と
顎の大きさによって下あごが上あごより出ている骨格性下顎前突の2種類があります。

歯が少しだけ逆になっている場合はあまり目立ちませんが、
歯槽性・骨格性の両方を伴っている下顎前突はかなり目立った受け口になるでしょう。

受け口が横顔に与える影響

受け口が横顔に与える影響は何なのでしょうか。横顔からでも受け口だと判断できるケースがあります。
それぞれみていきましょう。

Eライン

Eラインは横顔の鼻先と顎先を結ぶラインのことです。
このラインに唇が付くか付かないかぐらいが美しい横顔と言われています。
ただし、Eラインは欧米人の骨格を基準にしているため、鼻が少し低いアジア人はラインに唇が付くぐらいがいいとされるでしょう。
またEラインは受け口以外の歯並びでも崩れてしまいます。

しゃくれ

しゃくれは下あごの先が出ており横顔が月のようなシェイプになっていることをいいます。
しゃくれの場合は下あごの先が出ているため、噛み合わせは正常で顎先だけ出ているケースと
受け口でさらに顎先が出ているケースとがあります。
しゃくれは下あごの先が出ているため、見た目にコンプレックスを感じる人も多いといえます。

受け口が横顔以外に及ぼす7つの影響

受け口手術 外科手術

受け口が横顔以外に及ぼす影響は以下のとおりです。

  • 歯に何かしらの負担がかかる
  • 顎関節症になりやすい
  • 発音・発声への影響
  • 食事がしづらい
  • 口角が下がりやすい
  • 口臭が気になる
  • 見た目にコンプレックスを感じる

受け口は見た目だけではなく、顎や日常生活にも影響が出てしまいます。
それぞれ詳しく解説していきます。

歯に何かしらの負担がかかる

受け口だと歯に何かしらの負担がかかりやすくなります。
重度の受け口だと前歯で噛んでおらず奥歯のみで噛むため奥歯にかなりの負担がかかってしまいます。
また、受け口によって口がうまく閉じられない人もいるため口呼吸になってしまったり、
歯の傾きによっては歯ブラシが当てづらくむし歯や歯周病のリスクも高くなってしまうでしょう。
受け口による歯へのさまざまな負担は日ごろのケアが大切になります。

顎関節症になりやすい

受け口は顎関節症になりやすい歯並びの1つです。
受け口は下あごが前に出ているケースが多く顎関節に負担がかかりやすいためです。
顎関節症を引き起こしてしまうと顎関節の雑音や口が開けにくい、開けた時に痛みを生じるなどの弊害が出てしまいます。

発音・発声への影響

受け口には発音・発声への影響がみられます。
歯が内側にあったり前歯にすき間があったりするため「サ行・タ行」の舌を使用する発音が難しくなってしまい、
さらに舌足らずのような発音になり聞き取りづらくなります。
さらに日本語では問題なくても英語での発音で不便を感じることもあるでしょう。
将来、人前で話をする職業や国際的な職種に興味がある人は受け口を治療することをおすすめします。

食事がしづらい

受け口は食事がしづらい歯並びといえます。
受け口の前歯は上の歯と下の歯が噛んでいないため食べ物を噛みちぎることが難しく、奥歯ばかりで咀嚼することが増えるでしょう。
また物がしっかり噛めないため胃腸にも負担がかかり消化不良を引き起こすことも考えられます。
消化のよい食事をするためには上下の歯がきちんと噛んでいることが大切といえます。

口角が下がりやすい

受け口のままだと口を閉じた時、口角が下がりやすくなります。
受け口は下あごが出ているケースが多いため無理に口を閉じると口角が下がってしまいます。
また下唇が上唇よりもぷっくりしているのも受け口の特徴といえるでしょう。
口角が下がっていると怒っているや悲しんでいるなどと受け取られてしまいやすくなるため、
人と接する機会が多い人は注意が必要です。

口臭が気になる

受け口の人も口臭に気を付ける必要があります。
受け口は口が閉じにくく口の中が乾きやすいため、唾液による口の中の自浄作用が起こりにくくなり、
口の中で細菌が大量に繁殖して口臭が強くなりやすい傾向にあります。
また歯の傾きによっては歯ブラシが当たりづらいため、磨き残しによる口臭にも気を付ける必要があるでしょう。

見た目にコンプレックスを感じる

受け口は見た目コンプレックスを感じやすい歯並びといえます。
横顔もEラインの崩れや口角が下がっていたりエラがはっていたりなど口元だけではなく見た目にかなり影響がある歯並びです。
見た目が気になり人とコミュニケーションを取るのが億劫な人も少なくはありません。
対人関係に自信を持つためにも受け口を改善することをおすすめします。

受け口の横顔を改善する3つの治療方法

受け口の矯正 ワイヤー矯正 外科矯正とは

受け口の横顔を改善する治療方法は以下の3つがあります。。

・ワイヤー矯正
・マウスピース型矯正
・外科矯正

受け口は歯列矯正で改善できるのです。それぞれみていきましょう。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は歯に装置を装着しワイヤーを通してワイヤーの力を使って歯を動かしていきます。
装置は表側と裏側に装着でき、さまざまな症例に対応することが可能です。
また、外科手術後の矯正はワイヤー矯正で対応します。表側と裏側の特徴を以下にまとめました。

表側矯正

表側矯正は歯の表面にブラケットを装着してワイヤーを通す矯正治療です。
矯正治療の中で最も歴史ある治療方法で抜歯・非抜歯矯正はもちろん、
さまざまな症例に対応しており近年ではメタルではなくセラミックを使用した比較的目立ちにくい装置もあります。
ただし歯の表に装置を装着するため口の中の頬っぺた側が傷つきやすい、口が閉じにくいなどの支障が出てしまいます。

裏側矯正(舌側矯正)

歯の裏側に装置を装着してワイヤーの力で歯を動かす裏側矯正も当院では積極的に採用しています。
表側矯正と同様の力を歯に加えることができるうえ、装置は内側にあるため目立つことがありません。
舌側に装置があるので最初は話しにくいですが慣れれば問題ないでしょう。

マウスピース型矯正

マウスピース型矯正は歯に透明なマウスピースを装着して歯を徐々に動かしていきます。
マウスピースは透明でプラスチック製のため目立つことがありません。
ただし、1日20時間以上の装着しなければならず自己管理が必要になる矯正治療といえます。
また材質がプラスチックのため歯を大幅に動かすにはかなりの時間がかかってしまい複雑な症例には適用しない可能性もあります。
適用可能かどうかは精密検査を行い歯科医師の判断が必要です。

外科矯正

受け口の程度によっては外科矯正が選択されることもあるでしょう。
骨格による重度の受け口の場合、歯列矯正だけではきちんと噛み合わないこともあるからです。
当院では提携医療機関と連携し「サージェリーファースト」を積極的に取り入れております。
外科的手術を伴いますが顔に傷がつくことはありません。
骨格の歪みや骨格が原因の受け口には外科矯正は最適な選択といえるでしょう。

まとめ

受け口の横顔 受け口が横顔に与える影響

今回は受け口が横顔に与える影響について解説しました。
受け口は横顔からみるEラインが崩れてしまい、しゃくれの人は見た目にもかなり影響がでるでしょう。
受け口を放置しておくと歯や顎へのダメージはもちろん口角が下がるなど見た目もコンプレックスに感じやすいといえます。
受け口は歯列矯正で改善できます。また、必要な人は外科矯正も適用となるでしょう。
受け口の治療について少しでも不安なことがあれば遠慮なく当院に相談してくださいね。

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