投稿日:2023.11.29
左右非対称の歯並びになる原因とは?
みなさん、こんにちは。
新宿歯科・矯正歯科です。
最近甘いもの欲が凄く休憩中についつい食べてしまいます!
皆様はついつい食べてしまうものはあったりしますか?
さて、口元を見たときに、「右側だけ歯並びが悪いから、治療がしたい」
「顎のバランスが左右でおかしい」などと気になったことはありませんか。
歯並びが悪いと、左右非対称になることがしばしばあります。
今回は、左右非対称の歯並びとはどのようなものか、原因や治療方法も合わせて紹介します。
目次
左右非対称の歯並びとは?
左右非対称の歯並びとは、どのような状態のことをいうのでしょうか。
4つに分けて紹介します。
左右で歯の本数が異なる
左右の歯の本数が異なる場合は、左右非対称の歯並びになります。
「え?歯の本数って誰でも一緒なのでは?」と驚く方もいるでしょう。
じつは、歯の本数には個人差があり、先天的に少ない方や多い方がいらっしゃいます。
乳歯は20本、永久歯は28本(親知らずを入れると32本)生えるのが通常の本数です。
先天的に生えてこない歯を「先天性欠如歯」と呼び、10人に1人くらいの割合で歯が少ないお子さんがいることがわかっています。
学校検診ではじめて歯が少ないことに気付くこともしばしばあります。
先天性欠如歯は、永久歯でみられることが多いのです。
永久歯の卵である「歯胚」は胎生3ヶ月くらいで作られ始めるのですが、遺伝や栄養不足、薬の影響などが原因で歯胚が作られないことがあるのです。
また、先天的に歯が多い「過剰歯」が生えると、左右非対称の歯並びになります。
過剰歯は、およそ30人に1人の割合で生えるといわれています。
歯の本数が多くなるため、歯が並ぶスペースが不足しており、唇側や舌側から生えて、隣合う歯と重なり合うことがあります。
さらに上の中心の前歯の間から生えることもあり、すきっ歯が気になり矯正歯科で検査すると、顎の骨の中に埋まっていることも。
かみ合わせが乱れている
上下のかみ合わせが乱れていると、左右非対称の歯並びに見えることがあります。
通常、下の歯が3分の2くらい見えている状態で、上の歯が覆いかぶさるようにかみ合っています。
しかし、かみ合わせが凸凹していると、上下のかみ合わせもバランスが悪くなり、下の歯に深く上の歯が噛み合ったり、右側だけが深く噛み合ったりします。
正面から見たときに、前歯の先端を結んだ線である「スマイルライン」が緩やかなU字型を描いているのがきれいな歯並びなのですが、かみ合わせが乱れているとスマイルラインも乱れますよね。
その結果、左右非対称の歯並びに見えてしまうのです。
顎の骨の成長が左右で異なる
顎の骨の成長が左右で異なる場合は、左右非対称の歯並びに見えます。
顎は上下で成長が分かれており、上下の顎の大きさは遺伝により決められることが多いのですが、左右で顎の成長が異なる場合は、癖や生活習慣が原因かもしれません。
詳しくは左右非対称の歯並びになる原因で説明します。
筋肉の発達が左右で異なる
口周りや顎の周辺には、筋肉があり食事や会話などお口を動かすことで筋肉が鍛えられています。
しかし、どちらか片側だけの顎の筋肉が発達していると、頬にエラが張り左右非対称の骨格や歯並びに見えることも。
また、口角を持ち上げる筋肉がどちらかだけ衰えていると、左右非対称に口角が上がるため、歯並びがきれいでも前歯が均等に見えないため、左右非対称の歯並びに見えます。
左右非対称の歯並びになる原因
左右非対称の歯並びになる原因は、遺伝により歯の大きさや形、歯の本数が決められるほかに、後天的な問題も挙げられます。
遺伝
歯の大きさや形は、遺伝によりお子さんに似るケースがあります。
歯の大きさが大きければ、決められた顎のスペースに歯が並びきらなくなり、左右非対称の歯並びになることも。
