投稿日:2025.2.10
歯が痛い!虫歯以外の原因があるの?
歯が痛いと、「虫歯かもしれない」と考える方が多いのではないでしょうか。
しかし、実際には虫歯以外にも歯の痛みを引き起こす原因はさまざまです。
特に矯正治療中の方は、歯の移動による圧力や装置が当たる刺激によって、一時的な痛みを感じることがあります。
また、歯ぎしりや噛み合わせの問題、知覚過敏なども痛みの原因となることがあります。
この記事では、虫歯ではないのに歯が痛む原因について詳しく解説し、
特に矯正治療中の方が感じる痛みについても触れていきます。
原因を正しく知ることで、適切な対処ができるようになりますので、
歯の痛みに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
歯が痛いのはなぜ?虫歯以外の原因とは
知覚過敏
知覚過敏とは、歯の内部にある「象牙質」が露出することで、冷たいものや熱いもの、
甘いものを口にしたときに歯がしみるような症状を指します。
通常、歯の表面は「エナメル質」という硬い組織に覆われており、
このエナメル質が象牙質を保護することで外部からの刺激を防いでいます。
しかし、エナメル質が摩耗したり、歯茎が下がったりすることで象牙質が露出すると、
歯の内部にある神経に直接刺激が伝わり、痛みを感じるようになります。
矯正治療中でも、一時的に歯が過敏になり、知覚過敏の症状が出ることがあります。
歯ぎしり・食いしばり
噛み合わせが悪いと、一部の歯に過度な負担がかかり、痛みを引き起こすことがあります。
例えば、前歯がしっかり噛み合わない「開咬(かいこう)」の状態では、奥歯に力が集中しやすくなり、
歯がしみたり、噛むと痛みを感じることがあります。
また、噛み合わせの不安定さから、無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりをしてしまうこともあります。
これにより、歯に強い圧力がかかり、知覚過敏や歯の痛みを引き起こす原因となることがあります。
さらに、噛み合わせのズレが続くと、顎の関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こすリスクも高まります。
顎を動かす際に痛みを感じたり、「カクカク」と音が鳴ることがあり、
症状が進行すると食事や会話に支障をきたすこともあります。
このような問題を放置すると、歯や顎への負担が蓄積し、
さらなる痛みや不調を引き起こす可能性があるため、早めの対策が重要です。
親知らずの影響
親知らずは、他の歯よりも遅れて生えてくるため、生え方や位置によっては周囲の歯に悪影響を及ぼすことがあります。
特に、親知らずが斜めや横向きに生えている場合、隣接する歯を押して圧力をかけることで、
歯並びの乱れや噛み合わせのズレを引き起こす原因になります。
こうした状態が続くと、歯に痛みを感じたり、噛むと違和感が生じたりすることがあります。
また、親知らずが完全に生えずに歯茎の中に埋まっている「埋伏(まいふく)歯」の場合、
炎症や腫れを引き起こすことがあります。埋伏歯は汚れが溜まりやすく、細菌が繁殖しやすいため、
放置すると歯茎の腫れや痛みを伴う「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」を発症するリスクが高まります。
これにより、食事や会話がしにくくなるだけでなく、矯正治療中の痛みや違和感を悪化させる可能性もあります。
矯正治療では、歯並びを整えるためにスペースを確保する必要があるため、
親知らずが残っていると、歯の移動を妨げたり、治療後の後戻りを引き起こしたりすることがあります。
そのため、矯正治療の前後で親知らずの抜歯が推奨されることがあります。
特に、矯正後の歯並びを安定させるためには、親知らずによる影響を考慮し、
必要に応じて歯科医師と相談しながら適切なタイミングで抜歯を検討することが重要です。
矯正治療による歯の痛み
矯正治療では、ワイヤーやマウスピースの力を利用して少しずつ歯を移動させます。
そのため、治療中に歯が痛むことがあります。
これは歯が新しい位置へと動こうとする過程で起こる正常な反応であり、多くの場合、一時的なものです。
