投稿日：2024.9.13

矯正するとほうれい線ができるって本当？

皆様、こんにちは。新宿駅よりほど近い大安ビル8階にある「新宿歯科・矯正歯科」です。

矯正治療で歯並びをきれいに整えたいけれど、ほうれい線ができるのが心配……。
といったお悩みがある方もいらっしゃるかと思います。
ほうれい線ができるのであれば歯列矯正はやりたくない、
と一歩踏み出せない方のために今回は矯正治療でほうれい線ができるのか、
どのような歯並びがほうれい線と関係があるのか、ほうれい線を改善する方法などを解説します。

矯正治療によりほうれい線はできるの？

矯正治療によりほうれい線ができるのか気になっている方へ。
じつは、矯正治療をしたからといってほうれい線が薄くなったり、濃くなったりすることはほとんどありません。
ほうれい線ができる原因は、以下が挙げられますので詳しくみていきましょう。

ほうれい線ができる原因

皮膚のたるみ

ほうれい線ができる主な原因は皮膚のたるみです。
赤ちゃんのころは肌にハリがありほうれい線が目立つことはありません。

しかし、年齢を重ねると皮膚のコラーゲンやエラスチンの量が減少したり、
質が変化したりするため、肌に弾力がなくなりほうれい線ができることがあるのです。

また、皮膚のコラーゲンやエラスチンは日焼けなど紫外線を浴びることで減ることがわかっているため、
普段からＵＶケアを行うのが大切です。

さらに、頭や肩の筋肉にこりがあると皮膚にたるみが出てほうれい線の原因になることがあります。
頭や肩が疲れる、痛いと感じる方は、悪い歯並びが原因のこともありますので、
何をしても改善しない方は矯正歯科で噛み合わせをチェックしてみましょう。

他にも、ほうれい線は急激な体重の増減によっても引き起こされることがあります。
無理にダイエットをしたり、暴飲暴食を繰り返したりする場合もほうれい線ができるため、
10～20代の方であってもほうれい線が目立つ方もしばしばいらっしゃいます。

骨格によるほうれい線

骨格が原因でほうれい線ができることもあります。
頬や鼻が華奢の方や全体的に平坦はお顔の方は、頬の肉を支える骨の量が十分になくほうれい線ができやすい傾向があります。
日本を含めるアジア人に多い骨格で、若い頃からほうれい線があることが気になりはじめる方も少なくありません。
また、加齢により骨が萎縮することで骨格が変化してしまい、ほうれい線が出ることもあります。

表情筋の衰え

表情金が衰えていることでほうれい線ができることもあります。
お口の周りには「口輪筋」やにっこりと口角を上げるように働く「頬骨筋」があります。
しかし、筋力が衰えていると重力によりお口周りの皮膚や脂肪が垂れ下がりほうれい線ができることがあります。

普段からお口周りの筋力を使わない方は若いうちからほうれい線が目立つこともあります。
たとえば、お口を大きく動かして会話をする、にっこり歯を見せて笑う、
硬いものをしっかり噛むなどの動作がない方はほうれい線が目立つ傾向がありますよ。

さらに、ほうれい線のできる原因はひとつとは限りませんので、
加齢にくわえて筋力の衰えや骨格などが組み合わさっている可能性もあります。

矯正治療でほうれい線が目立つ理由

矯正治療によりほうれい線がひどくなることはほとんどないのですが、場合によっては目立つことがあります。

出っ歯

出っ歯とは、上の前歯が唇側に傾斜していたり、上の顎が大きすぎたりしてお口元がボコっとした状態をいいます。
出っ歯は悪い歯並びのひとつのため矯正治療により改善する方も多くいらっしゃいます。

お口元が出ているとお口周りの皮膚が引っ張られて、ほうれい線がくっきり見えやすくなることがあります。
すでにほうれい線が気になっている出っ歯の方が歯列矯正をはじめることで、
一時的に矯正装置でお口元が出てほうれい線が気になることがあるのです。

