投稿日:2023.10.3
歯並びが悪いといびきがひどくなるの?
皆様、こんにちは🍂🦝
新宿歯科・矯正歯科です!
寝ている時にいびきをかいていると指摘されたことはありませんか?
いびきは、飲酒やストレスなどの生活習慣が
関係していることがありますが、
歯並びが影響していびきをかきやすい環境になっている場合があります。
良質な睡眠の妨げにもなってしまうため、
いびきを改善して、ゆったり休める環境を作りましょう。
そこで今回は、歯並びが悪いといびきがひどくなるかについて
詳しくお話させていただきます。
目次
いびきのしくみ
普段は、首周りに筋力に支えられ、気道は十分な広さがあるため、
スムーズな呼吸ができます。
しかし、寝ている時は筋肉が下がっているので、
重力の影響で舌が下がりやすくなります。
そうすると、気道が狭くなってしまい、
空気が通ると振動していびきの音が出るのです。
歯並びといびきの関係
歯並びが悪い方の多くは、
顎の成長が不十分で歯が生えるスペースが足りないケースが多くなります。
遺伝なども関係しますが、顎の成長段階でやわらかい物を好んで食べる、
あまり噛まずに食べるなどの習慣があると、
顎の発達が促されず、顎が小さいまま成長してしまいます。
そうすると、歯並びにも悪影響を及ぼして、
凸凹の歯並びになってしまうのです。
顎が小さく、歯並びの悪い方は下顎の周りに筋肉も発達しにくいため、
舌が正常な位置より下に下がりやすく、
気道を圧迫しやすくなるため、気道が振動しやすい状態になります。
一方、顎がきちんと成長しており、歯並びが整っている方は寝る時に
下顎に重力がかかっても舌が正しい位置にあるため、
気道を圧迫しにくくなり、いびきはかきにくい口内環境です。
いびきをかきやすい方の特徴
肥満気味の方
首の周りに脂肪がついていると、気道が狭くなってしまうため、
いびきをかきやすくなってしまいます。
また、肥満気味になると舌にも脂肪がつき、
気道を塞ぎやすくなりいびきの原因になりやすいです。
加齢
加齢によって、舌や下顎の筋力が低下すると、気道を広く保ちにくくなります。
そのため、若い頃はいびきをかかなかった方も中高年になるといびきをかきやすい傾向になります。
飲酒
アルコールを摂取すると筋肉が緩むため、
舌が下がりやすくなり、気道が振動しやすいです。
寝る前に飲酒をすると、睡眠の質が下がりやすく、
いびきを悪化させる原因になるため、良質な睡眠のためには控えた方がよいでしょう。
口呼吸
通常、鼻で呼吸する鼻呼吸が正しいのですが、
口で呼吸をすると舌が気道に落ちこみやすく、
いびきの原因になってしまいます。
いびきをかいている方は口呼吸をしていることが多いため、
口呼吸から鼻呼吸にすることが大切です。
寝ている時は無意識なので、意識して止めることが難しいため、
睡眠テープなどを使用して口呼吸を改善していきましょう。
いびきを改善するためには
いびきの状態をチェックする
まずは、ご自分がいびきをかいているのか把握することが大切です。
自分ではチェックすることが難しいため、
ご家族の方に確認してもらうか、
一人暮らしの方はアプリなどもあるので、
携帯でチェックする方法もあります。
寝ている時の音声を録音できたり、寝返りの回数や睡眠の深さなど睡眠の質を測ったりすることができるものもあります。
歯並びを整える
歯並びがデコボコして正しい位置に舌を置きにくくなっている場合には、歯並びを改善する必要があります。
舌の正しい位置は上顎の出ている部分のため、この部分に舌をつけられるようにしましょう。
歯並びが悪いと、口呼吸にもなりやすいため、口周りの筋力も低下してしまいます。
歯並びやかみ合わせのバランスが整うと、しっかり噛むことができるようになるため、
口周りの筋力も正しく使うことができるようになります。
歯並びを整える方法もいくつかありますので、ご紹介します。
マウスピース矯正
矯正中の見た目が気になる方におすすめの方法で、
患者さまのお口に合ったマウスピースを製作するため、装置をつけている時も目立ちにくい矯正です。
1週間~10日程度で、段階的に形の違うマウスピースを
装着することで少しずつ歯を動かす方法です。
取り外しが可能なため、食事や歯磨きを今まで通り行うことができるので、食事のストレスがありません。
ただし、1日20~22時間の装着が必要ですが、
自分で取り外しができるため、自己管理がきちんとできていないと
治療計画通りに歯が動かない場合があります。
また、マウスピースを作製するために、1度のスキャンで最後のマウスピースまで
製作するため何度も型取りをする必要はありませんが、
きちんと装着時間を守らないとマウスピースがはまらなくなる場合があります。
ワイヤー矯正
ほとんどの矯正歯科で行っている矯正方法で、
歯の表面にブラケット装置をつけてワイヤーを通して歯を動かす方法です。
1ヶ月程度に1回調整が必要になります。
多くの症例に対応しており、ワイヤー矯正も3種類あるため、
ご希望に応じて選択することができます。
表側矯正
歯の表側の表面にブラケット装置をつける矯正方法です。
最も歴史があり、数多くの症例があります。
以前は金属のブラケット装置をつける方法が多かったのですが、
近年は矯正中の見た目も考慮して、白や透明のブラケット装置もあり、
矯正中の見た目も分かりにくくなっています。
また、矯正装置が目立ちやすい反面、裏側に装置がつかないため、
発音に影響が出にくいメリットがあります。
そのほかには、マウスピース矯正や裏側矯正は歯並びによっては
適応にならない場合がありますが、表側矯正はほとんどの歯並びに対応しています。
裏側矯正
裏側矯正は歯の裏側にブラケット装置をつける方法です。
歯の裏側に装置をつけるため、
表側矯正より難易度が上がり、対応している歯科医院も限られてきます。
また、裏側に装置がつくため、舌に触れやすく、装置に慣れるまで話にくい場合があります。
そのほかには、表側矯正に比べて費用が高くなる場合があります。
ハーフリンガル矯正
ハーフリンガル矯正は、上の歯は裏側に装置をつけて、下の歯には表側に装置をつける方法です。
表側矯正と裏側矯正のメリットを取り入れて、
装置が見えやすい上側は裏側に、装置が見えやすい下側は表面に装置をつけます。
下側は表側につけることで、話にくさを解消することもできます。
ただし、上下表側矯正に比べて難易度が上がるため、費用が高くなる傾向になります。
また、装置が複雑になるため、ブラッシングしにくさを感じる場合があります。
患者さまのお口の状態を確認させていただき、
ご希望を伺って、より良い矯正方法をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
ダイエットをする
いびきをかく原因は肥満が大きく関係しています。
また、日本人は顎が小さい傾向にあるため、
そのことがいびきにつながっている場合もあります。
適度な運動や正しい食習慣を身につけて、
健康維持のためにもダイエットをしましょう。
首周りの脂肪が落ちてくると、いびきが改善されやすくなります。
まとめ
いびきが気になっている方は歯並びが影響している場合があります。
歯並びを改善すると、いびきだけでなく、
お口の環境が整うため、歯を長持ちさせることにもつながります。
また、見た目も改善して笑顔に自信が持てます。
当院では、患者さまのお口の状態に応じて、矯正方法をご提案いたしますので、
まずはカウンセリングで歯並びを確認しましょう。
ご一読して頂きありがとうございます。