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投稿日:2024.6.14

「受け口」と「しゃくれ」はどう違うの?

「受け口」と「しゃくれ」はどのようなイメージでしょうか。
似ているように感じやすい「受け口」と「しゃくれ」はその原因が異なり、治療方法も異なります。
そこで今回は、受け口としゃくれの違いや治療法についてご紹介します。

受け口とは?

受け口 しゃくれ 受け口としゃくれの違い

受け口とは、前歯を噛み合わせた時に下の歯列が上の歯列より出ている状態です。
噛み合わせが反対になるため、「反対咬合」といわれることもあります。
通常は、上の歯列が下の歯列より前に出ています。
しかし、受け口の場合には、下の歯列が前に出ているため、下顎が強調されたようになります。

しゃくれとは?

しゃくれとは、下顎が出ている状態で顔の骨格が原因です。
そのため、しゃくれは、下の歯列が前に出ていない場合もあります。

受け口になる原因

受け口 指しゃぶり 癖

親からの遺伝

歯の大きさや骨格は遺伝する傾向になるため、歯並びも遺伝する傾向があります。
親の歯並びが受け口の場合、同様に受け口になることが考えられます。

指しゃぶり

小さいころの指しゃぶりは、気持ちを安定させる目的があると考えられています。
3歳までは無理に止めさせる必要は少ないと考えられていますが、
3歳以降も指しゃぶりをしていると、歯並びに悪影響がある可能性があります。
指しゃぶりをしていると、前歯に力がかかり「受け口」や「出っ歯」、前歯が噛み合わない状態になることがあります。

3歳以降も継続して続けていると、止めにくくなってしまうため、
お子さんの様子をみながら止めるように促しましょう。

舌のくせ

安静にしている時の舌の正しい位置は、上顎の少し出ている部分です。
受け口などの歯並びの不正の場合には、口が閉じにくいため、この位置に舌がつきにくくなります。
口が開いたままになると口呼吸にもなりやすく、口周りの筋力が低下してしまいます。
そうすると、舌の位置も下がりやすく、舌が歯を押してしまい「受け口」の原因につながることがあります。

上顎の発達が十分ではなかった


受け口は上下の顎の発達のアンバランスが原因で起きることがあります。
上の顎の発達が十分でない場合や下顎の成長が過成長の場合にも受け口になるケースがあります。

生え変わりの時にスムーズにいかなかった


下の歯が正しい歯列の位置より外側に生えていたり、上の歯が内側に生えていると、
噛み合わせが反対になってしまったりして受け口の原因になります。

しゃくれになる原因

しゃくれの原因 受け口としゃくれの違い

しゃくれの多くは「骨格的な原因」の遺伝によるものです。
骨格は遺伝的な要因が多いので、ご両親のどちらかがしゃくれの場合には、しゃくれの可能性が高くなります。
しゃくれの方で、お子さんがいる方は小さい頃から歯並びや噛み合わせのバランスを確認しましょう。
永久歯が生え変わるまでの時期は、顎の成長が続いています。
この時期であれば、顎の成長バランスを整えながら正しい位置に歯並びを誘導する矯正治療が可能です。

顎の成長が終わってしまうと、治療が難しくなってしまうため、
お子さんの顎の状態が気になる方は1度相談することをおすすめします。

受け口を放置するデメリット

むし歯や歯周病のリスクが高くなる

受け口は、前歯の噛み合わせが悪いため、口呼吸になりやすいです。
そのため、お口の中が乾燥しやすく唾液の働きが低下してしまいます。
また、しっかり噛むことが難しく、唾液の分泌が促されにくくなってしまいます。
唾液には、汚れを洗い流す働きや歯を再石灰化する働きがあるため、
その効果が弱くなると、むし歯や歯周病のリスクが高くなってしまいます。

消化に影響を及ぼす

受け口は、前歯が反対に噛み合っているため、食べ物を噛みちぎりにくくなります。
また、噛み合わせのバランスが悪くなっているため、しっかり噛むことが難しいです。
その状態が長く続くと、十分に咀嚼ができていない状態で胃の中に入るため、消化に悪影響を及ぼすことがあります

発音への悪影響

受け口は、前歯が噛み合わないため、空気が漏れやすい噛み合わせです。
そのため、「サ行」や「タ行」の滑舌がはっきりしないことが多く、発音に影響が出る場合があります。

顎関節症のリスク

噛み合わせは、全ての歯が当たってバランスを保つようになっています。
受け口の場合には、奥歯に負担がかかりやすく、顎にも負担がかかります。
その状態が長く続くと、顎関節に負担がかかり、顎関節症のリスクが高まります。

コンプレックスになりやすい

受け口は特徴的な見た目のため、コンプレックスになりやすい歯並びです。
話す時に気になってしまい、口を覆ってしまったり、消極的になってしまったりすることもあります。
口元は顔の中の印象を大きく左右します。
受け口が気になっている場合は一度歯医者に相談してみましょう。

受け口の治療

受け口の治療法 ワイヤー矯正

受け口の治療は、症状によって適用になる治療が変わる場合がありますが、いくつか治療法がありますので、ご紹介します。

ワイヤー矯正

歯の表面にブラケットをつけて、ワイヤーを通し、適切な力をかけて歯を動かして整えていく方法です。

表側矯正

表側矯正は歯の表側にブラケット装置をつけて、矯正する方法です。
歴史のある方法で、多くの矯正歯科で行っています。
また、歯並びの不正の症状が強い場合でも適用になりやすく、幅広い歯並びに対応しています。
従来は、金属のブラケット装置が主流でしたが、矯正中の装置の見た目も配慮されて、
白や透明の審美ブラケットやワイヤーも選択できるようになってきました。

裏側矯正

歯の裏側にブラケットをつけてワイヤーを通して歯を動かす矯正方法です。
装置が歯の裏側に着くため、矯正中の見た目が気になりにくい方法です。
出っ歯や受け口などの歯を奥に下げることを得意としています。
ただし、歯の裏側に装置をつけるため、歯科医師の技術力が必要になります。
そのため、裏側矯正ができる歯医者が限られていたり、表側矯正に比べてすこし費用が高くなったりする傾向になります。

マウスピース矯正

お口の中をスキャンして、患者さまのお口にぴったり合ったマウスピースを作製し、
段階的に形の違うマウスピースに交換することで歯を動かす方法です。
透明のマウスピースをするため、矯正中の見た目が分かりにくい矯正です。
取り外しができるため、食事や歯磨きを今まで通り行うことができます。

ただし、1日20~22時間の装着が必要のため、食事の後付け忘れて決められた時間装着できていないと、
治療計画通りに歯が動かない可能性があります。
そのため、きちんと自己管理ができる必要があります。
※受け口の状態によっては適用にならない場合もあります。

外科矯正

骨格性の原因の受け口の場合には、矯正治療と骨のバランスを整える外科矯正が必要な場合があります。
外科矯正の場合には、重度の歯並びの不正のことが多く、骨を切除して、その前後に矯正治療をすることが多くなります。

しゃくれの治療

受け口 しゃくれ治療 外科治療 

外科手術

しゃくれは、顎のバランスを整えないと改善が見込めません。
そのため、美容外科などで顎の骨を整える外科手術が必要になります。

まとめ

受け口としゃくれは似ているようで、原因や治療法が異なります。
受け口は歯並びによるものなので、矯正治療で対応できることが多いです。
一方、しゃくれの場合には、顔の骨格は原因のため、歯科の領域ではなく美容外科で治療が必要になるケースが多いでしょう。
受け口が気になる場合には当院でも治療ができますので、お気軽にご相談ください。

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