歯列矯正によりほうれい線が気になるようになるのは一時的なことがほとんどで、
歯並びが整ってくると目立たなくなってきますので安心して治療を進めましょう。

抜歯した後

矯正治療では便宜抜歯といって前から数えて4もしくは5番目の歯を抜くことがあります。
理由は、顎が小さくてすべての歯が並びきらない場合、歯を抜いてスペースを作り出すことができるからです。
しかし、抜歯をするとあった歯がなくなるため、頬がたるんでほうれい線ができたように見えます。

他にも抜歯をしてできたスペースに前歯を移動させることで、
今まで引っ張られていた頬の皮膚が余ってたるむことがありほうれい線の原因となることがあるのです。

食生活

矯正治療をはじめても基本的には食生活に制限はありません。
しかし、矯正治療をはじめたすぐのころは歯を動かす角度が大きかったり、
移動する位置が大きかったりするために歯に違和感がでることも。

その結果、硬いものを噛むのを避けてやわらかい食材ばかりに偏ってしまい栄養バランスが崩れることがあります。
食事がしっかりとれないことで体重に変化があり、顔が痩せてほうれい線が目立つこともあります。

出っ歯はなぜほうれい線が目立つの？

それではなぜ出っ歯になるとほうれい線が目立つようになるのでしょうか。

鼻の下が長い

出っ歯になるとお口元が前方に出るため、
鼻の下の皮膚が引っ張られて鼻下が長くなり頬との境界線ができやすくなります。
ほうれい線はシワというよりも頬と鼻下の皮膚との境界線がくっきり目立つことが原因といえます。

口周りの筋力の低下

出っ歯になる原因は遺伝だけではなく、お口周りの筋力の低下によっても引き起こされます。
お口周りの筋肉が低下するとしっかり唇が閉じられなくなり口呼吸になる方も少なくありません。
口呼吸になるとよりお口周りの筋力を使う機械が減って悪循環になり、ほうれい線が目立つようになるのです。

歯並びは関係ないケース

ほうれい線が出っ歯や矯正治療のせいで引き起こされていると思い込んでいるだけの可能性も捨てきれません。
歯並びではなく、老化現象の可能性もありますので出っ歯により
ほうれい線が引き起こされているのかしっかり診断や治療計画を聞いて判断しましょう。

ほうれい線を改善する方法

ほうれい線がすでにできている方は、歯列矯正で改善することがあります。
他にも、お口周りのトレーニングをすることも効果が期待できますので試してみましょう。

歯列矯正

まずは、当院でできる歯列矯正を紹介します。

表側矯正

表側矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる矯正装置を貼り付けてワイヤーを通して歯並びを整えます。
当院ではできるだけ目立ちにくいように透明や白色のブラケットを採用しています。
ワイヤーは3週間に1回のペースで交換して、約2年で歯並びを改善することが可能です。

裏側矯正（舌側矯正）

裏側矯正（舌側矯正）は、歯の裏側にブラケットを貼り付けてワイヤーを通して歯並びを整えます。
表側矯正に比べて目立ちにくいのが特徴で、通院の間隔や治療の期間は表側矯正とほとんど変わりません。
前歯を後方に引っ張る力に長けているため、出っ歯の方におすすめの治療方法です。

マウスピース型矯正

マウスピース型矯正は、透明のトレーを歯に装着することで歯並びを整える方法です。
トレーは自分で取り外しが可能ですので、食事や歯磨きは普段通りでかまいません。
2週間に1回のペースで新しいトレーに交換していただくことで、徐々に歯並びを整えます。

口腔周囲筋のトレーニング

お口周りの筋力が衰えている場合は、トレーニングを行いましょう。
頬のたるみが気になる場合は、筋力が低下している可能性があります。

頬の内側から舌でぐるっと回すように動かしたり、
舌を上下左右に動かしたりすることで舌の筋力を鍛えることができます。
他にも、口を「うー」という形にして唇や頬の筋肉を動かしたり、
できるだけ大きなお口を開けて発生したりすることで筋力をまんべんなく使いましょう。

矯正治療中もお口周りの筋力を鍛えることで、よい歯並びを保つことができます。

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