投稿日:2025.2.3
矯正歯科で顎関節症の改善はできる?
口を開けると音が気になることはありませんか?
顎関節症は様々な原因で引き起こされますが、噛み合わせのバランスが悪いことが原因の可能性があります。
矯正歯科は噛み合わせのバランスを整えることができますが、
顎関節症の改善が見込めるか気になる場合もあると思います。
そこで今回は、矯正治療で顎関節症の改善ができるかについてご紹介します。
目次
顎関節症とは
顎関節症とは、顎の関節部分で炎症が起きている状態で、口を開ける時に音が鳴ったり、
口が開きにくかったりするなどの症状が出る場合もあります。
顎関節症の原因とは
顎関節症の原因は様々なものがありますが、下記のことが原因になる場合があります。
・歯ぎしり・食いしばり
・外傷
・歯並びやかみ合わせのバランスの悪さ
・頬杖をつく
・片側ばかりで噛むくせ
・上下を接触させるくせ
これらの癖は1つだけでなく、いくつか複数の原因が関係していることもあります。
また、安静にしている時は、歯と歯のすき間が開いている状態が正しいのですが、
顎関節症の方の多くは、歯と歯が接触しています。
また、瞬間的に力を発揮するスポーツなどでは、噛みしめてしまう場合があり、顎関節に負担がかかることもあります。
強い力の負担を軽減するために、スポーツ用のマウスピースを作製することもできますので、歯科医院でご相談ください。
顎関節症の症状
症状1 顎が疲れる・痛い
顎関節症は、口を開けた時や閉じた時に違和感や痛みを生じます。
そのため、食事の時などに症状が出ることが多いでしょう。
・食事をする時に口を開けると痛い
・食事をしていると顎がだるくなる
・話していると、顎が重い感じがする
・食べ物が噛みにくい
症状2 咀嚼筋の痛み
歯ぎしりや食いしばりの習慣がある方に多く、咀嚼筋が炎症を引き起こしている可能性があります。
寝ている時は無意識のため、歯ぎしりを改善することが難しく、マウスピースで顎や歯を保護する方法があります。
症状3 顎から音がする
口を開けた時や食事をする時にカクっと音がする場合があります。
顎の関節がずれる時に音が生じるためです。
初期の段階でも音が出ることがありますが、
放置していると症状が進行する場合もありますので、早めに受診をしましょう。
症状4 口が開けられない
一般的には、口を開けた時にひと指し指から薬指までの3本分が入りますが、
顎関節症の場合、3本分が入らないことがあります。
口が大きく開かない場合は、関節のずれが関係していることが考えられます。
顎関節症でも矯正治療はできる?
顎関節症は、歯並びの悪さから症状を発症している可能性があります。
そのため、噛み合わせのバランスを改善することでお口の中の健康維持もつながり、
顎関節症の方でも矯正治療をすることができます。
ただし、噛み合わせのバランスが悪い場合で部分矯正をご希望の場合は噛み合わせの改善が見込めません。
その場合、全体矯正が適用になります。
また、顎関節症の原因が噛み合わせ以外の場合、その原因を改善しないと顎関節症の改善が難しいことがあります。
そのため、顎関節症の方が矯正治療をスタートする際は、顎関節症の治療も並行して行いながら、
矯正治療と連携を取って治療する必要があります。
顎関節症は矯正治療で改善できる?
顎関節症と矯正治療は噛み合わせの改善が必要なため、密接な関係があります。
歯科矯正の治療をすると、治療の過程で一時的に噛み合わせのバランスが変わるため、
顎の関節に負担がかかる場合があります。
反対に矯正治療で噛み合わせが改善すると、顎関節症が改善する可能性もあります。
矯正治療中は歯を動かすため、見た目だけでなく噛み合わせのバランスも変わります。
顎の症状が気になる場合は、矯正治療の相談の際に伝えていただき、必要があれば治療をする必要があります。
顎の関節に不具合があると、食事をする際に負担がかかるため、定期的に検診を受けて確認しましょう。
顎関節症の治療法
マウスピース療法
顎関節症の方は、お口にぴったり合った顎関節症用のマウスピースを作製し、顎や歯への負担を軽減します。
理学療法
顎の関節付近のマッサージやストレッチなどをして顎周りの筋肉の緊張の緩和を目指します。
また、顎に低周波の電気刺激を与えて筋肉をほぐす方法もあります。
薬物療法
・筋弛緩剤
顎周りの筋肉の緊張を緩和するために使用する場合があります。
・鎮痛剤
顎関節に炎症が起きている場合や急性の症状が出ている場合に使用する場合があります。
急性の痛みが出ている場合、薬を服用して症状が落ち着いてから理学療法やマウスピース療法を行う場合もあります。
患者様の症状に応じて治療法が異なります。
生活習慣の改善
顎の負担がかかることを改善する必要があるため、食いしばりをしている時はリラックスすることが大切です。
また、痛みが出ている時は、顎の関節で炎症が起きているため、負担の少ない食事をしましょう。
顎の負担のかかりにくいお粥や麺類などがおすすめです。
筋肉のマッサージをする
顎がだるい時などは筋肉が緊張している可能性があります。
顎関節の辺りをゆっくりマッサージすると、血流が良くなり、だるさが緩和しやすくなります。
大きく口を開けないようにコントロールする
顎関節症の症状が出ている時は、無理に大きく口を開けないようにしましょう。
食事の時だけでなく、あくびの際も大きく口が開いている場合があります。
あくびの時も口の開閉をコントロールできるようにしてくださいね。
矯正方法の3つの種類
顎関節症の方は、顎の状態に応じて歯科医師と相談しながら、矯正方法を選択しましょう。
矯正方法には下記の種類がありますので、特徴を比較して矯正選びの参考にしてくださいね。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーを使って矯正力をかけて歯を動かす方法です。
ワイヤー矯正でも、表側矯正と裏側矯正がありますので、ご紹介します。
表側矯正
表側矯正は、歯の表側に装置をつける方法で、幅広い歯並びに対応しています。
基本的に歯を動かす期間は装置がついたままになります。
従来は、金属の装置が主流でしたが、白や透明の装置も選択できるようになり、
矯正装置の見た目が気になる方は負担を軽減できます。
裏側矯正(舌側矯正)
裏側矯正(舌側矯正)は歯の裏側に装置をつける方法で、矯正装置がほとんど見えない矯正方法です。
歯の裏側に装置をつけるため、難易度が高く、歯科医師の技術力や経験が必要な方法ですが、
当院では多くの患者様の裏側矯正(舌側矯正)を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
マウスピース型矯正
マウスピース型矯正は、お口の中をスキャンしてぴったり合ったマウスピースを作製します。
少しずつ形の違うマウスピースに10日~2週間程度で交換することで、少しずつ歯並びを整える方法です。
マウスピースは薄い透明のマウスピースを使用するため、矯正装置が目立ちにくい方法です。
また、取り外しができるため、食事や歯磨きを矯正前と同様に行うことができます。
まとめ
顎関節症と矯正治療は密接な関係があります。
噛み合わせが改善すると、顎関節症の症状が改善する場合がありますが、
矯正治療を行う過程で一時的に噛み合わせのバランスが変わる場合もあります。
そのため、顎関節症の方が矯正治療をする場合は、顎関節症の治療と並行して矯正治療をしましょう。
顎の状態を確認しながら矯正治療することで、顎への負担が軽減できます。
当院は、患者様のご希望とお口の症状を考慮して矯正治療をご提案いたします。
歯並びの不正が気になる方はお気軽のご相談ください。
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