投稿日:2025.2.7
矯正するときに親知らずは抜歯しないとダメなの?
「矯正するとき親知らずは必ず抜歯するの?」
「抜歯をしないとどうなる?」上記のように悩んでいませんか?
矯正の際に親知らずの抜歯が必要になるかは、親知らずや歯並びの状態によって変わります。
この記事では、矯正する際に親知らずの抜歯が必要なケースと、必要のないケースを紹介します。
親知らずを抜歯するメリットやデメリットも詳しく解説するので、
矯正をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
親知らずとは?
親知らずは、大人の奥歯の中で一番後ろに生える歯で、正式には「第三大臼歯」と呼びます。
17~20歳頃に生えてくることが一般的です。
上あごと下あごの左右に合計4本生えることがありますが、必ずしも全員に生えるわけではありません。
親知らずは奥にあるため歯ブラシが届きにくく、食べカスや細菌が溜まりやすいので、
虫歯や歯肉炎になりやすい傾向にあります。また、歯並びや噛み合わせに影響を与えることもあるのです。
そのため親知らずの生え方など状態によっては、抜歯が必要になることもあります。
ただし、まっすぐ生えて問題を起こさなければ残せる場合もあり、失った奥歯の代わりに使えることもあります。
矯正で親知らずの抜歯が必要なケース
親知らずは状態によって抜歯が必要になります。ここからは、親知らずの抜歯が必要なケースを紹介します。
歯並びに影響している
親知らずが歯並びに影響している場合、抜歯が必要です。
例えば親知らずが横向きに生えていると、前の歯を押して歯並びが崩れやすくなります。
前歯が押し出されたり重なったりしている場合、親知らずを抜くことで歯並びを整えやすくなることがあります。
虫歯が進行しそうな場合
矯正中は使っている装置によって歯磨きがしづらく、お口の中を清潔に保つのが難しくなり、虫歯のリスクが高まります。
もし親知らずがきちんと磨けない状態だったり、虫歯が進行しそうな場合は、抜歯を検討する場合があるのです。
親知らずは一番奥にあり斜めに生えていたり、歯茎に埋まって一部しか見えていなかったりすることが多いため、
歯ブラシが届きにくい場所にあります。
そのため、食べかすがたまりやすく、歯磨きもしにくくなります。
歯肉炎・歯周病にリスクがある
親知らずがあることで歯肉炎や歯周病にリスクがあると判断された場合は、親知らずの抜歯が検討されます。
親知らずが歯茎に埋まったままだと、食べかすがたまりやすく、虫歯や歯肉炎のリスクが高くなります。
食べかすが残ったままだと、細菌が感染して歯肉炎が起こりやすくなるのです。
歯肉炎を繰り返すということは、歯磨きが十分にできていない証拠です。
このまま矯正を続けると、親知らずの部分で再度炎症が起きる可能性があります。
歯肉炎を繰り返す場合は、親知らずを抜いたほうが安心です。
歯を並べるスペースが足りない
歯を並べるスペースが足りない場合、親知らずの抜歯が検討されることがあります。
歯が並ぶスペースが足りないと歯並びが悪くなるケースがあります。
歯をうまく動かすには、ある程度の余裕が必要です。
そのため、スペースを確保するために親知らずを抜くことがあります。
矯正の際に手術が必要になった
矯正治療では、あごの骨の形を調整しなければならないケースがあり、あごの骨を削る手術が必要になります。
あごの骨を削る際に親知らずが残っていると、手術がうまくできなかったり、術後に感染のリスクが高くなったりします。
そのため、あごの手術前に親知らずを抜くことが必要になるのです。
矯正で親知らずの抜歯が必要でないケース
矯正治療の前に、親知らずを抜かなくてもよいケースは大きく3つに分けられます。
・親知らず以外の歯を抜く場合
・親知らずが完全に埋まっている場合
・あごに十分なスペースがある場合
矯正のために他の歯を抜く場合、親知らずを抜く必要がない場合があります。
ただし不要と判断されれば先に抜くこともあるため、事前に医師と相談することが大切です。
また、親知らずが歯茎の中に埋まっていて生えてこない(埋伏歯)場合も、無理に抜く必要はありません。
この場合は経過観察で様子を見ていくのが一般的です。
さらに、あごのスペースが十分あれば、親知らずを抜かなくても矯正が可能です。
最終的には精密検査や医師の判断する形になります。