さらに、矮小歯といって小さい歯が生えることがしばしばあります。
上の2番目の歯に見られ、どちらか片側だけ矮小歯だと、左右非対称にみえるでしょう。
また、顎の大きさも遺伝で決まることがあり、両親の顎が左右非対称の形をしていれば、お子さんも似る可能性があります。
親知らずが左右どちらかだけにある
大人になってから徐々に歯並びが左右非対称になった方は、親知らずが原因かもしれません。
親知らずは、15歳前後で一番奥から生える永久歯です。
そのため、顎の成長を終えたくらいの年であれば、生えるスペースが不足していることも。
たとえば、右上から親知らずが生えた場合、スペースが不足して手前の歯は押されます。
すると、さらに手前の歯も押され、全体的に前方におされますよね。
その結果、右側だけ歯並びが重なり合ったり、出っ歯になったりして、左右非対称に見えるのです。
噛むときの癖
噛み癖がある方は、左右非対称の歯並びになるリスクがあります。
たとえば、左の歯ばかりで噛んでいると、左の頬や顎の筋肉の方が発達し、顎の成長にも左右差が出ることがあるのです。
そして、顎が小さいと歯が生えるスペースが不足するため歯並びに悪影響を及ぼします。
特に顎は小学生や中学生の時期に大きく成長するため、この時期に噛み癖があると顎の健全な成長を妨げる可能性があります。
噛む癖がつく理由は、さまざまですがお子さんのうちは歯の痛みと関係しているかもしれません。
右側にむし歯があり、噛むと痛みを生じている場合は、避けるように左側で噛むでしょう。
まだ小さいお子さんは、どこの歯が痛いのか、むし歯になっているなどをご自分で判断するのは難しいです。
むし歯による噛み癖を付けないためには、定期的に歯医者で歯のチェックを受けるとよいでしょう。
無意識に噛み癖が付いているお子さんであれば、「1口30回」を目安に左右の歯でしっかり噛むように促してあげましょう。
噛む回数が少ないのも顎の成長を妨げる可能性がありますよ。
頬杖
頬杖をついていると、顎が変形したり、歯が押されたりして歯並びが悪くなるリスクがあります。
きれいな歯並びの方であっても、頬杖を続けると片側だけ歯並びが乱れるかもしれません。
また、右側で頬杖をついていると、下顎が全体的に右側に移動します。
この状態で上下をかみ合わせると安定しないため、歯ぎしりや食いしばりをしてしまう恐れも。
歯ぎしりや食いしばりをすると、歯の頭がすり減り、歯の見た目が変化します。
その結果、にっこり歯を見せて笑った時に、削れた歯があると左右の歯並びのバランスが崩れて見えるのです。
歯の傾きだけではなく、歯の長さや大きさも左右対称の歯並びに見えるためには重要です。
左右非対称の歯並びを改善する方法
左右非対称の歯並びを改善するための方法を紹介します。
歯列矯正
歯並びの見た目やかみ合わせが悪い場合は、歯列矯正で改善しましょう。
当院は、歯の裏側に装置を取り付ける「裏側矯正」を得意としており、3週間に1回のペースで治療に通院していただくことで、歯並びを改善できます。
また、通院する時間が確保しにくい方のために「マウスピース型矯正」もご用意しています。
透明のトレーを2週間に1回新しいものにご自分で交換していただくことで、歯並びを改善します。
外科手術
骨格的な問題があり、左右非対称の歯並びになっている方は、歯列矯正に加えて外科手術を行うのがおすすめです。
当院は、外科手術を先に行う「サージカルファースト」を行い、かみ合わせや顔の輪郭を整えていきます。
筋機能訓練(MFT)
筋肉の発達に問題があり左右非対称の歯並びになっているケースは、矯正治療と共にMFTを行うとよいでしょう。
お口周りの筋力を整えることで、矯正治療がスムーズに進み、歯が元の位置に戻る「後戻り」を防ぐことができます。
お顔の左右非対称が気になる方は是非一度カウンセリングへお越しください!