投稿日:2024.5.22
部分矯正でどこまで治せるの?
歯並びが気になっている方の中には、気になる部分だけ治したいという方もいるのではないでしょうか。
前歯などの一部分を治したい方におすすすめの「部分矯正」という方法があります。
ただし、部分矯正は歯並びの状況によっては適用にならず、全体矯正になることがあります。
そこで今回は、部分矯正でどこまで治せるかについてご紹介します。
目次
部分矯正と全体矯正の違いとは
部分矯正
部分矯正は歯の全体を動かすのではなく、お悩みのある一部分にアプローチして歯並びを整える方法です。
そのため、全体的に歯を動かす全体矯正と比較すると、費用を抑えて治療期間を短縮ができます。
部分矯正がおすすめの方
前歯がすきっ歯になっているなど、気になる一部分を改善したい方が部分矯正で治療をしています。
また、以前矯正治療を受けた方で、「後戻り」をしてしまった方も対象になります。
部分矯正のメリット
・セラミックで治す方法は歯を削る必要がありますが、歯を削る、被せることなく治療が可能です。
・少しデコボコしている部分を改善できたり、前歯のすき間を閉じたりすることができる。
部分矯正のデメリット
・患者さまの歯並びの状態によっては対応ができない場合がある
・部分的な矯正のため、奥歯の噛み合わせのバランスは改善ができない
・噛み合わせを整える必要があると、全体矯正を行う必要がある
全体矯正
全体矯正は、一般的な矯正で前歯だけでなく全ての歯を対象にして矯正する方法です。
多くの歯並びに対応しており、多くの矯正歯科医院で治療ができます。
部分矯正と比較すると、費用や治療期間がかかる傾向になりますが、
大幅に歯を動かす必要がある歯並びや噛み合わせのバランスを整えるケースでも対応しています。
全体矯正がおすすめの方
大幅に歯を動かす必要があり、歯を並べるスペースを確保するために抜歯が必要な方も全体矯正は対応しています。
噛み合わせのバランスが崩れていて、前歯の歯並びだけでなく、噛み合わせを改善する必要があるからも全体矯正が適用になります。
部分矯正ができる範囲
部分矯正が適用になるためには、「奥歯の噛み合わせのずれがないこと」が条件になります。
そのため、前歯のデコボコや、前歯のすき間、軽度の出っ歯などが適用になります。
また、小さいころに矯正治療をして、少しずつ歯並びが戻ってしまった「後戻り」にも対応しています。
部分矯正が適用にならない歯並び
部分矯正と全体矯正の違いでもお伝えしたように、部分矯正は歯並びによっては対応ができません。
適用にならない歯並びを無理に部分矯正で矯正しようとすると、口元が出てしまったり、後戻りをしたりする原因になります。
具体的に部分矯正が適用にならない場合をご紹介します。
Eラインを整えたい場合
Eラインは横顔の美しさの指標とされており、鼻から顎先まで一直線に結んだ時に
口元がライン上か内側に入っている状態が美しいとされています。
「出っ歯」や「受け口」などの口元が出ている方はEラインの条件に当てはまりません。
このEラインを改善したい場合には、部分矯正では改善が難しく全体矯正が適用になります。
大幅に歯並びを動かすケース
部分矯正の適用になる歯は、基本的に前から3番目までの歯を動かすことに対応している矯正方法です。
そのため、歯並びの凸凹の範囲が広い、
八重歯があって大幅に歯並びを動かさなければいけないケースは部分矯正が適用になりません。
噛み合わせのバランスを整えたい場合
部分矯正は気になる一部分だけのため、奥歯の噛み合わせのバランスを整える必要がある場合には、
部分矯正は適用になりません。
そのため、全体矯正が必要になります。
噛み合わせのバランスが崩れたままになると、さまざまな部分に不具合を生じます。
顎の顎関節に不具合が出たり、口周りの筋肉が緊張したりするため、首や肩のハリなどにつながってしまうことも。
筋肉はつながっているため、噛み合わせのバランスが崩れると咬合関連痛として症状が出る場合もありますので、
矯正で噛み合わせのバランスを整えましょう。
骨格に問題があるケース
顎の大きさに対して、歯の大きさが大きかったり小さかったりすると、歯並びの不正につながります。
また、上下の顎の骨のバランスが異なっていると、噛み合わせのバランスが悪くなってしまいます。
どちらも、部分矯正は対応にはならず、全体矯正が適用になります。
部分矯正が対応している矯正の種類
部分矯正も全体矯正と同じ矯正方法に対応していますのでご紹介します。
マウスピース矯正
患者さまのお口にぴったり合うマウスピースを作製し、段階的に形の違うマウスピースに交換することで、
歯並びを整える方法です。
透明のマウスピースを使用するため、矯正中の見た目が目立ちにくい方法です。
また、取り外しができるため、食事や歯磨きを今まで通り行うことができ、食事や歯磨きに対してのストレスが軽減できます。
マウスピース矯正は、1週間~10日程度で交換をします。
ワイヤー矯正は、1ヶ月程度ごとに調整をするため、1度にかかる力の負担がワイヤー矯正と比較すると少なくなります。
痛みの感じ方には個人差がありますが、ワイヤー矯正より痛みが少ない方法と考えられています。
ただし、取り外しができる分自己管理が必要な方法です。
1日20~22時間の装着が必要で、食事や歯磨きの時間以外は寝ている時も装着が必要ですが、
「少しくらい……。」と外している時間が長くなってしまうと、マウスピースが浮いたり、
合わなくなったりしてしまうことがあります。
また、新しいマウスピースに交換するスケジュールも管理をする必要があります。
アプリでお知らせをしてくれる機能もあるため、スケジュールを忘れてしまいそうな方は設定をおすすめします。
ワイヤー矯正
歴史のある矯正方法で、歯の表面にブラケットという装置をつけて、ワイヤーを通して適切な力をかけて歯を動かす方法です。
多くの矯正歯科医院で対応しており、幅広い歯並びの不正に対応しています。
以前は、金属の矯正装置が主流だったため、矯正中の金属の見た目が気になってしまうデメリットがありました。
現在は、白や透明の審美ブラケットや審美ワイヤーが選択できるため、見た目が目立ちにくくなりつつあります。
表側矯正
歯の表側に装置をつけるため、表側矯正といわれています。
スタンダードな方法で、大幅に歯を動かさなければいけない症例にも対応しています。
裏側矯正、マウスピース矯正と比較すると、表側矯正が一番費用が安い傾向になります。
裏側矯正
歯の裏側に矯正装置をつける方法で、周りの方から装置がほとんど見えない方法です
矯正中の見た目が気になってしまう方におすすめの方法になります。
歯の裏側に装置をつけるため、表側矯正と比較すると歯科医師の技術力が必要になります。
また、どの歯医者でも対応しているわけではないため、裏側矯正を希望している場合には、
事前に裏側矯正が治療できるかを確認しておくと安心ですね。
まとめ
部分矯正は、前歯などの気になる一部分だけを治す治療です。
そのため、噛み合わせのバランスは整えることができず、その場合には、全体矯正が適応になります。
前歯のねじれ、すきっ歯など軽度な歯並びの不正や1度矯正をした方の後戻りを改善する目的で治療する場合もあります。
部分矯正は、治療が適用できるかお口の中を確認した上で診断しますので、部分矯正をご希望の方はお気軽にご相談ください。
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