投稿日:2024.1.15
受け口だと「どもり」も出やすい?
こんにちは!
新宿歯科・矯正歯科です☻
本日は「受け口だと『どもり』も出やすい?」についてお話させていただきます。
最初の音を繰り返してしまう「どもり」。
(例えば、「おおおはよう」)緊張すると誰でも言葉に詰まったり、噛んでしまったりすることはありますよね。
しかし、特定の状況や言葉でよくどもってしまう場合は「吃音」という症状かもしれません。
受け口が「どもり」の直接的な原因になることはありません。しかし、受け口によって滑舌が悪くなると、「どもり」を助長してしまう可能性があります。
この記事では受け口と「どもり」の関係について詳しく解説します。
よくどもってしまう、受け口が気になっているという方はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
受け口は「どもり」に間接的に影響する
下の前歯が上の前歯より前方に出ている受け口はコンプレックスや発音障害の原因になります。
また、こうした発音障害やコンプレックスが間接的に「どもり」を引き起こすきっかけになることがあります。
受け口によるうまく話せない経験が「どもり」につながる
受け口そのものが「どもり」を引き起こすことはありません。
しかし、受け口による構音障害によってうまく話せなかったという経験が重なると、「どもり」につながることがあります。
「どもり」は正式には「吃音」と呼ばれ、最初の音を繰り返すなどスムーズに言葉を発せない状態のことを指します。
原因の多くは遺伝による体質ですが、吃音を指摘された経験やうまく話せなかったという経験が原因で起こるケースもあります。
幼少期は特に急激な言語の発達に対して、口の動きがついていかずに、どもってしまうことがあります。
また、元々の体質でどもりやすいお子さんもいます。
そこにさらに受け口があると滑舌が悪くなりやすく、周りからからかわれたり、うまく話せないという自信喪失につながったりするリスクがあります。
こうした経験が重なっていくと、話すことに不安や恐怖を感じるようになり、かえって「どもり」の症状が強くなることがあります。
言葉に詰まったり、噛んでしまったりしてどもることは誰にでもあります。しかし、受け口による滑舌の悪さは話すことへのハードルを高め、「どもり」を助長してしまうリスクがあるでしょう。
「構音障害」と「どもり」は別物
そもそも「構音障害」と「どもり=吃音」は全く別のものです。
受け口だと歯並びの悪さから構音障害は起こりますが、吃音は起きません。
ただし、構音障害が吃音の原因の一つである「話すことに不安を持つ」きっかけになるリスクがあります。
構音障害
歯並びや舌、咽頭など音を作るための器官に何らかの問題があって、発音が不明瞭になり、滑舌が悪い状態のこと。
どもり(吃音)
言葉のはじまりの音を繰り返したり、詰まらせたりしてスムーズに言葉を発せない状態のこと。
生まれつきの体質やからかわれたなどの経験、精神的なストレスなどによって起こる。
受け口による構音障害とは?
受け口では、次のような構音障害が起こりやすいです。
サ行の滑舌が悪い
舌の動きが制限されることと、上下の前歯の隙間から空気が漏れやすいことからサ行や英語の「s」、「th」の発音がしにくいです。
サ行は舌の先を上の前歯裏側あたりにすり合わせ、空気を前方に飛ばすことで発音します。
しかし、受け口は通常の歯並びよりも上の歯列が内側に入りこんだ状態のため、舌を動かせるスペースが少なく、正常な位置に舌をすり合わせにくいです。
さらに上下の前歯が噛み合わないことから空気が漏れ出てしまい、明瞭な発音が難しくなります。
「s」や「th」といった英語の発音も同様に音を作り、日本語よりもさらに細かな発音が求められます。
そのため、英語を使う場面が多い人にとっては、コミュニケーションに影響を与えることでしょう。
タ行の滑舌が悪い
受け口では舌の筋力不足が起こりやすく、タ行の発音がしにくいです。
タ行は舌を口蓋にくっつけた後に素早く離すことで音を出しています。
しかし、舌の筋力が不足していると素早く舌を動かせず、はっきりとした発音が難しいです。
正常な歯並びより、受け口で舌の筋力が少ないケースが多いのは日常的に舌に力が入っていないからです。
舌は本来、何もしていないときには口蓋に密着した状態にあり、状態を保つために筋力が使われます。
しかし、受け口の場合は上の歯列が後方にあることから舌を置いておくスペースが足りず、舌は常に力を抜いて下がった状態です。そのため、筋肉が日常的に使われず、スムーズな舌の動きが難しいのです。
こもったように聞こえる
受け口でこもったような話し方になる原因は、口をなるべく開かずに話そうとするからです。
受け口に対する見た目のコンプレックスから、なるべく口元を人に見せまいと口を閉じ気味で話すのが癖になっている人がいます。
口を閉じ気味にすると唇や舌の動きも制限されるため、こもったような発音になりやすいです。
「どもり=吃音」って何?特徴や原因は?
