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ブログ

投稿日:2023.6.9

矯正中に虫歯を作らない方法

みなさま、こんにちは(*^^*)
新宿歯科・矯正歯科です。

矯正中は矯正装置がついているので磨くのが難しく、
虫歯になりやすい環境にあります。
気を付けていても虫歯になったり歯茎が腫れる歯肉炎になってしまう方が多いです。
しかし歯並びを綺麗にしているのに
歯がボロボロになったり歯茎から出血してはもったいないですよね。
通常時と同じようようにしていると虫歯になるリスクがあるので、
原因や対処法を理解して矯正期間虫歯ゼロを目指しましょう。

虫歯の原因

まず虫歯になるにはどのようなメカニズムをご存知ですか?
「お菓子食べ過ぎ」
「ジュース飲み過ぎ」
「上手に歯磨きできていない」
などはみなさんお分かりだと思います。
詳しく説明すると、虫歯は歯に付着した歯垢や食べカスなどの糖分から
「酸」を出すことによって「脱灰(歯の表面が溶ける)」がおこります。
通常は唾液により脱灰により溶けた歯の表面が元に戻る「再石灰化」されバランスが保たれています。
しかし「脱灰」している時間長いと、「再石灰化」が間に合わず虫歯が進行していってしまいます。
ステファンカーブという口腔内の
pH(酸性・アルカリ性)の変化を表したグラフです。
口腔内の pH は普段 pH6.8~7 の中性に保たれており、
お食事をすると酸性に傾いてきます。
pH5.5 を下回ると「脱灰」が始まります。
酸性に傾いた歯をアルカリ性の唾液が
中和し「再石灰化」を促してくれますが、時間を決めずにダラダラ食べたり飲んだりした状態が続くと
「再石灰化」が間に合わず「脱灰」が進み虫歯が発生します。
なので、長時間飲食を続けたり頻繁に間食をしたりすることは虫歯を作ることに繋がります。
酸性に傾いた口腔内が中性に戻るには個人差がありますが、歯垢は細菌の塊なので、
お食事後はなるべく早く歯磨き行い歯垢や食べカスを取り除き中性に早く戻すことが大切です。

虫歯の予防法

 間食の仕方に注意

お菓子やジュースを食べたらダメ!
ということではなく、飴をずっと舐めていたり、
糖分が多い物の摂取や間食の頻度が多いと
虫歯のリスクが高まります。
間食する時は時間と量を決めて
ダラダラ食べを予防しましょう。
小腹が空いた時などはキシリトールの
ガムやタブレットがおすすめです。
キシリトールには虫歯の原因菌である
ミュータンス菌の活動を唯一弱められる
と言われているので効果的です。

補助清掃道具の併用

普通の方でも歯ブラシのみだと歯垢の除去率が
60%程度しか取れません。
さらに矯正が始まるとブラケットやワイヤー、
拡大装置など固定装置は長期間取り外すことができません。
通常よりも磨き残しの部分が多くなります。
歯ブラシ以外の道具も併用することで
歯垢の除去率が上がります。

歯ブラシ

歯ブラシ、タフトブラシ

まずは装置の間もしっかり磨けるように
毛が柔らかめのの歯ブラシで丁寧に磨いていきます。
ブラケットの上の部分
ブラケットの真上
ブラケットの下の部分
1 歯に対して 3 面にわけて磨くことが
コツです。

歯間ブラシ

歯間ブラシ

歯とは歯の隙間に通し歯ブラシでは
取りきれない汚れを除去します。
矯正装置をつけていると食べ物が
挟まったり、磨きにくいので
汚れがついてる時間が長いと
歯肉が腫れやすくなります。

デンタルフロス

デンタルフロス

歯ブラシでは取れない歯と歯の
間の汚れを除去します。
歯ブラシと併用することで
歯垢の除去率が 30%近くあがるのでワイヤーで通しにくい
部分があると思いますが、
できる所は通す習慣をつけましょう。

