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投稿日:2024.12.2

乳歯が大人まで残っている。その場合の矯正ってどうするの?

「大人になっても乳歯が残っている…。」実は、これは珍しいことではありません。
「晩期残存乳歯」と呼ばれるこの状態は、見た目の問題だけでなく、
口腔内の健康にも影響を与える可能性があります。
本記事では、晩期残存乳歯がある場合の矯正治療について、詳しく解説していきます。

目次

晩期残存乳歯とは

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永久歯が生えてくる時期を過ぎても乳歯が残っている状態を「晩期残存乳歯」といいます。
通常、乳歯は6歳から12歳頃までに永久歯と交換されますが、様々な理由で残ってしまうことがあります。
主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。

・永久歯の先天性欠如(生まれつき永久歯がない)
・永久歯の萌出障害(永久歯が正常な位置から外れている)
・乳歯の癒着(乳歯が顎の骨と固着している)
・遺伝的要因
・ホルモンバランスの乱れ

晩期残存乳歯は、見た目の問題だけでなく、咬み合わせや顎の発育にも影響を与える可能性があります。
そのため、適切な処置が必要となるのです。

乳歯が残っている場合の矯正治療の流れ

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晩期残存乳歯がある方の矯正治療は、通常の矯正治療とは少し異なるアプローチが必要になります。
以下に、一般的な治療の流れを説明します。

診断と治療計画

まず、詳細な診断を行います。レントゲン撮影やCTスキャンなどの検査を通じて、
残存している乳歯の状態や、その下にある永久歯の有無、位置を確認するのです。
また、顎の骨の状態や全体的な歯並びも評価します。

これらの情報を基に、矯正歯科医が最適な治療計画を立てます。
晩期残存乳歯の処置方法や、必要な矯正装置の種類、治療期間などを決定するのです。

乳歯の処置

診断結果に基づいて、残存している乳歯の処置を行います。処置方法は以下のようなものがあります。

乳歯の抜歯

永久歯が存在し、正常に萌出する可能性がある場合は、乳歯を抜歯します。
これにより、永久歯の萌出スペースを確保します。

乳歯の保存

永久歯が先天的に欠如している場合、乳歯を保存することもあります。
この場合、乳歯を補強したり、形を整えたりして、永久歯の代わりとして機能させるのです。

インプラント治療の準備

永久歯が欠如しており、将来的にインプラント治療を行う予定がある場合は、
乳歯を抜歯し、骨の状態を整えるための処置を行うことがあります。

矯正治療の開始

乳歯の処置が完了したら、本格的な矯正治療を開始します。
使用する矯正装置は、年齢や症状、希望に応じて選択されます。
主な選択肢としては以下のようなものです。

 従来の金属ブラケット

最も一般的な矯正装置です。歯の表面にブラケットを接着し、ワイヤーで連結して歯を動かします。

セラミックブラケット

金属ブラケットと同じ原理ですが、見た目が目立ちにくい透明や歯の色に近いセラミック製のブラケットを使用します。

裏側矯正(舌側矯正)

歯の裏側にブラケットを装着する方法で、外からは見えにくいのが特徴です。

マウスピース型矯正

透明なプラスチック製のマウスピースを使用する矯正方法です。取り外しが可能で、審美性に優れています。

歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正

顎の骨に小さなスクリューを埋め込み、それを固定源として歯を動かす方法です。
複雑な症例や、大きな歯の移動が必要な場合に有効です。

経過観察と調整

矯正治療中は定期的な通院が必要です。矯正装置の調整や、治療の進行状況の確認を行います。
晩期残存乳歯がある場合は、特に注意深く経過を観察し、必要に応じて治療計画を修正します。

保定処置

矯正治療が完了したら、歯の位置を維持するための保定処置を行います。
通常、リテーナーと呼ばれる装置を使用します。
晩期残存乳歯があった場合は、特に慎重な保定が必要となることがあります。

残存乳歯がある場合の矯正治療の注意点

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乳歯を含む矯正治療では、以下のような点に特に注意が必要です。

