投稿日:2023.11.1
受け口で必要なゴムかけの期間は?
皆様、こんにちは🐼
新宿歯科・矯正歯科です!
いつも当院のブログをご覧頂きありがとうございます。
私たちの顔立ちや表情は、口元の形状や歯並びが大きく影響しています。
その中でも「受け口」という状態は、上の歯が下の歯よりも後ろに位置することを指します。
この特徴的な状態は、遺伝や成長の過程、
さらには生活習慣や癖などさまざまな要因によって形成されます。
受け口の状態とは?
受け口は、具体的には上顎の前歯が下顎の前歯よりも
後方に位置する歯の噛み合わせのことを言います。
一般的には、正常な噛み合わせではないと認識されます。
受け口の度合いによっては、外見上のコンプレックスや発音の問題、
さらには食事の際の不都合など、
日常生活においてさまざまな影響を及ぼすことがあります。
なぜ受け口の治療が必要なのか?
受け口の状態は、単なる見た目の問題だけでなく、
健康面においても様々なリスクを伴います。
例えば、噛み合わせが悪いことで歯の摩耗や歯周病のリスクが高まることが知られています。
また、顎の関節への負担が増加し、痛みや音が生じる可能性も。
このように、受け口は口腔全体の健康や機能に影響を及ぼすため、
早期の治療が推奨されるのです。
受け口の原因と種類
受け口という状態が発生する背景や原因は多岐にわたります。
このセクションでは、受け口の主な原因やその種類について詳しくお話させて頂きます。
遺伝や成長の影響
人間の歯並びや顎の形状は、大きく遺伝的な要因に影響を受けることが知られています。
受け口の状態も例外ではありません。
親や祖父母が受け口であると、子供も受け口になる可能性が高まると言われています。
また、成長の過程での顎の骨の成長バランスが崩れることで、
受け口が発生することも。
特に幼少期の口呼吸や長時間のおしゃぶり、
指しゃぶりなどの生活習慣が影響を及ぼすことが指摘されています。
受け口の度合いによる分類
受け口にはいくつかの種類が存在します。
主に、その度合いによって分類されることが多いです。
軽度の受け口
上の歯が下の歯よりわずかに後方に位置するもの。
日常生活に大きな影響は少ないが、
見た目の改善や予防のための治療を選択する人もいます。
中度の受け口
噛み合わせに明らかなズレが見られる状態。
食事の際の不便や発音の問題が出ることがある。
重度の受け口
顎の骨の位置自体に大きなズレが生じている状態。
こちらは外科的な治療が必要となることもある。
受け口の度合いや種類によって、
治療のアプローチや期間も異なるため、
正確な診断が非常に重要です。
ゴムかけとは?
矯正治療を受けたことがある方や、その周辺の情報を知っている方からすると
「ゴムかけ」という言葉は馴染み深いかと思いますが、
一般の方にはなじみが薄いかもしれません。
ここではゴムかけについての基本的な概念と、その効果について解説します。
ゴムかけ治療の基本的な概念
矯正治療の中で、歯の動きをコントロールするために用いられる
テクニックの一つが「ゴムかけ」です。
具体的には、矯正用のブラケットやワイヤーに取り付けることで、
特定の歯や歯列を目的の方向へ動かすための力を加える方法です。
使用されるゴムは非常に伸縮性があり、特定の力を持続的に歯に伝えることができます。
どのように効果があるのか?
