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投稿日:2024.7.19

笑うと歯茎が見えるガミースマイルはどこから?

笑った時に歯が見える人と歯茎まで見える人、様々な笑顔がありますよね。
笑った時に歯茎まで見える笑顔をガミースマイルといいます。
ガミースマイルは歯茎がかなり見えてしまい審美的にはあまりいい笑顔とはいえず
コンプレックスに感じている人も多いのではないでしょうか。

では、どこからガミースマイルになるのでしょうか?
今回はガミースマイルになる原因と治療方法について解説していきます。

ガミースマイルとは

ガミースマイル 笑うと歯茎出る ガミー治療方法

ガミースマイルは笑った時に歯茎が3mm以上見える状態のことをいいます。
芸能人でもチャームポイントとしてガミースマイルの人もみかけますが、
通常美しいとされる笑顔は笑った時に歯茎が見えるか見えないかぐらいといわれています。

また欧米人よりもアジア人女性の方が骨格的にもガミースマイルになりやすいと言われており、
全体の約10%の割合でガミースマイルがみられるでしょう。
ガミースマイルは病気ではありませんが、歯茎が目立つため審美的にコンプレックスと感じる人も少なくはありません。

笑った時に歯茎が見えるとどこからガミースマイルなのか?

ガミースマイル スマイルの種類 歯茎みえる

笑った時に歯茎が見えると、どこからガミースマイルになるのかまとめてみました。

スマイルの種類と特徴

笑顔は歯と上唇の位置で3つに分類され、ガミースマイルは下記のハイスマイルに位置され女性に多くみられるのです。

ロースマイル(低位微笑)

笑った時に前歯が見える範囲が75%以下で男性に多い。
歯茎はほとんど見えていない。

アベレージスマイル(平均的微笑)

笑った時に前歯が75~100%見え歯茎は少し見える程度。

ハイスマイル(高位微笑)

笑った時に歯茎がよく見える状態で女性に多い。歯茎が3mm以上見えるとガミースマイルになる。

ガミースマイルになる7つの原因

ガミースマイル原因  ガミースマイル 歯茎

ガミースマイルになる7つの原因は以下のとおりです。

  • 歯が小さい・生えている位置が低い
  • 歯茎が分厚い
  • 遺伝的要因
  • 上顎の発達異常
  • 上唇を持ち上げる力が強い
  • 過蓋咬合(オーバーバイト)
  • 噛み合わせにより歯がすりへる

ガミースマイルは骨格、歯の大きさや唇の力のかかり方がなどが関わってきます。
それぞれ詳しくみていきましょう。

歯が小さい・生えてる位置が低い

歯が小さかったり生えている位置が低かったりするとガミースマイルになります。
歯茎は歯と歯周ポケットの位置に合わせて覆いかぶさっているため歯の位置が低い、
または歯が小さいと歯茎の位置も低くなります。
八重歯があって前歯が低くなっているケースなどが、よく見られるガミースマイルといえるでしょう。

歯茎が分厚い

歯茎が分厚い人はガミースマイルになりやすいでしょう。
元から歯茎が分厚い人や、服薬や全身疾患などによって歯茎が増殖してしまい歯に歯茎が侵襲してしまいます。
歯茎が増殖している人はクリーニングなどのメンテナンスをしっかりして増殖を抑える必要があるでしょう。

遺伝的要因

親や親族がガミースマイルだと遺伝することがあります。
歯並びと同様、ガミースマイルも遺伝しやすいといわれています。
遺伝的要因が強いといえど必ずガミースマイルになるというわけではありませんがゼロとはいえません。

上あごの発達異常

上あごの発達異常でガミースマイルになることがあります。
上あごが縦に長く発達すると歯の位置が低くなり笑った時に唇が上がってしまうためです。
骨格によるものでなければ、指吸いや舌の癖など後天的な原因で上あごが発達しすぎてしまいガミースマイルになってしまいます。

上唇を持ち上げる力が強い

上唇を持ち上げる力によって歯茎が見えガミースマイルになってしまいます。
上唇の筋肉が強いため、骨格や歯に問題が無くても笑う時に歯茎が見えてしまいます。
また、上唇と鼻の間が縦に短い人も歯茎が見えやすいでしょう。

過蓋咬合(オーバーバイト)

上の前歯が下の前歯を2分の1以上覆ってしまう噛み合わせをオーバーバイトといい、
オーバーバイトはガミースマイルになりやすいと言われています。
過蓋咬合で噛み合わせが深い場合、歯が低い位置にあることが多いため歯茎がより見えてしまうのです。

噛み合わせにより歯がすりへる

歯の噛み合わせの面がすり減ってしまいガミースマイルになることがあります。
後天的な原因ですが、噛み合わせが歯ぎしりやくいしばりですり減ることで歯の面積が少なくなり歯茎が目立ってしまうのです。

ガミースマイルは放置しておいてもいい?

