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投稿日:2024.2.28

受け口と出っ歯、矯正の仕方にはどんな違いがある?

みなさん、こんにちは。
新宿歯科・矯正歯科です。

悪い歯並び(不正咬合)に分類される「受け口」や「出っ歯」。
歯並びの状態により、矯正治療の方法も異なります。

今回は、受け口と出っ歯の特徴や原因、矯正治療の方法の違いを解説します。

 

受け口とは?

歯並び 受け口 横顔まずは、受け口の特徴や原因を解説します。
矯正治療をしようと考えている方は、まずご自分の歯がどのような状態なのかをしっかり把握することが大切ですので、
参考にしてください。

受け口の特徴

受け口とは、下の歯が上の歯よりも唇側にあり、噛み合わせが反対になっている状態です。
通常は、下の歯に上の歯が覆いかぶさり、3分の1くらい下の歯が見えていない状態がよい噛み合わせです。

受け口の方は、下の歯が唇側に傾斜したり、上の歯が内側に入り込みすぎたりして噛み合わせが反対になることから、
反対咬合とも呼ばれます。
他にも、下の顎が大きく成長しすぎてしまい、下の顎の方が前方に出ている状態も受け口に分類されます。
このように、歯並びだけではなく、骨格的な問題がある方も受け口になるのです。

下の歯や顎が前方に出るため、正面からだけではなく横顔のラインも崩れてしまうことも。
そのため、しゃくれと呼ばれることもあります。

しかし、しゃくれは受け口とは少し異なります。
上下の噛み合わせが整っていても、下の顎先が前方に出ているだけの状態をしゃくれと呼ぶのです。

受け口とは、上下の噛み合わせが反対になっているかどうかが判断の基準になります。

受け口の原因

受け口の原因は、「遺伝」「癖や生活習慣」です。

【遺伝】
受け口の2割くらいは遺伝といわれています。
両親どちらかが受け口であれば、お子さんも受け口になる可能性が高まります。

・下の顎が大きい
・下の歯が大きい

などが受け口になる原因です。

下の顎は18歳くらいまで身長と一緒に成長を続けるため、
小さいころは受け口でなくても徐々に受け口に変化することがあります。

【癖や生活習慣】
受け口になる癖や生活習慣は、以下のようなものが挙げられます。

・口呼吸
・猫背
・舌で下の歯を押す癖
・顎をずらして噛む癖

などが挙げられます。

癖はご自分で気付かないことがほとんどです。
そのため、他人に聞いてみたり、写真を見返してみたりすると癖が発見できるでしょう。
また、お子さんの場合はテレビを見ているときや、ソファでくつろいでいるときなどリラックスしているときに現れやすいので、
注意深く観察してみるとよいですよ。

出っ歯とは?

歯並び 出っ歯 横顔次に、出っ歯の特徴や原因を解説します。

出っ歯の特徴

出っ歯とは、上の歯が唇側に大きく出ている状態をいいます。
また、上の顎が大きく成長しすぎている場合も、出っ歯と判断されます。

唇側に歯が傾斜したり、唇側から歯が生えたりすると唇がしっかり閉じられないような出っ歯になります。
他にも、上の歯が大きすぎると、すべての歯が生えるスペースが不足してしまうため、
前歯が前方に押し出されて出っ歯になることも。

さらに、歯並びが整っているように見えても、上の顎が大きく成長しすぎて出っ歯になる方もいらっしゃいます。
歯並びの状態により矯正治療の方法はみなさん異なりますので、まずは当院へカウンセリングにお越しください。

出っ歯の原因

出っ歯の原因は、受け口と同じように「遺伝」や「癖や生活習慣」が挙げられます。

【遺伝】
出っ歯も2割程度が遺伝により引き起こされます。
両親が以下のようなお口元であれば、お子さんに遺伝する可能性がありますので、チェックしましょう。

・上の顎が大きすぎる
・上の歯が大きすぎる

などが挙げられます。

上の顎は、頭蓋骨と一緒に成長します。
12歳くらいで上の顎の成長は終わりますので、それくらいまでは遺伝により出っ歯になる可能性があります。

また、顎が健全に成長する間に、ほとんどの永久歯が生え揃うため、歯の大きさも歯並びに影響を与えます。
顎が健全に成長しても、歯が大きすぎるとすべての歯がきれいに並びきらずに、
前方に押し出されて、出っ歯になるのです。