ゴムかけは、特に歯の位置関係を正確に調整する際に非常に有効です。
たとえば、受け口の矯正の際には、上顎の歯を後ろへ引き、
下顎の歯を前へ引くような力が必要となります。
このような複雑な動きを実現するためには、
ゴムの力を緻密にコントロールすることが求められます。
さらに、ゴムかけは持続的な力を与えることができるので、
治療期間中、一定の効果を維持するのに役立ちます。
ただし、ゴムは時間とともに伸びてしまい、力が弱まる特性があるため、定期的な交換が必要です。
治療の進行や個人の歯の状態によって、ゴムの種類や強さ、
取り付け方が異なるため、矯正専門医の指示に従い、適切なケアをすることが大切です。
ゴムかけの期間
矯正治療の成功のためには、正確な期間の「ゴムかけ」が不可欠です。
しかし、その期間は一概に言うことが難しく、
以下のような要因によって変動します。
一般的な治療期間とその要因
多くの矯正治療例でゴムかけの期間は、数ヶ月から数年に及ぶことが一般的です。
ただ、期間の長さは患者の歯の状態や、歯を動かす距離、
治療の目的など、さまざまな要因に左右されます。
個々の受け口の度合い
受け口の度合いが強ければ強いほど、その修正に要する時間は長くなりがちです。
例えば、軽度の受け口の場合は短期間での治療完了が見込めることもありますが、
重度の場合には長期にわたる治療が必要となることが多いです。
使用するゴムの種類や強度
ゴムの種類や強度も治療期間に影響を及ぼします。強い力を加えるゴムを使用すれば歯の動きは早まるかもしれませんが、過度な力は歯の健康に悪影響を及ぼすリスクも。そのため、専門医の判断で適切なゴムが選ばれます。
治療方法や機器の違い
最新の矯正技術や機器を導入している歯科医院では、
従来の方法よりも効率的に歯を動かすことが可能となっています。
そのため、同じ受け口の状態でも、使用する技術や機器によって治療期間に差が出ることがあります。
実際の治療例や平均的な期間のデータ
具体的な治療例やデータを基に、平均的なゴムかけの期間は1年半から2年程度と言われています。
ただし、これはあくまで一例であり、
個人差があることを理解してください。
ゴムかけのメリット・デメリット
歯列矯正治療の一部としてゴムかけが行われますが、
その効果や感じる違和感にはメリットとデメリットが存在します。
メリット
歯列矯正の成功率向上
ゴムかけは、歯の移動を助ける役割があります。
そのため、ゴムを適切に使用することで、矯正の目的地点に歯を確実に移動させることが可能となり、
治療の成功率が大幅に向上します。
特に受け口や噛み合わせの修正には、
ゴムの力が欠かせません。
デメリット
口腔内の違和感や痛み
ゴムかけを始めた当初、多くの患者が口の中での違和感や緊張感を感じることが一般的です。
また、ゴムの張力により歯が動き始めるため、
一時的な痛みや圧迫感が生じることも。
しかし、多くの場合、この違和感や痛みは数日〜数週間で慣れるか軽減されます。
受け口治療のアフターケア
受け口治療の成功の鍵は、治療終了後のケアにもあります。
特にゴムかけ治療を受けた後、適切なアフターケアが必要となります。
ゴムかけ治療後のフォローアップ
治療が完了した後も、定期的なフォローアップは必須です。
治療後の歯の動きや噛み合わせの変化を確認することで、
再発や他の問題のリスクを低減することができます。
また、治療に使用された器具やブラケットが残存していないか、
口腔内に異常がないか等の確認も行います。
定期的な診察を欠かさず、指示された期間や回数を守ることが大切です。
正しい口腔ケアの方法
歯列矯正やゴムかけ治療後、歯や歯茎がデリケートになることがあります。
この期間、特に口腔ケアに注意を払うことが重要です。
ブラッシングは、柔らかめの歯ブラシを使用して、やさしく丁寧に行うことが推奨されます。
フロッシングも欠かさず行い、食べ物の残りや細菌の蓄積を防ぎましょう。
また、アフターケアとして、フッ素入りの歯磨き粉やうがい薬の使用を推奨することもあります。
受け口治療の効果を維持し、長く健康な口腔環境を保つためには、
アフターケアが欠かせません。
治療の指示やアドバイスをきちんと守り、
自分の口腔の健康を大切にしましょう。
まとめ
ゴムかけも矯正治療では欠かせないものになっています。
ワイヤー矯正でもゴム掛けはご自身で行って頂くものになっておりますので、
矯正治療中の方はしっかり行っていただければと思います。
当院ではカウンセリングも行っておりますので、
何か気になる事等ありましたらお気軽にお問合せください。
ご一読して頂きありがとうございます。