「どもり=吃音」のイメージで多いのは最初の音を繰り返す(おおおおおはよう)ことではないでしょうか?
実は吃音にも種類があり、その特徴や原因はそれぞれ異なります。
「どもり=吃音」の症状
吃音の主な症状は次の3つで、これらが単発もしくは併発して起こります。
・繰り返し
(最初の音を繰り返す 例:ああありがとう)
・引き伸ばし
(音の一部が伸びる 例:まーたね)
・難発(ブロック)
(最初の音が詰まり、力が入って最初の音が大きくなってしまう 例:…っおはよう)
また、起こる時期には波があり、特定の言葉や人、状況によって起こりやすさが変わるケースもあります。
「どもり」には2つの種類がある
吃音には幼少期に発症する「発達性吃音」と、10代後半以降に病気やストレスで発症する「獲得性吃音」があります。
発達性吃音とは
吃音の9割が幼少期に起こる発達性吃音で、主に2~5歳までに発症します。
7~8割の人は自然に治り、小学校入学前には治ることが多いです。
〈原因〉
発達の途中において、次の3つの要因が絡み合って起こります。
・子どもが元々持っている体質(遺伝によるもの)
・身体や認知、言語の急激な発達によるもの(多くの言葉を理解しているけど、口がついていかないなど)
・周囲の人たちとの関係性や出来事(友達に吃音をからかわれた経験など)
以前は育て方が原因だと言われる時代もありましたが、現在では否定されています。
8割以上が遺伝による体質的要因だという報告もあります。
獲得性吃音とは
10代後半の青年期以降に起こる吃音で、脳損傷などの病気や強いストレス、トラウマによって発症します。
吃音を治すには
吃音を治すには言語聴覚士による訓練やリハビリテーションが一般的です。
言語聴覚士は耳鼻咽喉科やリハビリテーション科のある病院に在籍していますので、まずは専門医に相談してみましょう。
どもりがあるなら受け口の治療をしたほうがいい?
受け口があるからといって必ずしも吃音が起こるわけではありません。受け口があくまでも吃音の間接的な要因の一つです。
そのため、受け口の治療をしたからといって、必ずしも吃音が治るとは言えません。
しかし、受け口があることで発音が不明瞭になり、話すことに抵抗感や不安を覚えるきっかけになることも事実です。
吃音の治療は専門の言語聴覚士などの訓練を受けながら、話すことや口元に自信を持つために矯正治療を平行して行うことをおすすめします。
(吃音の治療中は主治医に確認の上、矯正治療を進めるようにしましょう!
まとめ
受け口の人が必ずしも「どもり」を発症するわけではありません。しかし、受け口があると「どもり=吃音」を発症させるきっかけにはなる可能性があります。
吃音の根本的な治療には、専門医や言語聴覚士による精神的なケアや正しい指導が必要です。
また、話すことに自信を持つという意味では矯正治療で歯並びを治し、滑舌を良くすることも大切になるでしょう。
「どもり」とともに滑舌が気になっているという方はぜひ一度、新宿歯科・矯正歯科へご相談ください♪♪
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