投稿日:2023.5.24
歯並びが睡眠に影響?受け口と不眠の関係
皆様こんにちは。新宿歯科・矯正歯科です。
今回は、不眠と受け口の関係についてお話していきます。
「受け口は睡眠に影響があるの?」と不思議に思う方もいるかもしれませんが、
噛み合わせの問題は睡眠の質にも影響を及ぼすことがあります。
特に受け口の場合、不眠になるリスクが上昇する可能性があるため、
もし、「寝ても疲れが取れない」と感じている方は、ぜひ参考にしてください。
受け口になる原因
受け口は、歯科では下顎前突と呼ばれ、下顎が上顎より前方に位置している状態を指します。
これにより、下顎が前に突き出たような、しゃくれている印象を与えます。
受け口の原因はさまざまですが、主に以下のような要因が挙げられます。
親からの遺伝
必ずしも遺伝するわけではありませんが、顔立ちが似てくることと同様に、
親が受け口の場合には、その骨格や歯並びを子どもが受け継ぐ可能性が高いです。
骨格的な問題
下顎の骨格が上顎よりも過度に発達してしまうと、受け口の状態が生じることがあります。
また、上顎の発達が悪いことでも下顎が前に出てしまうことがあります。
生活習慣や癖
口呼吸や舌の癖、舌の位置、指しゃぶりなどの生活習慣や癖が、受け口を引き起こす原因となることがあります。
幼少期に下顎を前に出す癖や、舌が落ちていると下顎の発達が過剰になって受け口を引き起こしやすくなります。
これらの複数の原因が組み合わさって受け口の状態を引き起こすこともあります。
正確な原因は個人の状況によって異なりますので、矯正歯科医による詳細な診断が必要です。
受け口で不眠になる理由
不眠になる理由について、受け口が引き起こす身体の不調に関する詳細を以下にご説明します。
顎や首周りの筋肉が緊張する
噛み合わせのバランスは、顎や首周りの筋肉に大きな影響を及ぼします。
噛み合わせが悪くなると、周辺の筋肉が緊張している状態になります。
特に、顎や首周りの筋肉に疲労が溜まりやすくなり、寝ても疲労感が抜けにくくなることがあります。
肩や首周りがこる
筋肉が緊張すると血流が悪くなり、肩こりや首周りのこりが発生します。
首や肩のこりは、倦怠感や疲労感、頭痛を起こすこともあり、ぐっすり眠れずに睡眠の質が悪くなることがあります。
自律神経の乱れ
受け口は、不良な噛み合わせによって肩こりや顎の疲労感を引き起こすだけでなく、
全身の骨格の歪みや姿勢の悪化とも関連しています。
これらの影響が身体の痛みや不快感をもたらし、ストレスを引き起こすことで交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、
自律神経の調整が乱れる要因となります。
顎関節症
受け口による噛み合わせの不良は、顎に過度の負担をかけ、顎関節症を引き起こす可能性があります。
顎関節症は、口を開けづらくなったり、顎に痛みを感じたり、口の開閉時に音がするなどの症状があります。
また、頭痛や肩こりなどを併発する場合もあります。
睡眠時無呼吸症候群
受け口で見られる低位舌は、睡眠時無呼吸症候群の要因とされています。
低位舌とは通常よりも舌の位置が低い状態で、下の前歯を押し下げる可能性があり、
下顎の成長にも影響を与え、受け口を引き起こすと考えられています。
同時に舌の低い位置は気道を狭め、仰向けに寝ると舌が下に落ちやすくなります。
その結果、気道が塞がれる可能性が高まります。
夜中に自分のイビキや呼吸が止まり、何度も目が覚めてしまう場合には睡眠時無呼吸症候群を併発している可能性が高いです。
睡眠不足になるため、日中に眠気が起こりやすくなり、
集中力が低下することで、仕事や日常生活に思わぬ影響が出てしまいます。
また、そのまま放置しておくと命に関わる病気になる恐れがありますので、早めに治療を受けましょう。
受け口が原因で現れる様々な不調
受け口が原因で現れる不調は、不眠だけではありません。
身体の不調があっても、自分自身では根本的な原因に気づきにくいことが多いです。
病院を巡っても、原因がわからない場合は、もしかしたら噛み合わせのズレが影響しているかもしれません。
以下のような症状がある場合は、歯科医院で一度噛み合わせをチェックしてみることがおすすめです。
口呼吸
受け口は下の歯や下顎が前に出ているため、唇が閉じにくい特徴があります。