ガミースマイル矯正 矯正治療

ガミースマイルは放置しておいてもいいのでしょうか。
ガミースマイルをチャームポイントとして捉える人もいるかもしれませんが、
笑った時に歯茎が目立ってしまいコンプレックスに感じる人も多いでしょう。

またガミースマイルの人の多くは出っ歯傾向にあり口が閉じれずむし歯や歯周病になりやすかったり、
口呼吸によって口臭の原因になったりすることもあります。
さらにガミースマイルの人は歯並びが悪い人も少なくありません。
ガミースマイルが気になる人は歯並びも含め改善することをおすすめします。

ガミースマイルの3つの治療方法

ガミースマイルを治療するには大きく3つの治療方法があります。詳しくみていきましょう。

歯列矯正

ガミースマイルは歯列矯正で改善することができます。
矯正治療で歯並びを整えたり、抜歯して歯を奥に並べたりすることで、低い位置にあった前歯を起こすことができるからです。
以下の矯正がおすすめです。

ワイヤー矯正

ブラケットと呼ばれる金属を歯の表面に装着しワイヤーを通してワイヤーの力で歯を動かしていきます。
矯正治療の中で一番歴史が長く、すべての歯並びに対応しており
歯科矯正用アンカースクリューを使用して低くなっている歯を起こすことも可能です。
装置を歯に装着しているので自己管理の必要がありません。
ただし金属を使用するため目立ってしまうので、矯正治療がバレたくない人には不向きかもしれません。

裏側矯正(舌側矯正)

歯の裏側に装着を装着しワイヤーを通して歯を動かしていきます。
ワイヤー矯正と違い装置が裏側にあるため目立つことはありません。
裏側矯正はワイヤー矯正と同じく出っ歯や抜歯矯正にも対応できます。
ただし舌に当たるため滑舌に影響が出たり、審美性があるため費用はワイヤー矯正よりも高くなってしまったりする傾向にあります。

マウスピース型矯正

プラスチックのマウスピースを歯に装着し歯を徐々に動かします。
マウスピースは透明のため目立つことなく矯正治療特有の痛みもあまりありません。
ただし自己管理が必要な治療のため1日20時間以上装着するように心がけましょう。
また抜歯を伴うような複雑な症例はマウスピース型矯正では難しい可能性があります。
マウスピース型矯正が適応かどうかは精密検査を行い歯科医師に判断してもらう必要があるでしょう。

注射による治療

筋弛緩作用のある製剤を上唇に注入して、唇が必要以上に上がる力を抑えることでガミースマイルを改善することが可能です。
上唇の力が入りすぎてガミースマイルになるケースに適しているといえます。
薬剤を上唇の筋肉に注入してガミースマイルを改善することは永久的ではないため
3ヶ月~半年に1回をめどに気になる人は行うといいでしょう。

外科的手術

ガミースマイルを改善するのに外科的手術が選択されることがあります。それぞれ見ていきましょう。

上顎骨切り手術

上顎骨切り手術は上あごの骨を切って上あごを引っ込める手術になります。
通常前から4番目の歯を抜歯しスペースを作り、作ったスペース分だけ前歯を引っ込めて歯や歯茎を目立たなくさせるのです。

上唇粘膜切除術

上唇が短く歯茎が見えてしまうケースは、上唇粘膜切除術を行い上唇の内側の粘膜を切除して縫合し歯茎の見える位置を調整します。
上唇の動く範囲が狭くなることでガミースマイルが改善されるのです。
上唇の力が強いガミースマイルに適用される手術です。
上唇粘膜切除術は上唇の内側から手術するため傷口が見えません。
術後、腫れや内出血がみられることもあり突っ張るような感じもあるでしょう。

歯冠長延長術

電気メスやメスで覆っている歯茎を切除して歯の見える長さを変えます。
必要であれば歯槽骨も切除して歯茎の位置を安定させます。
歯茎が肥大して歯を覆っているケースは歯茎を切除するだけで見た目がかなり改善されますが、
骨を切除して歯茎を整えた際に歯と歯の間にブラックトライアングルができてしまうことがあり、
セラミックを被せるなどセラミック矯正を併用することもあるでしょう。

ガミースマイルは歯列矯正で治療できる

ガミー 治療方法 インプラント矯正 アンカースクリュー 

ほとんどのガミースマイルは歯列矯正で治療することができるといえます。
歯の大きさや上あごの大きさによってガミースマイルになっているケースは抜歯をしたり
歯科矯正用アンカースクリューを併用したりして歯を動かすことで改善されるのです。
歯茎が肥大しているケースは歯茎を切除する必要があるかもしれません。
また、上唇の力が強い場合は筋弛緩作用のある製剤を注射することで歯茎の見た目が変わることもあるでしょう。

歯並びが悪くガミースマイルになっている人は一度歯列矯正を検討してみてください。
ガミースマイルを歯列矯正で改善可能かは精密検査で判断できます。気になる人は一度当院にご相談くださいね。

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