投稿日:2024.2.16
受け口の矯正には矯正ゴムが必要なの?
みなさん、こんにちは。
新宿歯科・矯正歯科です。
下の顎や歯が前方に出る「受け口」は、矯正治療で改善が可能です。
しかし、矯正装置にご自分で取り付ける「矯正ゴム」が必要になることもあります。
今回は、受け口の特徴や原因、矯正治療の方法や矯正ゴムの使用方法などを解説します。
目次
受け口とは?
最初に、受け口の特徴や原因を説明します。
受け口の特徴
受け口とは、下の歯が唇側から生えたり、唇側に傾斜したりして、上の歯よりも唇側に下の歯がある状態です。
また、歯だけではなく下の顎が大きすぎて上の顎よりも前方に出ており、
上下の噛み合わせが反対になっている歯並びも受け口に分類されます。
受け口は専門的には「下顎前突(かがくぜんとつ)」と呼びます。
一般的には、しゃくれと呼ばれることもありますが、厳密には受け口としゃくれは異なります。
下の顎先だけが前方に出ており、上下の噛み合わせは反対になっていない状態はしゃくれです。
しかし、上下の噛み合わせが反対になっていると受け口に分類されます。
受け口は見た目でもすぐに気付かれることから、コンプレックスを抱える方も少なくありませんね。
そして、整った見た目や噛み合わせをめざすには矯正治療が必要になります。
受け口の原因
受け口の原因は、「遺伝」「癖や生活習慣」「お口のトラブル」などが挙げられます。
【遺伝】
両親どちらかが受け口の場合は、お子さんも受け口になる可能性が高まります。
歯や顎の大きさや形は、両親から子供に遺伝するとわかっています。
・下の顎が大きすぎる
・上の顎が小さすぎる
・下の歯が大きすぎる
などが、受け口になる可能性があります。
遺伝により歯並びが似るのは2割程度といわれていますが、
両親どちらかが受け口であれば早めに矯正歯科で相談を受けるとよいでしょう。
【癖や生活習慣】
小さいころは受け口ではなかったのに、徐々に歯並びが乱れてきた方は、癖や生活習慣が原因かもしれません。
受け口になるリスクのある癖や生活習慣は以下です。
・指しゃぶり
・爪噛み
・舌で下の歯を押す癖
・やわらかいものばかり好んで食べる
・猫背
・口呼吸
指しゃぶりや爪噛みなどの癖で、下の前歯が前方に押し出される可能性があります。
また、舌で下の歯を押す癖がある方や、舌が下方にある方は歯並びが悪くなるので早めに改善しましょう。
通常、舌は上の前歯の少し後ろにある膨らんだ部分「スポットポジション」に位置します。
さらに、近年ではコンビニ食やファーストフードなどが増えて、誰でも手軽に食べられるようになってきました。
その反面、「よく噛む」という意識が薄れている傾向にあります。
しっかり噛まなければ顎に良い刺激が伝わらずに、健全な顎の成長を阻害して受け口になる可能性があるのです。
他にも、お口をポカンと開ける「口呼吸」により、唇で歯を支える力がかからずに歯が前方に傾斜したり、
移動したりして受け口になることも。
口呼吸は猫背の方によくみられますので、姿勢を正すこともとても大切です。
【お口のトラブル】
お口のトラブルがあると受け口になるリスクが高まります。
たとえば、以下のような方は注意が必要です。
・むし歯
・歯周病
・親知らず
・顎関節症
むし歯や歯周病になり、早期に歯を失うことがあると歯並びは乱れてしまいます。
抜けた歯のスペースに隣り合う歯が倒れてきたり、噛み合うはずだった歯が伸びてきたりするのです。
また、親知らずが生えると受け口になる方もいっしゃいます。
親知らずは、15歳前後で生える永久歯で、生えるスペースが不足していることが多々あります。
そのため、前に生えている7番目の歯を押して生えくることがあり、全体的に歯並びが崩れるのです。
さらに、顎関節症の方は噛み合わせがおかしくなり、受け口のようになることがあります。