治療期間

永久歯の萌出を待つ必要がある場合や、複雑な処置が必要な場合は、
通常の矯正治療よりも時間がかかることがあります。

骨の状態

乳歯が長期間残存していると、その部分の顎の骨が薄くなっていることがあります。
矯正治療の際は、骨の状態に十分注意が必要です。

咬み合わせの管理

乳歯と永久歯が混在する状態で咬み合わせを整えるため、慎重な調整が必要となってきます。

将来的な処置の考慮

永久歯が欠如している場合、将来的にインプラント治療などが必要になる可能性があります。
そのことを考慮した矯正治療計画が必要です。

晩期残存乳歯と矯正治療に関するQ&A

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Q1: 晩期残存乳歯があると、必ず矯正治療が必要ですか?

A1: 必ずしもそうではありません。残存している乳歯の位置や、
全体的な歯並び、咬み合わせの状態によって判断されます。
ただし、専門医による診断を受けることをおすすめします。

Q2: 大人になってから晩期残存乳歯に気づいた場合、矯正治療は可能ですか?

A2: はい、可能です。ただし、若い頃と比べて骨の硬さや治癒力が変化しているため、
治療期間が長くなったり、より慎重な対応が必要になったりすることがあります。

Q3: 晩期残存乳歯を抜歯した後、すぐに矯正治療を始められますか?

A3: ケースによって異なります。永久歯の萌出を待つ必要がある場合は、
しばらく経過を見てから矯正治療を開始することもあります。
一方、すぐに矯正治療を始めることで、永久歯の正常な萌出を誘導できる場合もあります。

Q4: 晩期残存乳歯がある場合、マウスピース型矯正は選択できますか?

A4: 症例によっては可能です。ただし、乳歯の処置や永久歯の誘導が必要な場合は、
従来のブラケットを用いた矯正治療のほうが適している場合があります。
詳しくは矯正歯科医にご相談ください。

Q5: 晩期残存乳歯の矯正治療にかかる期間は通常の矯正治療と比べてどうですか?

A5: 一般的に、晩期残存乳歯がある場合の矯正治療は、通常の矯正治療よりも時間がかかることが多いです。
これは、乳歯の処置や永久歯の誘導など、追加の手順が必要になるためです。
具体的な治療期間は個々のケースによって異なりますが、1年半から3年程度かかることが多いです。

Q6: 晩期残存乳歯の矯正治療中に仕事や日常生活への影響はありますか?

A6: 矯正治療開始直後は、装置に慣れるまで話しづらさや食事の制限などがあるかもしれません。
しかし、多くの場合、1〜2週間程度で慣れてきます。
定期的な通院は必要ですが、予約は仕事のスケジュールに合わせて調整できることが多いです。
マウスピース型矯正を選択した場合は、日常生活への影響はさらに少なくなります。

Q7: 晩期残存乳歯の矯正治療後、歯並びが元に戻ることはありますか?

A7: 適切な保定処置を行えば、歯並びが大きく戻ることは少ないです。
ただし、年齢とともに少しずつ歯の位置が変化することは自然な現象です。
定期的なメンテナンスと、指示されたリテーナーの使用を継続することが重要です。

まとめ

新宿歯科・矯正歯科 雰囲気 裏側矯正 アンカースクリュー治療

乳歯が大人まで残っている場合の矯正治療は、通常の矯正治療よりも複雑で、慎重な対応が必要です。
しかし、適切な診断と治療計画、そして患者さまご自身の協力があれば、素晴らしい結果を得ることができます。

働く大人の方々にとって、矯正治療を始めるのは勇気のいる決断かもしれません。
しかし、健康的で美しい歯並びは、自信につながり、プロフェッショナルな印象を与えるだけでなく、
将来的な口腔内の健康維持にも役立ちます。

矯正治療は長期にわたることが多いですが、その先には素敵な笑顔が待っています。
ぜひ、自信を持って笑える歯並びを目指して、一歩を踏み出してみてください。
あなたの笑顔が、仕事でもプライベートでも、さらに輝くものになることでしょう。

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