【癖や生活習慣】
出っ歯 受け口 原因 癖出っ歯になるのは、以下のような癖や生活習慣が原因とわかっています。

・指しゃぶり
・爪噛み
・口呼吸
・舌で上の歯を押す癖

などが挙げられます。

小さいころは出っ歯ではなくても、大人になってから出っ歯になることもある癖ですので、早めに改善しましょう。

受け口や出っ歯を放置するデメリット

出っ歯 受け口 デメリット受け口や出っ歯を放置すると、以下のようなデメリットがあります。

コンプレックス

見た目が気になるため、お口元にコンプレックスを抱えることが多いでしょう。
また、お口元に自身が持てなくなり、笑顔が減り性格が暗くなったと感じられることも。

むし歯や歯周病

受け口や出っ歯は、食事中に食べかすが溜まりやすく、歯磨きもしにくいです。
そのため、細菌が増殖してむし歯や歯周病にかかるリスクが高まります。

滑舌が悪くなる

受け口や出っ歯は、しっかり上下の歯を閉じられないことから空気が漏れ出して、滑舌が悪くなる傾向があります。
また、舌の癖がある方も滑舌が悪くなるので、歯並びと一緒に舌の癖を改善するとよいでしょう。

しっかり食べものを噛めない

受け口や出っ歯は、見た目だけではなく食事にも支障がでます。
前歯は食べものを噛み切る役割があり、奥歯は食べものをすりつぶす役割があります。
ただし、歯並びや噛み合わせが乱れていると、しっかり食事が摂れません。
噛めるものばかりを選択するようになり、栄養が偏ることもあります。

受け口と出っ歯の矯正治療

出っ歯 受け口 しゃくれ 矯正受け口と出っ歯の特徴や原因をしっかり知り、矯正治療を選択することが大切です。
当院では、「表側矯正」「裏側矯正」「マウスピース型矯正」を取り扱っています。
どちらの歯並びにおいても、できるだけ患者さんのライフスタイルに合わせた矯正治療を選択していただけます。

ただし、装置は同じでも受け口と出っ歯の矯正治療は異なります。

受け口の矯正治療

受け口は、どの矯正方法も選択ができます。

しかし、歯並びだけではなく骨格的な問題があると、外科手術をご提案することがあります。
矯正装置の治療の前に、下の顎の骨を切除する外科手術を行い、上下の噛み合わせを整えるのです。

他にも、遺伝による受け口の場合は、長い時間治療の経過を観察することもあります。
下の顎は18歳くらいまで成長を続けるため、早期に矯正治療を終えても成長するにつれて、
受け口に後戻りすることがあるからです。
このようなことが起こらないように、当院では精密検査により顎の骨の状態や、外科手術の有無を判断します。

出っ歯の矯正治療

出っ歯の矯正治療も、受け口同様にさまざまな矯正装置から選択することが可能です。
中でも、裏側矯正は前歯を後方に下げることに適した矯正装置のため、矯正治療期間を短くしたり、
仕上がりが美しくなったりする可能性が高まりますよ。

加えて、骨格的な問題がある場合は、上の顎を切除する外科手術をご提案させていただきます。

また、出っ歯の方は笑ったときに歯ぐきが見える「ガミースマイル」になることがあります。
このような場合は、歯ぐきと前歯の位置関係を整えるために、アンカースクリュー矯正を行います。
さらに、前歯を後方に下げるためにアンカースクリューを用いた治療をすることも。
効率よく歯を後方や上方に下げるために、顎の骨に埋め込んだアンカースクリュー(矯正用の小さなネジ)を固定源として、
前歯を引っ張るのです。

もちろん、ご自分では歯並びの状態をしっかり把握することは難しいと思います。
まずは、ご自分の歯並びの状態や矯正の仕方を知るためにも、矯正歯科へお越しください。

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