ワイヤー矯正による痛み
矯正治療中に感じる痛みには、いくつかの原因があります。
特に、ワイヤーの交換や装置の調整直後は、歯にかかる圧力によって噛むと痛みを感じやすくなります。
これは歯が動いている証拠であり、一時的なものがほとんどで、数日経てば自然に治まることが多いです。
また、矯正装置が口の中に当たることで、頬の内側や舌に傷ができ、痛みを感じることもあります。
このような場合は、歯科医院でワイヤーの調整をしてもらうことで改善することができます。
また、矯正用ワックスを使用することで、装置が粘膜に直接当たるのを防ぎ、痛みを軽減することも可能です。
マウスピース矯正(インビザラインなど)による痛み
マウスピース矯正では、定期的に新しいマウスピースへ交換することで歯を徐々に動かしていきますが、
その際に歯に強い圧力がかかるため、一時的に痛みを感じることがあります。
この痛みは通常、数日で軽減し、装置に慣れることで違和感も和らいでいきます。
また、矯正が進むにつれて噛み合わせが変化することもあり、
特に治療の中盤から終盤にかけては、噛み合わせの調整が行われるため、一時的に痛みや違和感を覚えることがあります。
このような症状が強く出る場合は、無理をせずに歯科医師に相談し、必要に応じて対処してもらうことが大切です。
歯の根(歯根膜)が圧迫されることによる痛み
矯正治療では、歯を動かすことで歯根を支える歯根膜にも圧力がかかります。
この圧力によって、軽い炎症が起きることがあり、これが痛みの原因になることがあります。
通常は数日で落ち着くため、過度な心配は不要ですが、痛みが強い場合や長引く場合は、担当医に相談しましょう。
噛み合わせの調整による痛み
矯正治療中は、歯の位置が少しずつ動くため、噛み合わせのバランスが変化します。
その結果、一部の歯に強い力がかかり、一時的に痛みを感じることがあります。
特に、特定の歯だけが強く当たるようになると、違和感が増し、噛む際に痛みを感じることもあります。
また、矯正の過程で奥歯の高さが変わることもあり、上下の歯の接触にズレが生じることで、
噛みにくさや痛みが発生することがあります。
こうした症状は、歯が新しい噛み合わせに適応するにつれて徐々に落ち着いていきますが、
痛みが長引く場合は、歯科医師に相談することが重要です。
歯の痛みを感じたときの対処法
歯の痛みが出た場合は、原因に応じた適切な対処が重要です。以下の方法を試しながら、必要に応じて歯科医院を受診しましょう。
知覚過敏による痛みの対処法
歯がしみる場合は、知覚過敏用の歯磨き粉を使用し、強く磨きすぎないよう注意しましょう。
また、冷たい飲食物や酸性の強い食品を避けることで、刺激を抑えられます。
親知らずの影響による痛みの対処法
親知らずが痛む場合は、歯ブラシで丁寧に磨き清潔を保ちましょう。
炎症が起きている原因の汚れを除去することで痛みが落ち着く可能性があります。
それでも痛みが続く場合は、歯科医師に相談し、抜歯が必要か判断してもらうことをおすすめします。
矯正治療中の痛みの対処法
矯正治療中の痛みに関しては、別の記事で詳しく解説していますので、そちらも参考にしてください。
痛みの原因を正しく理解し、適切な対応を取ることで、より快適に矯正治療を進めることができます。
まとめ
歯が痛む原因は、虫歯だけではなく、知覚過敏や噛み合わせの問題、親知らずの影響、
矯正治療による歯の移動など、さまざまな要因が考えられます。
特に矯正治療中は、一時的な痛みや違和感を感じることがありますが、これは歯が正しい位置に動いている証拠でもあります。
痛みが軽度であれば、自宅でのケアや一時的な対処で緩和できる場合もあります。
しかし、痛みが長引いたり、強くなったりする場合は、早めに歯科医院を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。
矯正治療を検討している方や、治療中の痛みに悩んでいる方は、矯正専門の歯科医師に相談し、
自分に合った対処法を見つけることをおすすめします。
正しい知識を持ち、適切なケアをすることで、健康な歯と快適な口元を維持していきましょう。
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