親知らずを抜歯するメリット
矯正の際に親知らずを抜歯するのには、後戻り防止や親知らず移植の可能性など、さまざまなメリットがあります。
こちらでは、それぞれのメリットを詳しく紹介していきます。
歯並びを整えられる
歯並びを整えられることが、親知らずを抜歯するメリットの一つです。
親知らずの抜歯で歯並びを整えられる理由には、以下の3つがあります。
・歯が押されるのを防ぐ
・歯を並べるスペースができる
親知らずが横向きや斜めに生えると、前の歯を押してしまい、歯並びが乱れることがあります。
抜歯すればその圧力がなくなり、歯並びの悪化を防げるのです。
あごの大きさには限りがあるため、親知らずが生えていると他の歯がきれいに並ぶためのスペースが足りなくなることがあります。
親知らずを抜くことで歯が並ぶスペースが確保できるため、歯が整いやすくなります。
後戻りを防ぐ可能性がある
親知らずを抜歯することで、後戻り防止も期待できます。
「後戻り」とは矯正でせっかく歯並びを整えても、治療後のケアを怠ると元に戻ってしまうことを指します。
親知らずの抜歯で後戻りを防げるのには、以下のような理由が挙げられます。
・親知らずが前の歯を押すことがなくなる
・奥歯をしっかり固定できる
親知らずが残っていると、時間が経つにつれて少しずつ前の歯を押すことがあります。
その圧力によって、せっかく整えた歯並びが乱れてしまうことがあり、これが後戻りの原因になるのです。
親知らずを抜くことでそういった圧力がかからなくなるため、後戻りのリスクを減らせます。
また、矯正したあと歯は動かしやすい状態になっているため、
リテーナー(保定装置)をつけて位置を安定させる必要があります。
しかし、親知らずがあると奥歯の位置が不安定になり、全体の歯並びに影響を与えることがあります。
親知らずを抜いておくことで、奥歯の位置をしっかり安定させやすくなるのです。
抜いた親知らずを移植できる可能性がある
親知らずを抜いた場合、他の部分に移植できる可能性があるのもメリットの一つです。
生まれつき歯が少なかったり、虫歯やケガで失った場合、インプラントなどの治療が行われます。
矯正中に抜いた親知らずが健康なら、「自家歯牙移植」という移植に使える可能性があります。
移植できるかは口の状態によりますが、自分の歯を使うことで、人工の歯にはないメリットを得られることがあります。
親知らずを抜歯するデメリット
親知らずを抜歯するのには、もちろんデメリットも存在します。
抜歯して後悔しないよう、それぞれのデメリットを詳しく見ていきましょう。
抜歯後に痛みや腫れが出る可能性がある
抜歯後は痛みや腫れが出ることがあり、特に親知らずは強い痛みや出血を伴うことがあります。
ひどい痛みや腫れは通常3日ほどで落ち着くことがありますが、長くても1~2週間で治まります。
また下の親知らずの抜歯は、上の歯よりも腫れが長引くことが多いです。
抜歯後はできるだけ安静に過ごし、無理をしないことが大切です。
下歯槽神経マヒのリスクがある
下の親知らずの近くには、あごの感覚をつかさどる「下歯槽神経」があります。
抜歯の際にこの神経が傷つくと、あごの感覚が鈍くなったり、しびれが続いたりすることがあります。
下の親知らずの抜歯は特に慎重に行われますが、神経に影響が出るリスクはゼロではありません。
矯正するのに親知らずの抜歯をするのは保険適用外になる?
矯正のために親知らずを抜く場合、保険が使えず費用はすべて自己負担になります。
ただし、親知らずが虫歯や炎症などのトラブルを引き起こしている場合は、
通常の歯科治療として抜歯が必要と判断され、保険が適用されることもあります。
矯正で親知らずの抜歯が必要かは歯科医院に相談を
親知らずはあごのスペース不足で歯並びに影響を与えやすく、
虫歯や歯周病のリスクも高いため、矯正の際に抜歯が推奨されることが多いです。
ただし、まっすぐ生えて問題がなければ残せる場合もあります。
抜歯のメリットには歯並びの改善や後戻り防止、移植の可能性などがありますが、
痛みや神経麻痺のデメリットもあります。
矯正をする際に親知らずの抜歯が必要になるかは、お口の中の状態によって異なります。
気になる方は、ぜひ当院へご相談ください。スタッフ一同お待ちしております。
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