唇をしっかり閉じようとすると、下顎の顎先(オトガイ部)に力が入り、シワができることもあります。
このような状態が口呼吸を引き起こすことが多く、口呼吸は歯並びの悪化だけでなく、
風邪や感染症にかかりやすくなるリスクもあります。
消化不良による不調
噛み合わせの悪さは、十分に咀嚼する機能が低下するため消化不良を引き起こすこともあります。
虫歯や歯周病のリスク
受け口は、口呼吸になりやすいことから口の中が乾燥して、唾液の作用が働きにくくなり、
虫歯や歯周病を引き起こしやすくなります。
また、口内環境が悪化すると口臭が強くなってしまうこともあります。
耳鳴り・めまいなどの耳症状
噛み合わせが悪いと、顎周りの血流が悪くなることで、耳症状が起こることがあります。
特に耳に大きな異常がない場合は、噛み合わせが原因になっていることがあるため注意が必要です。
顔や体の歪み
噛みやすい場所でばかり噛んでしまうため、、顔周りの筋肉に偏りが生じて緊張したり、
衰えたりする部分があるため、顔にゆがみが生じて顔が非対称になり表情が不自然になることがあります。
噛み合わせが改善することで、顔のゆがみや体のゆがみを改善することができます。
滑舌が悪くなる
発音するためには唇や舌を滑らかに動かすことが大切です。
噛み合わせのズレがあると、舌を動かすスペースが狭くなってしまうことや、
歯と歯の間に隙間ができることなどが、滑舌を悪くすることがあります。
受け口以外の不正咬合も要注意!
他の不正咬合でも受け口と同様に噛み合わせの悪さから、体調不良を引き起こす可能性があります。
以下に主な不正咬合の種類をご紹介します。
体に影響を及ぼす不正咬合の種類
・出っ歯
日本人に多い出っ歯は、上の歯や顎が前に突き出している歯並びの特徴を持ちます。
奥歯の噛み合わせが悪い場合が多いです。
また、唇が閉じにくいためお口が開きやすく口呼吸になりやすい傾向があります。
・重度の叢生
顎のスペースと生えてくる歯の大きさのバランスが悪く、歯並びが凸凹とした状態になってしまう不正咬合です。
重度の場合しっかり噛み合わないため、咀嚼が十分にできないことがあります。
・開咬
奥歯を噛み合わせても、上下の前歯の噛み合わせに隙間が開いているため、奥歯や顎に過度な負担がかかります。
・過蓋咬合(深い噛み合わせ)
噛み合わせが深いため、上の前歯に下の前歯がほとんど覆われています。
噛み込んでいるため、歯や顎に負担が大きい噛み合わせです。
・交叉咬合
左右にズレている噛み合わせです。一部の噛み合わせに過度に負担がかかることがあります。
受け口を治す方法
受け口を改善するためには歯列矯正を行うことが一般的です。
受け口の矯正治療には、以下のような種類があります。
ワイヤー矯正
ブラケットやワイヤーの装置を使用して歯の位置を動かし、定期的にワイヤーを調整することで上下の歯の噛み合わせを改善します。
従来の歯の表側に装置を付ける表側矯正と、歯の裏側に装置を付ける裏側矯正があります。
見た目を目立たなくしたい場合は裏側矯正がおすすめです。
マウスピース矯正
透明なプラスチック製のマウスピースを使用して歯を動かす方法です。
マウスピースは定期的に交換され、徐々に歯の位置を調整していきます。
目立たないため、外見を気にする方に人気があります。
取り外しができるため、使用時間や取り扱いには自己管理が必要です。
外科手術
重度の受け口や顎の骨格の問題に対処するために、顎の手術が必要な場合があります。
手術によって顎の位置や形状を変え、受け口を改善します。
まとめ
受け口で噛み合わせが悪いと、様々な体調不良を引き起こす可能性があります。
噛み合わせの不調和が筋肉のバランスを崩し、歯や顎に過剰な負担がかかることで頭痛や肩こり、
顎関節症、自律神経の乱れなどが起こり、不眠になってしまうことがあります。
不眠が長期間続くと、日常生活での支障や全身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、出っ歯などの他の不正咬合でも同様の体調不良が起こることがあります。
噛み合わせが体調不良の原因であることに気づくことは難しいかもしれませんが、歯並びの違和感があり、
体調不良の原因がわからない場合は、ぜひ当院までご相談ください。
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