タフトブラシ

タフトブラシ

1歯ずつ磨ける毛束が1つの小さい歯ブラシです。
ブラケット周りや1番奥の歯の奥の面など、
細かい部分の汚れをしっかり除去できます。
寝ている時が1番菌が繁殖しやすく
虫歯になりやすいので、
夜寝る前に丁寧に磨き 1 日の汚れは
その日の内に取る習慣をつけましょう。

③ 乾燥予防

脱灰した歯を戻す「再石灰化作用」
汚れを洗い流す「自浄作用」
細菌の増殖を阻害する「抗菌作用」
口腔内を中性に保つ「緩衝作用」
糖を分解する「消化作用」

など唾液には大切な働きがあります。
しかし、器具やマウスピースで
歯全体を覆っているので唾液が
歯の隅々まで行き渡りにくい状態です。
そのため唾液の作用が制限されてしまい
口腔内が乾燥しやすくなり、
細菌が増殖しやすく粘膜に傷が
つきやすい環境になってしまいます。
乾燥した状態が続くと悪影響を
及ぼすので、こまめに水分をとり
うがいをして口腔内を潤わす努力
が必要です。

④ 定期的なクリーニング・フッ素

定期的なクリーニング

フッ素は再石灰化を促進させる効果があり、
初期虫歯を修復や歯質強化が期待できます。
自宅でもフッ素が配合された歯磨剤を使用しましょう。
定期的に歯科医院でお掃除をしてもらうことで、
普段磨けていない部分までしっかり綺麗にしてもらい
歯の表面を専用の機械でツルツルにすることで汚れを
付きにくくする効果もあります。
また、磨けていない部分や
ご自身に合ったブラッシング方法を
伝授してもらうことで虫歯予防に繋がります。

矯正中にもし虫歯になったらどうする?

どんなに気をつけていても虫歯になってしまうこともありますよね。
もし虫歯になってしまったらどうすればいいでしょうか?

ワイヤー矯正の場合

ワイヤー矯正で治療中の場合は、基本的には矯正治療と並行して虫歯治療をしていただいて構いません。
ブラケットがついてない場所であれば、装置をつけたままでも治療することが可能です。
しかし、虫歯ができてしまったのが、装置がついてる付近では装置をつけたままの治療は難しいです。
その場合は一時的に、その部分の装置を外し、早めに虫歯治療を完了させましょう!
虫歯治療を終えたら、矯正治療がストップしてしまうので早めに、装置をつけましょう^^

マウスピース矯正の場合

マウスピース矯正の場合は、虫歯が見つかっても安易にすぐに治療を開始するのはやめましょう。
マウスピースは性質上、現在の歯型に沿ってフィットするように作られています。
少しでも歯を削って、違う形に材料を埋めてしまうとマウスピースが入らなくなってしまう場合があります;;
マウスピースは一度に複数枚を作成していることが多いため、一度歯の形を変えてしまうと、全部使えなくなってしまう……
なんてことにもなりかねません(;_;)/~~~

もし虫歯治療をする場合は、治療前に担当医にマウスピース矯正をしていることを伝え、マウスピースが入る様に治療をお願いしましょう!
大きい虫歯の場合は、マウスピースに合わせて治療することがなかなか難しいため、その場合は今持っているマウスピースを全て使い終わった
タイミングで治療をするのが、一番効率の良い方法になります。
治療を行うタイミングは、独断では行わず、矯正医の担当医としっかり相談してくださいね♪

まとめ

矯正治療開始後は矯正装置が付いて
日々変わっていく歯並びで磨きにくく
通常より虫歯のリスクが高くなってしまいます。
矯正治療が終わり装置が外れた時に
歯並びだけでなく、健康で綺麗な
歯でいられるように虫歯予防を
心掛けていただきたいと思います。
そのために日常生活の意識の改善、
歯科医院での定期検診に行くことで
歯を大切にする習慣が身に付き、
矯正治療後も健康なお口の中を
キープできるでしょう。

ご一読して頂きありがとうございます。

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