「お口を開けると痛む」「顎から音が鳴る」「お口が開かない」という症状があれば顎関節症の可能性があります。
顎の痛みを避けるために、下顎を前方にずらして噛む癖がつくことで噛み合わせが反対になる方もいらっしゃいます。
受け口の矯正治療
受け口の方は、放置しておいても自然によくなることはありません。
そのため、受け口の方は矯正治療で改善するのがおすすめです。
ここからは、当院が取り扱っている矯正治療を解説します。
表側矯正
表側矯正は、歯の表面に装置(ブラケット)を貼り付けてワイヤーを通すことで歯並びを改善する方法です。
通院は、3週間に1回くらいのペースでしていただき、新しいワイヤーに交換することで受け口を徐々に改善します。
歯の表面につけるので目立つのでは?と思われる方にもはじめやすい、
「透明」や「白色」の装置を用いた表側矯正を取り扱っています。
裏側矯正
裏側矯正は、歯の裏側に装置(ブラケット)を貼り付けてワイヤーを通すことで歯並びを改善する方法です。
通院は表側矯正とほとんど変わりません。
当院は、裏側矯正を専門的に行っているため、高い技術や経験から表側矯正と同等の期間で治療を終えられるように進めています。
歯の裏側に装置があるため、他人から矯正治療をしていることに気付かれにくいのがポイントです。
マウスピース型矯正
マウスピース型矯正は、取り外し式の装置です。
装置は取り外し式のため、食事や歯磨きは普段通りに行えます。
装置は、デジタルスキャンの装置で歯の型取りを行い、精密に製作されます。
患者さんに合うぴったりの装置で、負担が少なく治療ができるのがポイントです。
装置は透明のため、装着していても目立ちにくいのが嬉しいですね。
通院は、最大2ヶ月に1回のペースでよいため、お仕事や学校が忙しい方も続けやすいでしょう。
外科治療
歯並びがきれいになっても、顎の骨が大きすぎて受け口になっている方は、矯正器具だけの治療では限界があります。
そのため、当院では矯正器具による治療の前に外科手術を行う「サージカルファースト」をご提案させていただくことがあります。
提携している医院で、下の顎の骨を切除して上下の噛み合わせを整えます。
その後、噛み合わせが安定したら矯正装置による治療を開始する流れです。
矯正ゴムとは?
そもそも、矯正装置や外科手術などの治療だけでは受け口は治らないのでしょうか?
ここからは、矯正ゴムの特徴や受け口の治療で矯正ゴムを使用するのか?をお話しします。
矯正ゴムの特徴と使い方
矯正ゴムとは、専門的には「顎間(がっかん)ゴム」といいます。
顎間ゴムは、矯正装置にある小さなフックに引掛けて、歯を効率よく動かす治療に用いられます。
顎間ゴムは、3~8mmくらいの大きさで輪ゴムのようなものです。
上下の歯の矯正装置のフックに付けたり、下の歯のフックだけに付けたりして歯を後方に移動させます。
他にも、上下の歯に三角型に引掛けることで、しっかりした噛み合わせをめざすこともできます。
受け口の治療は矯正ゴムを使用するの?
受け口の治療で、矯正ゴムは使用することがあります。
歯並びには個人差がありますので、使用しない方もいらっしゃいます。
抜歯をして受け口を治す方は、大きく後方に前歯を移動させる必要があるため、矯正ゴムを使用する確率は高いです。
受け口の場合は、下の前歯にあるフックと、上の奥歯にあるフックに矯正ゴムを引掛けます。
奥歯を固定源として、前歯を後方に動かすことができます。
しかし、矯正ゴムはご自分で装着する必要がありますので、自己管理ができないと矯正治療がスムーズに進みません。
また、歯を固定源にして動かすよりも効率よく動かすために、アンカースクリューという小さなネジを固定源にすることもあります。
受け口の状態により矯正治療の方針は異なりますので、まずはお気軽にカウンセリングにお越しください。
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